ピア まちをつなぐもののレビュー・感想・評価
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お花畑映画
ピアとは、対等者などの意味を持つ英単語。主人公のケアマネが最後に多職種が集まった担当者会議の場で利用者家族に誇らしげに「私たちはピアだ」などと話していたが、彼女の言うピアはその言葉の意味をはき違えているとしか思えなかった。
親の病気により、大病院から町医者にならざるを得なくなり、そのギャップに気が付かないもう一人の主人公である医師。治療して治すことが最も必要とされた現場から、治療以上に生活を支えるということが重要となる在宅の現場に対して適応できない医師に対して、初対面とも思えない態度で罵倒し、在宅の現場を知らないと罵るケアマネ。悩み成長した医師に対して、自らを捉え返すことなく、自分の価値観を押し付けて(利用者家族に対しても)いくケアマネ。いたるところに顔を出し(医師もヘルパーも同様)、職責以上の自己主張をする姿を見て、これが求められるケアマネ像とされたらと思うにつけゲンナリとせざるを得なかった。
利用者の最後の願いで、多職種が共同して家族揃って公園の花畑にピクニックにいく為に協力する姿は、多職種連携の理想的な姿だとは思ったが、同時にそれはあまりにも理想化されたファンタジーでもあり、最後のお花畑はこの映画の本質を語るものだと思えてならなかった。
在宅医療や介護についていろいろ考えさせられた
友だちの勧めで見てきました。 重いテーマながら不思議と爽快な気分になる映画です。 演じてる役者の力かもしれません。 若手医師とケアマネジ二人の成長はもちろん、介護福祉士、訪問看護師、薬剤師、リハビリ専門職などの多職種がチームで動いていくので、連携することやお互いのコミュニケーションって大事なんだと思いました。 僕は医療関係でもなんでもないけれど、いずれ自分の親がこうなっていくんだろうなと思うとちゃんと考えなきゃな〜
モンスター予備軍
町医者である父親が倒れ大学病院を辞めて実家の医院を継いだ若い医者が、在宅医療の何たるかを学び成長していく話。
冒頭、医者の診断や治療方針に対して患者の前でモンクをつけるケアまねやケア人。
他の方法がどうだ個人の事情がどうだチームワークがどうだと怒りをぶつける姿に違和感が高まりまくり。
明らかに自分で通院出来る人に対する訪問診療も違和感あったしね。
事前に情報を提供していなかった、チームワークがなっていなかったのは自分たちだろうに、その反省もない中で、医者が自分で気づき手を挙げた時の偉そうなこと。
そんな序盤から、あからさまに「ピアのおかげです」に向かってストーリーが進んで行くから、色々ときれいごとを並べ立てているけれど、粗が目立って白々しく感じたりわざとらしく感じたり押しつけがましく感じたり宗教法人の作品みたいに感じたり。
頭の部分が違って いたらね…。
多職種総出
ストーリーとしては展開が予想できる内容でしたが、地域在宅医療を理解してもらうために…というコンセプトは伝わりました。とかく多職種連携頑張ってます感が強めで、カンファはまだしも、実際もそうかなとやや疑問。
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