「超能力ものとして粗い」サイコキネシス 念力 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
超能力ものとして粗い
NETFLIXオリジナルで劇場公開されていないと(個人的に)埋もれてしまう映画も多い。本作も存在を全く知らなかった。シム・ウンギョンが出ていて、「新感染」のヨン・サンホ監督作品なのに。
宇宙からの謎のエネルギーを飲み込むことで超能力(サイコキネシスだけ?)が使えるようになったおじさん(リュ・スンリョン)の話。使えるようになった超能力を、地上げ屋に対抗するために使うというスケールの小ささがどうにもおかしい。
建設会社の役員として登場するチョン・ユミの悪役ぶりが意外だったがとてもハマっていた。でも、話としては大して驚くようなことは起こらない。韓国映画らしからぬ脚本の粗さを感じた。ここらへんは5年前のNETFLIXオリジナルの限界なのかも。
超能力もの好きとしては、もっと能力を使いまくってほしかった。また、テレキネシスを使えるだけで身体が強化したわけではないから、あんな高いところから落ちてしまうと相当な重症になりそうな気がしてしまう。彼がコントロールできる能力だけではなく、コントロールできない能力もある描写があって、その設定も粗いなと感じてしまった。
どうりで周りの映画好きからオススメされないわけだ。自分がその存在を知らないのも無理はない。
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