「生きる」こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
生きる
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力強い作品だった。
誰しもがあんな風に考えられるわけでもないだろう。誰しもが、あんな風に潔くはなれないだろうと思う。
ただ、そこに踏み込みやってのけた人がいるって事が大事な事なんだと思う。
劇中には素敵な言葉が飛び交っていて、ハッとさせられる。
障害があるという境遇だからこその言葉ではあるものの、あまりにもソレらが当たり前だと傲慢に考えていた自分にも気づく。
助かったのは、ソレらが仰々しくもなく、感動的な演出をもされてなかった事だ。
おかげで、彼の目線や生活にすんなりと寄り添える。
お涙頂戴な作品なのかと思っていたのだが、なんのなんの、随分と豪胆な印象だった。
ふてぶてしい大泉氏がそうさせるのか、作品がもつ直向きさがそうさせるのか…どんな風に映るのかはお客様にお任せします的は開き直り感を感じた。
鹿野さんに負けないよう、必死なんだったのだろうと考える。
エンディングの「フラワー」がとても心地良かった。
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