ピース・ニッポンのレビュー・感想・評価
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平穏が続きますように・・
東日本大震災を経験し美しい日本の原風景を後世に残すアーカイブ「ピースニッポン・プロジェクト」が立ち上がった。本作はその活動の一環、中心は本作の監督でもある中野裕之さん、震災アーカイブを立ち上げた東大・渡邉英徳研究室他が賛同している。
確かに福島原発事故が最悪であれば東日本は全滅だったかもしれない。6000年も永らえた屋久杉もこの異常気象では先行きが危ういかもしれないし、首都直下、南海トラフに富士山噴火ですら迫っているようだ、自然災害ばかりか台湾海峡を巡る米中の睨み合い、相次ぐミサイル発射の北朝鮮情勢など不安の種は尽きない。
まあ、遺産とか遺構とか縁起の悪い話は置いておき、今の日本列島の美しい四季を愛で、いずれコロナ禍が落ち着いたらロケ地を訪ねてみるのも良いでしょう。
映画は風景だけでなく日本人の宗教観や美意識まで踏み込んでいますが、額面通りに受け取れない裏面史も多いので聞き流して鑑賞、それにしても神社仏閣、城郭や花火の絵が多い。写真映えすることは間違いないがCM撮りのような既視感がある。プロジェクトでは一般の人々からの投稿アーカイブもあるそうなのでそちらも観てみたい。
総合評価3.5
総合評価3.5...ネットでネタバレ評価を探したらそう書かれていましたけど本当に3.5でした。
圧倒的な映像美は圧巻!!上空からの通常は見ることが出来ない位置からの撮影がすごい。花火って下から見ると降ってくるけれど上から見ると光線が向かってくる。SFかって感じの迫力。素晴らしい。
ナレーションも落ち着いていて日本人の歴史と完成を語ってくれるから良質な歴史の授業を聞いている感じでした。
日本って素晴らしいな、と思わず背筋を伸ばしたくなりました。実際前に座っていらしたご老人の背も伸びていました。
この国っていいなと思える良い一時間でした。
最初は。
映画は二時間あります。これが3.5の理由。
音楽がひどすぎる。
日本の水源を巡って川とか滝とか流れているのに音楽(BGM)が大きくて肝心の水の音がまったく聞こえない。
その水の音が聞きたいのに!!(怒り)
というシーンが何度かありました。
しかし、その音楽が日本風であったら評価は4.0になってました。
なんと、BGMは洋楽だったのです。
まあそこはネタバレを読んで行ったのでボレロが流れることは知っていました...が。
ボレロは歌つきだったのです。
アレンジしすぎのまるで酔っ払いが歌ってるかのようなボレロでひどく耳障りでした。
最後は宗教ビデオ感が強く、ご老人はエンディング前に帰られました。
映像は素晴らしい。感動して涙も出ました。
最初の一時間は。
しかし後半の和風の映像と洋風の音楽が全然マッチしていない。
まず、タイトルが英語であるからにして日本というテーマの軸がぶれているように思う。
久石譲氏をよんでください。
津々浦々
四季折々
とても美しい日本の風景が堪能できる。
3部構成になっていて、冒頭の章では日本人の精神性なんてものが語られたりする。
八百万の神々っていう考え方の成り立ちだったり、その精神性の柱として宗教感なども語られるのだが、自国のルーツのようで興味深い。
とても良く出来た観光PR用ビデオにも取れるし、自然信仰への帰化を啓蒙しているかのようにもとれる。
だけど、この現存する風景を後の世にも残したいと思えたし、これらの風景を美しいと思える遺伝子が残ってて素直に嬉しい。
風情であったり、趣であったり…他の言語で言い換えにくいニュアンスに我が国の独自性を再発見したりする。
日本人は、鳥の囀りや虫の鳴き声を「言語脳」で捉えているため、耳障りに思わないのだとか。他の国では「音楽脳」で聞き取るため騒音と分類されるらしい。
その辺りが風情を嗜む機能でもあるのかな?
誇りに思うとかそういう事ではないのだが、やっぱりこの国が好きだと思える。
ただ、憂慮すべきは過去の人達が、継承してきた様々なものが薄れてたり、無くなったと感じてしまう事だと思う。
残るかどうかは、今の世代が育み、後の世代が決めていくものなのだろうな。
映画館で見たものの…4K以上の環境で見た方が良いのだろうと思う。
そして、音楽が結構攻めてた。
俺的にはマイナス要素の一つでしかなかった。
うーん...
どこかの博物館で流されているような映像資料のように思えた。
観客が少ない理由がわかった気がする。
ナレーションはくどいし、挿入曲も「うざい」と感じた。
現場の臨場感をもっと取り入れてほしかった。
クラシック等のBGMのが良いと思う。
「ボレロ」はないだろー。
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