「必ず迎えに来ます。」引っ越し大名! くりさんの映画レビュー(感想・評価)
必ず迎えに来ます。
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はじめ、
タイトルとあらすじをみたとき
スルーしようかなと思ってました。
泰平の世を続けるための
幕府の政策として、
藩に戦準備をさせない妙策。
ドタバタ劇なんだろうな
くらいに思ってました。
だけど
知り合いにいいよと
教えてくれた人がいたのと、
本レビューをみて劇場へ。
人嫌いの春之助が
仲間に助けらて
難局を乗り越えていく様が
面白い。
何かやろうとしたときは、
人、ノウハウ、金が
いるけど
春之助には、彼の人柄に惚れ
いつも隣にいる
鷹村や於蘭、中西を始めとした
味方がそれらを解決していく糸口を
作っていく。
その絆が面白いです。
わたしがこころに残った場面は
三つあります。
一つ目は、於蘭とのからみです。
協力してもらうまでは、
三国志での諸葛亮への
三顧の礼のような誠実な態度や
婚礼に至る場面では
どさくさに伝えるプロポーズが
微笑ましいです。
二つ目は、最後の殿様の言葉です。
石碑を前にして
帰還した部下達をねぎらう
姿が、前半のギャップもあって
藩における国替の
苦難を感じさせました。
三つ目は、リストラと再雇用です。
想像したらわかるはずなのに、
こんな場面が作中であるとは
夢にも思わなかったのです。
今は藩をやめてもらうのだが、
いずれ石高が復活する際には、
必ず迎えに行くと誓い、多くの志士に
開墾の指示をして
置いていく。
そして、本当に約束をはたし、
再雇用を実現させたときに
再び訪れた故郷の開墾された
棚田の美しいこと。
引っ越しだけと思って
劇場にきましたが、
そのプロセスと春之助の熱い思いで
素直に感動しました。
おすすめ。
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