劇場版 SHIROBAKOのレビュー・感想・評価
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成長は難しい
個人的な映画鑑賞体験全体から言うと、正直なところあまり良いとは言えません。その最大の理由は、またしても自分の日本語力を過大評価してしまったからです。『SHIROBAKO』のようにジョークや専門用語が満載の台詞量の多いアニメでは、基本的に60〜70%以上の細かい部分が聞き取れず、感情を完全に没入させることができませんでした。周りの人が感動して泣き始めたシーンでも、私は画面の表現に少し感動する程度でしかありませんでした。
物語は、制作中のアニメが強制的に中断され、破産危機に瀕していたテレビシリーズの4年後、武蔵野が再起を図り、主人公の宮森が初心を取り戻し、比類ない愛情と行動力で仲間たちを集め、劇場版を制作するという全体的な企画に挑む話が中心です。
私にとって、『SHIROBAKO』を観ていた当時は、ほぼ毎回泣きながら観ていました。それが感動的な話だからなのか、それとも自分に感動を与えてくれる作品の裏側の制作者たちへの敬意と驚きによるものなのかは分かりません。ただ、ゼロから始めるクリエイターたちやその環境について知ることで、より一層の敬意と「上には上がいる」という謙虚な気持ちが湧いてきました。
そして『SHIROBAKO』のもう一つの重要な意味は、自分が本当に愛する分野を見極め、それに向かって努力することを示唆してくれたことです。今の自分にとって、「本当に好きな分野を見つけ、そこに身を置く」という命題は、ある意味タブーのような話題です。今の私は、何度も考え、選択を重ねた結果、現実的に選べる唯一の道を進んでいるような状態です。だから、とりあえずこの道をしっかりと進んでみようと思います。
また、子供の頃に抱いていた科学への好奇心と情熱を常に思い起こし、この世界で自分の居場所を見つけたいと願っています。そのためには、まずは自分を鍛え、思考をさらに広げていきたいと思っています。すべてを受け入れ、かつすべてを疑う心構えで、絶えず前進していくことが、今の自分の状態や立ち位置だと思います。
第三に、自分が本当に望んでいるのは、志を同じくする人たちが集まって、同じ好きなことに全力を尽くし、結果が良くても悪くても心からの笑顔を共有するような瞬間を持つことです。この瞬間は、私にとって非常に世俗的な思考であり、人間の社会的な本能に沿ったものです。確かに、一人で自分を成長させ、強くなることは社会で生き抜くための秘訣ですが、宝のようなチームを持つことで、まるで別の次元の満足感に到達できると思います。
生きているうちにそういった機会が巡ってくるか分かりませんが、もし訪れるなら、それまで自分を磨いていきたいと思います。
【”最高のクオリティを求めて、納得いくアニメーション映画を世に送り出す!”アニメーション製作過程の赤裸々な裏側を、プロデューサー、監督、声優、脚本家など製作陣の夫々の本音や頑張りを絡めて描いた作品。】
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・ラスト、漸く出来上がった「SIVA」が公開3週間前に出来上がり、試写を見たスタッフたち。
だが、どこか納得がいかない表情をしている。
そんな中、プロデューサーのあおいは、ラストシーンの更なる作り込みを宣言する。
ー 映画業界あるある。
製作終了直後は ”お疲れ様!ヒットするね!”とカラ元気で言うが、三年後位に”あの映画は、今だから言えるけれどもう少し○○部分の作り込みが足りなかったね・・。”
という事を、あおいは納得する最高のクオリティを求めてさらに作り込むシーンはナカナカであった。監督の複雑な表情も・・。-
<今作はTVシリーズの劇場版であるそうである。
アニメーション映画だけではなく、実写の映画でも多数の人達が心血を注いで作っている。
私の映画評価は甘いと言われることが偶にあるが、こういう映画製作の大変さを描いた作品を観てしまうとねえ・・。どうしてもねえ・・。
けれども、面白くない映画にはキチっとした見合った得点を付けていますよ、私は!>
良かった。
クオリティーとかは非常に良かったけど、内容的にTVアニメの方が楽しい感じでよかったなぁ。TVアニメは武蔵野アニメーションがどんどん調子を上げていく成長物語って感じやったけど、今作は、どちらかというと衰退しているところで足掻いてるって感じだったので、見ていてちょっと寂しい気持ちになった、
見るに堪えない
昔ヒットしたから続編をやろう。時系列もそのまま4年移そう。
