「アル中の高校生」いま、輝くときに kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アル中の高校生

2019年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 ダメ男は遺伝するんじゃないかと思わせる親子関係。社交的でジョークが上手くて人付き合いもいいのだが、忘れっぽい性格とか、すぐ諦めるところとか、ダメな人生まっしぐらになりそうな高校3年生。「直角三角形の鋭角の和は?」などと、幾何学で苦労してばかり。日本じゃ中学で習うところだぞ!と言いたいのも抑え、よくよく考えたら、18歳の時の将来設計なんて自分も曖昧だったことを思い出してしまう。

 ブリー・ラーソン演ずるキャシディからは愛想を尽かされるものの、映像で見る限りはまだ脈があったのだが・・・。もう、恋も大学進学も諦めが早いのだ。幼い頃に家を出て行った父親(カイル・チャンドラー)に会えば何かが変わるかも・・・と、新恋人エイミー(シャイリーン・ウッドリー)と一緒に会いに行くのだが、まるで将来の自分を見ている気がして、早々に帰ってくる。

 あ、だから運転するなら飲むな!って。『セッション』でも事故ってたし、マイルズ・テラーもなかなか演技が上手い。愛する、愛されてない、などと悩み続ける高校生。まぁ、それなら勉強しとけよ!と日本人的考えに陥ってしまった。

kossy