劇場公開日 2019年4月19日

「青春っていつも何かが足りない、と歌う彼女たちの隔たりも何か足りない」いつか輝いていた彼女は たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0青春っていつも何かが足りない、と歌う彼女たちの隔たりも何か足りない

2021年10月31日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

『青春っていつも何かが足りない』そう歌う彼女と、その景色に立てなかった彼女。作品としても、何かが足りない。

主人公のシホ。かつての親友である茜を回想していた。その視点は茜から描かれるので補完しているように見えるが、なんとなくその整理に時間を要して分かりにくかった。更に言うと、その出来事があまりフックにもなってなかったのが惜しい。芸能コースである理由だとか、他者の挫折と嫉妬は必要だったのだろうか。

とは言え、ムーラボ作品だけにアーティストと絡めることも一つの命題。新宿LOFTのこじんまりとした感じを生かしてほしかったがそれも叶わず。ラストのタイトルに一言付け加えるくらいの答えを。出しても良かったのでは?と思う。

『幕が下りたら会いましょう』もきっと似たようなテーマがあるのではないか。タイトルから想像できる。さらなる成長に期待して、公開を楽しみにする。

たいよーさん。