ここまではよかったし、復活劇を考える筋は見られた。
ただ劇中劇が全くつまらなそうで死んでも見に行きたくない作品ぽかったので、微塵も作品に楽しさがなかった。テレビ版のアルビンや三女とはけた違いのひどさ。 三女のスピンオフのエロアニメが一番おもしろそうだった。
劇中のセリフからもらえば、途中まではテンポよく見る者の興味を引く四年後のみんなを紹介するまではよかった。そして再集結して頑張ろう迄はよかったが、あとはひどかった。
・ミュージカルって遊びやパロディー?意味不明で腹が立った。
・野亀どんでん返しの焼き直しを宮森が新キャラ引っ立ててやる意味。
・映画をぼしゃらせたスタジオが偉そうにできる業界
・結末変更を監督でなく宮森が主導する焼き直しは宮森の成長を言いたいのだろうがPとして失格
・五人とも四年の成長がない。
・結末の劇中劇は冗長で退屈。ない方がいい。
とにかくすごくつまらない。
金払って劇場館行った人には同情する。ご愁傷さま。
昔のアイドルの一か月くらいで作るやっつけ映画を見るようだった。
テレビなら一話切りの失敗作。
もう二度と続編はやめてくれ
拍子抜け
TV版でやりつくしてしまったのか、出がらしの様な内容だった。序盤の人材集めが山場(……といっても意外とあっさり解決してしまう。)で、それ以降はいきなりのミュージカルパートや劇中劇で尺を稼ぎつつ終わってしまった感じ。
作中作のスタッフが話した感想と同じ
作中作の完成試写で作中のスタッフの数人が「後半ストーリーが駆け足になった」という主旨のセリフがあったが正にその通りですね。
ところでコロナ禍で劇場で観られなかった作品として有料配信で観ましたから作中で新たな作品を作る話という事を忘れていましたが、開始30分位で話が動いてやっと気がついた。そこまでの話をもう少し時間短縮して空いた分を作中作制作部分に充てて欲しかった。
TVシリーズの良さが引き継がれていません
TVシリーズの4年後から話が始まります。主人公たちがけっこう偉くなっていたりスタッフが別会社に移っていたりするのですが、「その子はそんなこと言わない。そんなキャラクターじゃなかった」ということがすごく多いです。
アンデスチャッキーが全く似合わないダンスをしたり、矢野さんが木下監督を犬扱いする侮辱的な言葉遣いをしたり、絵麻ちゃんが制作である宮森に「理不尽な注文をしないでね」と釘をさしたり・・・
主人公たちが成長して変化したというならその過程をこそ描いてほしかったし、成長させるにしても全く別人であるような変化をさせるべきではないです。
他に突然ミュージカルが始まったり時代劇が始まったり、シーンとシーンの繋ぎが不自然な演出が多く、次々に観客を置き去りにします。
極めつけは「どんどんドーナツ、どーんと行こう!」という主人公5人組の決めゼリフを観客として映画を観る時に言わせたことです。この言葉はアニメを消費する側ではなく作る側になる、良いクリエイターになるという決意表明の言葉なのに、観るときに言わせたのです。これは許せません。
結局誰に何を伝えたい映画なのかわからなくなっています。今アニメを作っている人たちを勇気づけたいのか、これからアニメ作りをしようとしてる若者にプロとしてアニメを作る厳しさ楽しさを伝えたいのか、ただ単に観客を楽しませたいのか。
皮肉なことにこの映画のつまらなさがアニメ映画を作る大変さを伝える結果になってしまっています。
突然のミュージカルと、着物の戦闘シーンに違和感というか、急にどうし...
突然のミュージカルと、着物の戦闘シーンに違和感というか、急にどうした⁉︎って思ってしまった。
ストーリーは良かったけど、大変さの割にあっさりとした表現に感じた。ラストシーン変更なんかすごい大変なはずで、そこでみんなが手を動かして走り回ってるシーンがダイジェストであってからの公開、感動!っていう流れで緩急つけても良かったのではと思う。
要らないモノと足りないモノ
TV版は配信で一回見ただけなので、細かい部分は覚えて無いレベルの視聴者。
冒頭の寂れたムサニで「えっ?」となる。その後、回想でその理由が明かされるが、その設定必要有ったかなぁと言うのが最後まで残る。業界あるある話なのかもしれないし、散った仲間が新しい作品作りの為に再結集と言う胸アツ展開にしたかったんだろうけど、なんの工夫もない展開だった。中盤、ミュージカルがぶち込まれたけど、「あれ?こういう作風だった?」っと戸惑う。子供たちにアニメ作りを教えるシーンも必要なのかなぁ。入れるとしても、もっと前半なんじゃないだろうか。あんなに作品作りに追い込まれた時点で、そんな余裕有る?
