A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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窮屈だけど幸せなラブストーリー
映画を観たときは、仮装のような主人公の姿になんだこれと素直に思ったけど、何の説明もなく夫を亡くしたヒロインの打ちひしがれる姿に現実を突きつけられる感じ。ああ、自分が死んでもし幽霊になってこの世にあらわれたらこんな感じなのかな…。とふと過る。
時代が移り変わり様々なシーンが登場するけど、いつの時代も終わりが切なく、ぼーっと画面を眺めてるだけの窮屈な作品だったけど、なんだかとても悲しくなってくる。転生輪廻というものが存在するのかわからないけど、存在も思い出も消えてなくなってもまたどこかで会えたらいいなぁとただ思い、そんな思いに幸せを感じた。
シュールかつ美しいビジュアルセンス。ストーリーは想像のはるか別方向へ。そして遅さ/早さとも独特な時間の使い方には鳥肌。
今年ベスト10には確実にはいる傑作!
特徴的なのがワンシーンの長さ。
普通なら10秒で終わらせるシーンを1分間ぐらい使ったりする。
この独特の間は人を選びそうです。
かと思えば1秒で数年が過ぎたりする。
時間の使い方/描き方がホントに独特。
それこそがこの映画の真髄ではないでしょうか?
予算的にも規模の大きい作品ではないと思う。
なのに超大作ばりにスケールを感じるのは"伸び縮みする時間の使い方"ゆえ。
これこそ映画ならではの面白い手法かもしれません。
シーツを被って目のトコに穴が開いてるオバケのビジュアルは一周回って強烈。
怖くもあり、かわいくもあり、美しくもある。
彼が画面に入っていることで何気ないカットが素晴らしいアートに昇華されてる。
ビジュアルセンスはホントにピカイチ。
基本は超シリアスなんだけど、
そんな風にオバケになるんだ!とか
ポルターガイストってそういうことかい!とか
シリアスな笑いのツッコミどころは多い。
セリフや描写説明はほとんど無し。観る側の解釈にかなり委ねられる内容。でも難しいとは思わず。
個人的には感情がほとんど感じられないのが面白いな、と感じました。
オバケも感情があって動いてるのか、それとも目的/感情をもはや忘れてるのか……。
そんな部分が逆説的にエモーショナルな感情をポイントで増幅させてた。
ポスト・クラシカルやポスト・ロックのMVみたいな世界観でもある。ここらへん好きな人は絶対に見たほうがいい!
それを映画の手法で最大限まで昇華させてる。
意味はそこまで考えなくてもアートな表現に繋がってると思えばいいのかもしれない。
その表現を見るのが楽しいのだものー。
とある1人のゴーストの話。
人には人生、家や土地には歴史という物語がある 自分がなぜあの家、土...
あなたは考える
死ぬって何?
時間って何??
生きているって何???
進化って何?
台詞や感情が少ない分、台詞には集中してしまう。
そして、長すぎると思える間が、実は生きている時間からしては短い
でも、本当に長いであろう時間は短く描かれる
人にすすめるには、どうしたらいいだろう
地縛霊版BTF
時間差両思い?
前半と後半でだいぶテイストが変わって混乱したけど、二人の男女のお話しなんだなと。
前半は彼女のパートで、間違いなく神。
無言でパイを食べるシーンがくそ長いんだけど、見ていて涙と鼻水が止まらなかった。
二人の愛を感じられるシーンが先にあっただけに、ひとりみになった彼女にあの大きさのパイを持ってくる不動産屋に怒りを覚えるし、悲しみに浸りたくても現実は進んでいく。(見積りが何だって!??)
あのパイ絶対味がしないんだろうな~と思ったら吐いてしまうし…。
夜ひとりで寝るシーンも切ない。
彼女は本当に彼を愛していたんだなと、観客の私は痛感したし、もしかしたら 彼 も幽霊になってあの場にいたことで初めて彼女の愛を本当に理解したのかもしれない。もう死んじゃってるけど。
でも彼女は時間をかけて立ち直っていくし、彼女の強さが美しいなと思った。
完
かと思ったら後半の彼パートが始まった!笑
色々考えて、たぶんこの彼は彼女に比べるとちょっと優柔不断で、付き合うふたりにありがちなちょっとした不満もあったのかなと思います。
ただ、自分が死んだことを嘆き悲しむ彼女を見て、彼女に対する愛しさが更に募ったとは思う。
でももう彼には何も伝える術はないし、
彼女は生きていて、彼の死を乗り越えていく。
だから彼は後悔?して、彼女がメモを残したときの気持ち(言葉)を手に入れたかったのかなーと。
その言葉が、彼にとっての永遠で真実になれば良いなと思います。
気持ちを伝えるって難しいね。
でも伝えたい相手がいるのは素晴らしいと思うよ。
不思議な後味・・・
アート作品のような
物音のする古いお家にくらす男女。ある日、男性が事故で死んでしまう。病院で、むくっとシーツをかぶったまま起き上がり、そのまま天国への扉を通らずにお家に帰って女性を見守る。引っ越した女性を追うことなく、何年も何年もそこに。一回、本当に成仏しようとしたのに、今度はかなーり、前の時代にワープ。何年もたち、とうとう自分とご対面。ゴーストの自分とも。そして!!!
現代アートの映像作品のよう。シーンがやたら長く、自分に視点を返してくるような仕立て。音楽も、誰かのセリフも、メタファーに富む。ゴーストもシーツをかぶってるから表情読めないからこちらに解釈が委ねられる。
どんな位置付けにこの映画をしたかったのかが分からないが、アートっぽくするなら、もっと生死についての社会的テーマが想起できた方がよかった。ファンタジーにするなら、ゴーストの気持ちがもっと表に現れていた方がよかった気がした。映画作品としては後者の方がより価値があったように思う。
綺麗な雰囲気で、ゴーストのシュールさもあり、
そこは面白く、感覚としては好きな作品。
もうひとスパイスあればさらに好きになった気がする。
しかし死後にこんな辛い世界が待ってると思うと、
つらい。
大人しく天国を選んだ方がよさそうですね^_^
何とも寂しげなタレ目のおばけ
数学的な美しさ
未練の居場所
うわ〜… これ点数つけにくい。
自分はわかりやすい物語がある作品が好きだから、こういう観念的なテーマ?の作品は面白いと思わない方なんだけど…最後までしっかり観させられた。
ルーニー・マーラがキッシュをかきこむシーンでは 色々考えさせられてしくしく泣いてしまうくらい悲しくて ずっとこんな感じだったら嫌だな〜と思ったけど、ラストあたりでは悟り開くんじゃないかな?ってくらいフラットな気持ちに😅
でもそのラストに至るまでは、これでもかって感じで感情が揺さぶられたなぁ。終始静かな撮り方なのにさぁ…
劇伴も 通常は環境音(凄く聴こえやすくしてある)メインで ここぞという時に効く音楽入れてくるのがにくいね。
オチは意外とスッキリした!
なんか…不思議な作品だよ〜。
ZENだね!禅!
蛇足:パーティの酔っ払いが語るシークエンス、不協和音ぽい。あそこまで語らせるのってどうなの???
と思ってしまった。でも、あの語りをイライラしながら聞いてたからこそ ラスト15分くらい?の展開を飲み込めたのかな〜
視点と雰囲気が良かった
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