こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のレビュー・感想・評価
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トレーラーの印象そのままの良作
筋ジストロフィーで首から下がほとんど動かせない鹿野(大泉洋)が我儘でボランティアたちを振り回す。
その裏にある鹿野の思いや困難を乗り越える鹿野の力強さを描きながら、高畑充希と三浦春馬の恋愛を描いた映画。
きちんと泣けて、特に泣かせるためのわざとらしさも無かったと思う。
大泉洋が醸し出す独特な雰囲気の印象が強いが、個人的には高畑充希の一挙手一投足に目が行った。
基本的に棒立ちにならず、細かい動きをつけているのが可愛らしい。
筋ジスなめんなよ(笑)
この開き直ってる台詞が可笑しくて頭から離れない(笑)
大泉洋って、正直どの映画を観ても大泉洋にしか見えず、水曜どうでしょうを引きずってるこちら側が悪いのだろうけど。
なので、正直この映画もどこか敬遠してたんだけど(ひょっこりはんとか自分で言ってるし)、観てよかった。
冒頭はやはり大泉洋。
なんだかワガママ言ってるだけにしか見えず嫌なキャラだなぁ、と。
高畑充希の目線や気持ちが我々観客とリンクしてるように、だんだんと鹿野に好意を持ち始め、大泉洋→鹿野にしか見えなくなってくる。
人に頼っていいんだ。
できることよりできないことの方が多いんだから。
障害があってもなくても。
一生懸命ボランティア(ボラって呼ぶんだ笑っ)集めるんだけど、健常者でも心の中では常に人の助けを求めてるんじゃないかな、と。
一人では生きられないから、お互いがボラとして支えて生きてるんだって。
大泉洋が作り込んだ演技なら高畑充希は自然体で、彼女もすごくよかったです。
大泉洋なくして有り得ない作品。
三浦春馬の演技に万歳
ストーリーとしては、とても良かったです。
色々と考えさせてくれる映画。
三浦春馬、正直イケメン以外の印象はなかったけれど、今回素晴らしい演技力を見せてくれたと思う。舞台で培った経験かなぁ??
主人公に関して
ありのままの自分を出す事に関しては、障害が有ろうと無かろうと、いい面もあれば悪い面もある。
ありのままの自分を出した結果、人に嫌な感情を抱かせたり、嫌われ批判されることもある。
それは障害の有無に左右されないことだと思う。
この方はありのままの自分を出し、やりたいことを重度の障害を負っていてもなるだけストレスなく健常者と同じようにする、ということで障害を持つ方にとっての新たな道を開こうとする意思が強いのだと思った。
しかしこれを達成することの裏に多くのサポートがあることを理解していない、全て自分の手柄(表現は適切ではないかも)だと思っている印象を受けた。障害があることによりそのサポートは大きくなるかもしれないけれど障害がなくても普通に生きていくために人のサポート少なからず必要で、人それぞれではあるけれど感謝の気持ちを持つのが普通だと思う。
障害とは、健常とは、ということよりもどんな状態であっても感謝と思いやりは必要、そんなことを考えさせられた。自分がそれを出来ているかといえば、そうではないかも。
病気だからこそ、やりたい事をやる!それが少しうらやましい
病院に縛られず、病気に縛られず、一人の人生の物語。
多少 人間関係の描写に甘い所もあったが、
(どこまで実話か分からないけども)実話をもとにしてるという点では良い出来だと思う。
アドリブも多めなのか?セリフの間隔が空きすぎる所もあった。俳優さんについては文句は無し。大泉洋ならではの憎めなさが出てたかなと思う。
自分だったら、ここまで無償で介護できるかなと思いつつも、介護福祉の難しさや知らないことなど勉強になる点はあったし、介護疲れなど、まだきっと問題が多いこの国で、この映画によって介護福祉がより充実してほしいと願う。
大泉だからこそ、軽い口当たりのバナナに仕上がったと感心したよ!