他の製作会社が制作放置した作品をムサニで作る事にしたけども、そこでの契約の落とし穴がムサニ没落と似たものでキャラに学習能力は無いのか?そもそも、スポンサー関係が制作放置を放置させるの?レベル。公開まで10ヶ月で劇場アニメをタイトル以外決まって無いのに作れる?って白けてしまう。しかも、その過程が割りとスカスカで、何も決まって無い(脚本も無い)のに、各部署が同時進行で動ける?
制作後半で横やりを入れてきた放置制作会社に、乗り込む主人公だが、その過程が任侠モノになっていて実際ではどうなってるの?と。ダビング完了試写の段階で「何かが足りない」となり、作り足す事になるが、その後、劇中劇で見せた部分がそれなんだろうけど、あんなギリギリで「何かが足りない」と思うレベルじゃ無く、元のままならスカスカ過ぎるラストなのに、そのまま作ってたんかい!
120分の間、特に盛り上がる事もなく終わった。テレビSPやレンタルなら良いけど、劇場で普通に料金払って観る程じゃ無いなぁ。
サクセスストーリー最高!
アニメ全話視聴済みです。
とはいえ、ずいぶん前の記憶なのであやふやでしたが。
面白かったです!
界隈の用語はよくわからないけど、アニメ業界のことを知れて楽しいです。
宮森が好きな仕事しているのに、上手くいかなくて悩んでるところが良かった。
お姉ちゃんから「好き仕事してお金もらえるなんて良いね」って言われて、ムスッとする宮森好きです。
その後宮森がケーキ屋さんに転職した同僚に対して、お姉ちゃんに言われたセリフを言いそうになって口を抑えるところも良かった。
宮森が頼もしくて良かったですね。成長を感じて、なんか嬉しくなりました。
好きなシーンは『アニメーションを作ろう』(タイトル合ってないかも)のミュージカルのところ。歌も好きだけど、沢山のキャラクターが踊っていて、何故か涙が出そうになった。演出が良き良きでした!
時間ないけど作品に納得がいかないから、ギリギリまで足掻こうとするのも良かった。ここは泣いちゃいましたね。
ラストの劇中作の戦闘シーンも良かった。
あの戦闘シーンだけで泣きそうになった。
良い映画でした!
満足!!
TV版本編の焼き増しと非難されるのもわからなくはないけど
こちらの需要には十二分に応えてくれてる内容だと思います
TV版の感動を再体験できたことは素直にうれしいです
ミュージカルシーンも監督作品知ってるひとなら様式美みたいなものだし
ミュージカル好きの自分は満足です
ただ最後の劇中作品のすばらしさが、
アニメ技法に疎い自分にはいまいちピンと来なかったです
おそらくは「あの短期間でできるアニメを魅せる技術」みたいのが入ってるんだろうけど、
一般人的にはわかりづらい…(思い過ごしかなぁ)
不可能とわかって言わせてもらえば
「バカでも一目見ればわかる神作画」とかをラストにぶっこんでくれれば最高でしたね
作品公開2週間前のラストシーン変更なんてそれこそファンタジーみたいなもんなんだから
そこにリアリティは観客も求めないと思います
本能
初め見た時はなめ太郎のシーンとか「?」だったが、2回目見てそこでショックを受けた。
なぜアニメを作るのか?
