劇場公開日 2018年11月9日

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「人生も体操も毎日の積み重ねが大切!身近な家族にも毎日感謝で暮らせば健康家族!」体操しようよ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人生も体操も毎日の積み重ねが大切!身近な家族にも毎日感謝で暮らせば健康家族!

2018年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

大河ドラマの影響で、人気再ブレイクの熟年ベテランの草刈正雄久し振りの主演作。

定年した父と、娘の親子の日常を描くコメディー映画かな?と思っていたのでさほど期待感も無く観賞したら、以外にも予想以上に良い作品で、思わず拾い物をしたお得感が有る本作だった。

昭和生まれの男は、一切家庭の事は妻まかせで、家事能力がゼロと言う人が多いので、この世代の男が定年すると老害にならない様にと注意が必要と言うセリフが幾度となく、劇中出て来た事も頷けるのだ。
本作の主人公の鈴木氏のような生真面目だけが取り柄の仕事一筋で、不器用な父親像。それは平成最後の映画のテーマとしては相応しい時代を象徴するよう作品だと思う。

多分、同じ昭和生まれでも、70年代以降の生まれ、つまり昭和45年以降生まれの男子は多分家事も分担している世代だろうから、後10年先、否これからは定年が延びているから15年先か、20年後には、こう言う不器用な男の物語は成立する事も無くなるのだろうなぁと思うと、何故か妙に、一抹の寂しさを感じながら観賞したのだったが、それは私が昭和30年代後半生まれの為だろうか?
私も家庭の粗大ごみ扱いされないように、これからは気を引き締めて取り組まねばと近く迫る定年後の人生を考えさせられる作品だった。

笑いと共に、ちょっぴりスパイスを盛り込んでいた作品だが、物語の終盤で、娘の結婚話の展開では、どうして新郎の親も親戚、友人の一人も結婚パーティーに来ないのか?とっとツッコミを入れたい処も満載の邦画に有りがちの雑な部分の多い作品だったけれども、お笑い作品だから、笑って流せばそれで良いのかな?

日本では元々ラジオ体操が始まったのは、昭和3年からだと言う事で、約90年の歴史が有るのだが、戦後はGHQの意向も有り、現在の形の日本全国でラジオ体操が行われるようになったのは1951年からの事らしい。子供の頃は、夏休みの朝のこんなラジオ体操、健康効果有るのか全く信じもしなかったが、中年期で運動不足になる世代では、ラジオ体操も真面目にしっかりと行うならば、それなりの健康維持効果は充分に期待出来る。
室内のスポーツジム通いも良いけれど、青空の下でラジオ体操をするのはやはり気持ちも良いのだろうね。私も定年になったら、ラジオ体操始めてみようかなぁ?と思う今日この頃です。

ryuu topiann