劇場公開日 2019年11月29日

「時間をかけて丹念に醸成されていく空気、時間、会話、そして父と子の関係性」読まれなかった小説 ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0時間をかけて丹念に醸成されていく空気、時間、会話、そして父と子の関係性

2019年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイランが紡ぐ映画は、他では真似できない空気感と時の流れに満ちている。長尺の作品だからといって我々観客は変に力む必要はない。むしろ力を抜き、リラックスしてカメラが映し撮る雄大な自然や町のざわめき、人々の営みに少しずつ心をフォーカスしていけば良い。序盤は登場人物のセリフの量に驚かされるかもしれないが、それも慣れてくると心地よさへ変わる。耳を傾けていると彼らが話す内容は普遍的で、とても興味深いことばかりなのだ。

世界の果て、というイメージがある。しかしこの父と息子の物語は、遠い遠いところに住む我々日本人にとっても、極めて身近で、かつ普遍的なものだった。とてつもなく驚かされるエンディングが待ってるわけではないが、ある程度は予想できて、何よりも待ち望まれていたささやかな結末に向けて、この映画はゆっくりと旅を続ける。映画が終わった後、年老いた父と久々にじっくり話がしたくなった。

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ぐうたら
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