理屈じゃない、本能なんだ。
バラバラだった子供たちが、なぜかアニメを見ると何かに取り憑かれたかのように、一斉に笑顔で歌って踊ってしまう。
どれだけ上手く描こうとか、他人より先んでようとか、認められようとか、そういう小手先の技術でプロらしく仕事してるつもりであっても、私たちが生きている世界はこの子供達のように何かに取り憑かれるほど本能に縛られて生きていて、かつその本能のままでよいのかもしれない。
作中作のラストシーン、劇場だからこそのあの尺の描き込みはさすが。そりゃフィクションなんだけど、あれ一枚一枚動かすのにどれだけ生きて苦しんだ人たちが何十何百人と携わって動くのか。木下監督のアイデアを形にした有能なムサニスタッフことPAワークスのスタッフに尊敬の念しか湧かない。
コロナ禍で劇場で見れなかったのが残念だったが、u_nextで見られて良かった。やっぱりSHIROBAKOは面白い。
楽しかった😊
調べてたらTOKYO MXのアニメの劇場版らしい。無知な状態で鑑賞。
ストーリーはと言うと
主人公の宮森あおいがアニメ映画『空中強襲揚陸艦SIVA』のプロデューサーとして奔走する物語。宮森は武蔵野アニメーションという会社で働いている。会社の建物は蔦が絡んでいてボロい。今回の再上映では上映後の特典映像として、声優陣が映画について談話しているが、その中で武蔵野アニメーションの経営が傾いて、会社がボロくなって悲しいという趣旨の話をしていた。つまり、経営状態が良くない。
ストーリー冒頭では、制作していたアニメが諸事情でボツになった経緯があるようで、恐らくそこで危機的になったようだ。
その後、何故だか急に、『空中強襲揚陸艦SIVA』を制作することとなった。制作過程でいくつかの障害を乗り越え、上映まで漕ぎ着けて映画は終わり。障害というのは『空中強襲揚陸艦SIVA』の権利問題。
この映画では、
ミュージカルみたいに踊って歌ったり、権利問題で相手企業に乗り込む際にサムライと刀で戦ったり、『空中強襲揚陸艦SIVA』のラストシーンを流したり、と、映画の中の現実とは異なる世界が描画される。
この演出のお陰で、単なる映画製作アニメのストーリーが、華やかになって飽きさせない効果を生んでると思う。
『空中強襲揚陸艦SIVA』のラストシーンは最初は味気ないものだったけど、いくつかの映像が加わって良いものになった。こんなに変わるんだなと思ったが、3週間で出来るの?とも思った。あと、子供達とアニメ制作するシーンは必要だったのかな?
これが本当に監督が作りたかった作品なんですか?
新型コロナ禍で閉まっていた映画館が再開され、やっと観られた劇場版。かなり楽しめたし、TV版のファンなら観て損はないと思います。
ただ、観てて思ったのは、みゃーもり風に言うなら「これが本当に作りたかった作品なんですか?」ということ。
感動の最終回から4年後、ムサニはヘタを打ってすっかり寂れてしまい、社長は交代し・・・という導入部から、賛否両論?のミュージカルシーンまで。ここまでは凄く良いと感じたし、ここからどう起死回生するのか?とわくわくして観てました。
しかし、そこから後はTV版の繰り返し。ムサニを辞めフリーになった絵麻や太郎ら 、監督としてヒットを飛ばし大成功した山田さんまで戻ってきて、TV版と同じ布陣で新作に挑む・・・ファンとしては嬉しいけど、それぞれのキャリアとしてはどうなの?
4年も経てば新しい人間関係を優先するし、少なくとも山田さん、太郎、あと他社に席を置く安藤さん辺りは戻ってこないほうがリアルだった。あと、新キャラ何か出した意味あるの?
結局ムサニがTV版最後の状態に戻っただけ。何を描きたくて劇場版作ったんだろ?
できれば希望に満ち溢れた5人組を描いて締めてほしかったです。だってまだ全員20代半ばなんですから。
そういやみゃーもりの車(または自転車)爆走シーンが無かったなあ。
TV版の良さはどこへ…
ものづくりに関わる人の苦しさと喜びと矜持をマニアックな魅せ方で描いたTV版。
劇場版の尺では到底収まらないのはともかく、あの、線が動く、というアニメーションの本質的な喜びが見られず残念。
ミュージカルシーンの役割が、ストーリーの為ではなくアニメの為のアニメになっちゃったのと、背景の建物がどうしても逆パースに見えちゃったのでそこからどんどん冷めていく…泣
小笠原女史の納豆シーンのくだりでビフォーアフター見せるとか、やりようあったろうにさあ。
ラストシーンは確かによく動いてたけどさ、あれ、キャラクター全部人型で良かったんじゃないの?動物とかロボットとか妙な可愛さ(しかもあまりかわいくもない)入れてこなくて良かったのに。
だめだ文句しかでねえ…
あ、タロウと大ちゃんがイチャイチャしてたとこだけ良かったよ!
内輪ノリ???!!!