本作を観ると、現在のような日本の福祉制度が整うまでには、本作の主人公である鹿野氏のような苦労をされていた人々がもの凄く大勢いた事を改めて知る事が出来た。
私は1960年代生まれなので、多分本作のモデルである鹿野氏とほぼ同年代だろうと思う。
私の記憶が間違っていなければ、私が子供の頃は何かの障害を持っている子供たちは中々家から外には出ないで、家に籠って生活する事も少なくなかったと記憶している。
鹿野氏と同年代位の生まれの障害児の方々は義務教育を受ける年頃になっても、学校へも行かない子供もたぶんいたと思う。
先天性であれ、後天性であり、何かの理由で身体や精神に障害を持っている子供は普通特別な施設に入所するか、或いは施設には入所しないで家族と暮らす場合には、今のような福祉制度が整っていなかった為に、親が子供の面倒を看るのが一般的で、その為に非常に家族も含めて孤立した環境で障害者本人も、その家族も生活をしなければならなかったのが当時の現実だろうと思う。
私も1990年代後半に実際に身体障害児の特別施設でボランティアをしていた経験があるので本作が描き出すこの状況が良く理解出来て納得も出来る作品だった。
本作の鹿野氏の様に年老いていく実の親の世話にはならずに、自立した生活を障害者自身の責任で自己の生き方を選んで生活していくと言う決断をした鹿野氏の生き方は、当時の日本に於いては、いかに進歩的な考え方であり、前向きな生き方をした勇気の有る人だったか本作を観て、只々驚くばかりだった。まさに革命的と言える行為だと思う。
ちょっと考えてみれば、健常者で有る私も何時、怪我や病気で障害者になってしまうとも限らないわけで、本作は決して他人事ではないわけだ。
しかし今は健常で有る私が、もしも鹿野氏のように障害を負ってしまったら彼のような前向きな生き方の選択出来るのかは、正直不安だし、自分にあれ程の勇気が有るのだろうか?と考えさせられた。
人間は、俗に言う「ゆりかごから墓場まで」誰一人として、人様に迷惑をかけずに生きていく事など絶対に出来ないのだ。生まれて来る時は裸で生まれ、死んだら誰かに後片付けをして貰わなければならない。人間は極めて社会的な生者なのだから。だが一般的には、習慣的に人様に迷惑はかけてはいけないと言われて教育される。ひょっとするとそう言う風潮が障害者の人々や、高齢者の生き方を制限してしまうのかも知れない。
ちょっと考えれば、誰にも迷惑をかけずに生きる事は不可能だと言う事は簡単に分かる事なのだ。
本作で鹿野氏が言う、人様の助けを借りる事、迷惑をかける事、何かを手伝って貰いながら生きる事に対して、勇気を持つと言う生き方、改めて深く考えさせられた。
そして生きるからには、QOLの充実を図る事の重要さや必要性を考えさせられました。
恋も、結婚も恋愛も100%の力で、本気で生きて生きたいと行動した鹿野氏の生き様が分かるような気がした。
そんな鹿野氏の生き様を活き活きと大泉が演じたからこそ説得力が有ったと思う。美咲を演じた高畑も光輝いていたと思う。
鹿野ボラ、なめないでください!
チームものとして楽しむ
血縁を超える、ボラと主人公の絆の話
ボランティア精神を学んだ
障害者に偏見を持ってないつもりだったが、自分はどこか他人事のように日常を過ごしていたのだと実感。この映画を観て改めてボランティア精神や、彼等の考え方に感涙。
エンターテイメントではないが、一人一人の登場人物に魅力がありリアルな演者の芝居も良かった。
ただ、若い方には伝わりにくい演出かもしれない。
邦画のお作法になっちゃってるのがね
予告編や宣伝見ても映画館で見なきゃ伝わらない!
大泉洋さんが主役なので、笑える映画かなと予告編を見て映画館に行って、実話で鹿野さんが筋ジストロフィーの患者で生き方を見習う人がいて、我儘に生きようとボランテアを募って家で生きることを決めた。それは画期的な事で鹿野さんとボランテアの相互理解が出来なければ成り立たない事です。(夜中にバナナ買ってこい)に付き合えるかどうか?鹿野さんの人となりを理解すれば、互いに支えている事が分かります。私事ですが、昨年100歳で亡くなった母を姉と2人で介護する事で必要とされ、行くことで喜ばれ得ることが多かったです。施設入所していたので家で介護する方よりは楽だったかもしれません。ボランテアの方も鹿野さんから得る物があったと思います。笑いと涙の映画でした。
もう大変です。
いい映画でした。
この作品こそが障害者を差別している。
評価:★★☆☆☆ 32点
作品の評価は高いので、私の性格が屈折していると思って読んで頂けると嬉しいです。
この作品の感想は、難病もの映画をユーモアに描き、毎日を明るく必死に生きていた鹿野さんを描いたエンターテイメント作品としては良い作品だと思いますが、実際の鹿野さんの生き様と脚本にかなり乖離があると感じ、全てを美談として、まとめようとしたことに違和感がありました。
原作、史実は本当に鹿野さん、ボランティアスタッフはこの通りだったのでしょうか? 凄く疑問です。というのは、劇中からでは鹿野さんの魅力が全く描けていないため、なぜ彼の周りに人が集まるのか、無償で時間を使って、ボランティア活動をしているのかわからなかったからです。
また作品の中で鹿野さんの発言は終始、矛盾があったと思います。
本人は対等というが、ボランティアスタッフを奴隷のように指示し、家族の世話になりたくないといったにも関わらず、終盤で私の家族だと発言したりなど、脚本でもう少し彼の良い部分をクローズアップするべきだと思います。
鹿野さんの魅力は障害者だからといって、「我慢しない、遠慮しない、出来ないことは出来ないという」ことだと勝手に解釈しました。自分の身の周りのお世話をするボランティアの人達と対等に会話をし、時にはぶつかり、喧嘩をし、時には励まし合い、そこから真の友情や恋愛が生まれて、本当に意味の対等な関係を築いたのではないかと。
しかし、この作品は鹿野さんの横暴なわがままに高畑充希が冒頭で「何様だ?」と言及するだけで、後はまるで彼の信者のようにボランティアスタッフが従い「障害者だから、誰も文句を言えない」という構図をこの作品が作りあげてしまっているように感じてしまいました。もう少し受け入れられないスタッフや喧嘩などを作中に描きエンタメ要素だけではない、リアルなどを描いても良かったと思います。
面白くなる要素はあったのに、とてももったいない作品だと思いました。これを鑑賞するなら、同じ障害者をテーマにした『博士と彼女のセオリー』『ワンダー 君は太陽』『最強のふたり』『世界一キライなあなたに』の鑑賞に時間を使った方が良いと個人的には思います。
笑えて楽しめる!いい映画。
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