いやーーーもう業界内のなんかなんかはいいでしょ~~~みたいな。(笑)
なんかもっとハチャメチャにして、冒険してほしいし。
レールをはみ出して、挑戦してほしい。(笑)(笑)
なんか失敗してもよいんだよ~~~って逆に言いたい人がいるとかいないとか。
小さく滑って、最後に斜めにまとめて。
ビビってる感がでてしまっていて。
これだと、学園祭レベルかと。お金採るレベルではどうかと??!!!
いらないノベルティとか保険のつもりなのかどうなのか。
きちんと作品で勝負してほしい。(笑)(笑)
まあ、個人的にはいいですけれど。この置きにいった作品は嫌いではないし。
まあ、笑えるレベルではありますようなどうなのか。
どっかの国の80歳周辺とか。
60歳周辺とか。40歳周辺とかうーーん。
ジェネレーション。(笑)(笑)
個人的には微妙ですな。(笑)(笑)
アクション映画に一石を!!!???
個人的には、アクション映画に一石を的な流れを感じてしまいまして。
なんか適当に我慢させて、最後は派手なアクションでスカッとさせて、はい一本上がり的な。
いいのか、どうなのか、まあそんな感じが多いような、どうなのか。(笑)(笑)
ちょっと斜めに観てしまいまして。(笑)(笑)
まあアイデア的にはわかるようなわからないような。
ただ、
スーパーヒーローアクションコメディーハードグラフィックスペクタクル映画好きとしては??
最後のアクションはほかのシーンと比較して凄く感じてはみたけれど。
もっと頑張って欲しかったような。
でも頑張りすぎたら斜めさを感じにくかったようなどうなのか。
まあ、まあ、女子の画がかわゆすどす~~~!!!???
2020年代へのメッセージ
TV版をリアルタイムで視聴しており公開前から楽しみにしていた本作。採点が甘めである可能性も否めないが、エンターテイメント性と作家性を両立させた素晴らしい完成度に仕上がっているように思った。特に「足掻く」という言葉は令和/2020年代へ強く向けられたメッセージのように感じられた。
冒頭、武蔵野アニメーションは4年の時を経て没落した状況に陥っていることがスクリーンに映し出される。丸川社長をはじめ多くのクリエイターやスタッフが和気藹々と働いていた環境から打って変わり、少人数の残ったメンバーで他社元請のグロス制作をする実情が描かれる。多少飛躍かもしれないが、ムサ二の状況から失われた30年を経た現代(=令和/2020年台)を連想した。
そんななか舞い込んできた、既に万策尽きたようなアニメーション映画の企画。あおい達は与えられた業務をこなすだけではなく挑戦する意思を示し、ひたすらに足掻く。与えられた現実を受け入れつつ、かつての栄光の時代が帰ってこないことを認識して、戦う。まさにこれは現代を生きるための処方箋なのではないだろうか。
同時に2000年代の作品に対して、批判とまで強くはないにせよ、違いを提示しているように思われる。当該年代ではお涙頂戴の美しい話、または変化しない日常を描いた話がトレンドであった。団結して虚構に逃げ込まない本作キャラクターの姿は、アニメーションというある種の虚構を皮肉しながら心に刺さる。
個人的にもっとも感動したのは、ラストシーンの朝礼である。映画が無事完成したことと関係なく、ムサ二には4年前に在籍していたフルメンバーはいない。出席しているのは没落後にも在籍しているメンバーだけである。しかし、これで良いのだ。今回のテーマは足掻くことであり、単純なサクセスストーリーではない。一つの大仕事が終わった見返りに失われた時代を回復する訳ではなく、待っているのは次の足掻きである。
話がそれるが、ミュージカルや遠山の金さん的(?)シーン、SIVAのラストでの戦闘など心象風景をストレートに描いているのも高評価のポイントである。賛否はあるのだろうが、個人的にはアニメがアニメであるべき理由の一つのように思う。
以上散文を綴ったがマイナスなポイントは特段見つからない。懐かしく、楽しく見つつ、視聴後には明日への活力を与えてくれる良作だと思われる。
『プロフェッショナル』の話
リアタイでテレビアニメ版を観ていた以来のSHIROBAKOで、大変感動しました。
テレビアニメ版では描けなかった、「プロとしての道を歩み始めた5人」だからこその葛藤や悩み、そしてプロのクリエイターとしての意地や美学を、アニメーションを作る人間ならではの、幅広い表現手法で描ききった素晴らしい作品だと思います。
自社の落ち度でもないのに容易く受ける打撃
元請けからの馬鹿にしたような扱い、
世間の評価、
変わっていく環境。
その中でコアになるものがムサニのスタッフさんたちそれぞれにあって、なんだかんだでみんなで寄せ集まって、各々力をつけたみんなでもう一度、アニメを作る。
原動力は「アニメが好きだから」。だけどそれだけじゃダメで、ほかになにを乗っけたらいいのか?なにをしたらいいのか?
宮森はその問いに「とりあえずやってみよう」で動いてみて
壁にぶつかった時に、プロデューサーとして、
『クオリティ』で結果を出すと答えを出したわけで。
わたしは宮森のすべてが、そしてムサニの仕事ぶりの誠実さが素晴らしいな、と思いました。
われわれ社会人は、就いた職に憧れていようとなかろうと、そしてどんな業種職種であれ、何かを作りあげる『プロフェッショナル』として働いています。
プロは成果物が一定のクオリティであることは当たり前で、その上で、時に忌憚のない意見や納得のいかない手前勝手なクライアントの都合でボコボコにされます。
でも仕事だからしょうがない。
とりあえずやってみよう。作ってみよう。足搔けるだけ足掻いて、前よりももっと良いものを作って、それからのことはそれから考える。
こういう瞬間は、きっとどんな業種にもあることでしょう。
SHIROBAKOは、アニメ業界という一例を通した、『プロフェッショナル』の姿勢の話なんだ、と思いました。
ふんだんに使われた多種多彩な演出や、作画、カメラワーク、歌、演技、CG、シナリオなど、劇場版SHIROBAKOを構成していた全てが、プロ意地でできているんだと思うと同じ『プロフェッショナル』として胸か熱くなりました。
そして宮森の心の内をロロとミムジーに喋らせているシーンが随所にありましたが、唯一宮森の表情を一切見せないラストの演出がとってもとってもアニメ屋の感情表現という感じがして好きです。
浅学なもので、お仕事アニメとカテゴライズされ、こんなにも美学を感じる作品をわたしは知りません。
あと、余韻に浸りながらじわじわ感動したのが本筋とは少しだけ外れたエピソードだった『杉Gのアニメ教室(うろ覚え)』のところなんですが
どんな場面でも手を抜かない5人の働きぶりに『プロの気概』を感じてしまいたまらないですね。早く偉くなって七福神を作ってくれ。
ここからふざけた感想
途中途中挟まるみゃーもりの妄想(特にアニメを作りましょミュージカル)は、本当にガンギマってんな〜〜と思ってニコニコした
初対面の女同士で飲み倒して愚痴会するシーンの全てに身に覚えがあって最高
畳の仕掛けのカットやば〜って思ったし、落ちたらちゃんとアニメーション業界の地獄が待ってるのおもろかった
宮森のカーチェイスがあれば文句なしだった
(ほんとは星5なんだけど4.5にしちゃったのはそこに凄い期待をしてたから。テレビアニメ版の1話だったかのカーチェイスがすごく好きなんですわ)
SIVAは本編丸々観たいからお願いだからムビチケと円盤を買わせてくれ
特典でもらったムサニ&SIVAマグネットは冷蔵庫にでも貼って折に触れて感動を思い出したいと思う
最後の最後までドーナツキメてなかったの凄い心配だったからドーナツキメてくれてほんと安心した
以上
タイミングあればまた見に行きます
言いたいことは色々ありますが…
まずはっきり言えるのは、作画も声優も主題歌各面において豪華だし綺麗だしまずまず言うこと無しと言った印象。
ただ、本編に入った途端構成がグチャグチャで理解に苦しむという点、展開が早すぎて内容がイマイチ飲み込めないうちに終わってしまうため、この時間数でOKを出した会社があのP.Aworksとは思えないという点。
カットインは手帳を開くと
三女(第三飛行少女隊)の戦闘シーンから始まる。ここまではまずまずと言ったところだったが、これが約10分ほどの間に流れる。ただここでも本編に移るまでの回想や展開がいきなり過ぎて、?といった所。
なお劇中で出てくる戦艦アニメは、宇宙戦艦ヤマトを構図に置いたものと思われる。
武蔵野アニメーションのメンバーが、活動をしていた頃より、仕事が減少しそれぞれ各々が別の仕事に別れて活躍しているシーンからスタート。
見ていて正直ガッカリさせられたので、
ネタバレに噛んでくる部分は、ここまでとするが、正直期待はせずに見た方が良いだろう。
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