A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのレビュー・感想・評価
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時間差両思い?
前半と後半でだいぶテイストが変わって混乱したけど、二人の男女のお話しなんだなと。
前半は彼女のパートで、間違いなく神。
無言でパイを食べるシーンがくそ長いんだけど、見ていて涙と鼻水が止まらなかった。
二人の愛を感じられるシーンが先にあっただけに、ひとりみになった彼女にあの大きさのパイを持ってくる不動産屋に怒りを覚えるし、悲しみに浸りたくても現実は進んでいく。(見積りが何だって!??)
あのパイ絶対味がしないんだろうな~と思ったら吐いてしまうし…。
夜ひとりで寝るシーンも切ない。
彼女は本当に彼を愛していたんだなと、観客の私は痛感したし、もしかしたら 彼 も幽霊になってあの場にいたことで初めて彼女の愛を本当に理解したのかもしれない。もう死んじゃってるけど。
でも彼女は時間をかけて立ち直っていくし、彼女の強さが美しいなと思った。
完
かと思ったら後半の彼パートが始まった!笑
色々考えて、たぶんこの彼は彼女に比べるとちょっと優柔不断で、付き合うふたりにありがちなちょっとした不満もあったのかなと思います。
ただ、自分が死んだことを嘆き悲しむ彼女を見て、彼女に対する愛しさが更に募ったとは思う。
でももう彼には何も伝える術はないし、
彼女は生きていて、彼の死を乗り越えていく。
だから彼は後悔?して、彼女がメモを残したときの気持ち(言葉)を手に入れたかったのかなーと。
その言葉が、彼にとっての永遠で真実になれば良いなと思います。
気持ちを伝えるって難しいね。
でも伝えたい相手がいるのは素晴らしいと思うよ。
不思議な後味・・・
終わった時はなんてつまらない映画だと憤りすら感じた。
けど数日経ってもなんか頭に残っている。
不意に人生を終えた人間はもしかするとこんな風に終わりを迎えるのではないかと想像してしまう。
もしかすると一見の価値ありかもしれません。
これは映画館で観ないと同じ感覚は味えないでしょうね。
アート作品のような
物音のする古いお家にくらす男女。ある日、男性が事故で死んでしまう。病院で、むくっとシーツをかぶったまま起き上がり、そのまま天国への扉を通らずにお家に帰って女性を見守る。引っ越した女性を追うことなく、何年も何年もそこに。一回、本当に成仏しようとしたのに、今度はかなーり、前の時代にワープ。何年もたち、とうとう自分とご対面。ゴーストの自分とも。そして!!!
現代アートの映像作品のよう。シーンがやたら長く、自分に視点を返してくるような仕立て。音楽も、誰かのセリフも、メタファーに富む。ゴーストもシーツをかぶってるから表情読めないからこちらに解釈が委ねられる。
どんな位置付けにこの映画をしたかったのかが分からないが、アートっぽくするなら、もっと生死についての社会的テーマが想起できた方がよかった。ファンタジーにするなら、ゴーストの気持ちがもっと表に現れていた方がよかった気がした。映画作品としては後者の方がより価値があったように思う。
綺麗な雰囲気で、ゴーストのシュールさもあり、
そこは面白く、感覚としては好きな作品。
もうひとスパイスあればさらに好きになった気がする。
しかし死後にこんな辛い世界が待ってると思うと、
つらい。
大人しく天国を選んだ方がよさそうですね^_^
何とも寂しげなタレ目のおばけ
そこに居続ける理由が切ない、、、、C・アフレックもR・マーラも大袈裟に言ったって出演シーンが10分くらいなモンで!?
代わりに知らない禿げたオッさんが哲学的に人間について語るシーンが続く。
それが伏線となって物語に重要な意味を持ち流れる時間と少女の鼻唄、未来都市からの文明崩壊、開拓時代と大切な場所で時代を見続けるオバケ。
気付かせたい、気付けない、見守り続ける、そんな切ない劇的な感動のドラマ性やファンタジー的な奇跡を想像していたけれど淡々と切ないオバケを切ない気持ちで最後まで鑑賞。
とにかく寂しいなぁ〜って。
数学的な美しさ
相対性理論の様な映画。
切なくて苦しくなる様なシーンもあるけれど初めから終わりまで美しい。
あったかーいお風呂に浸かってる様な愛の物語。
いつまでもいつまでも続く時間。
私はとてもオバケが恐いのだけども、あんな哀しみのはての行動で皿割っちゃったりするなら、仕方ないかな。って思える。
あと、隣人とのコミカルなやり取りなんか、クスッとくるシーンもある。
死は誰にでも訪れるけど、いつ訪れるかは誰にもわからないから美味しいものたくさん食べて沢山笑って、大切な人との時間を大事にしたいと思える映画。
未練の居場所
うわ〜… これ点数つけにくい。
自分はわかりやすい物語がある作品が好きだから、こういう観念的なテーマ?の作品は面白いと思わない方なんだけど…最後までしっかり観させられた。
ルーニー・マーラがキッシュをかきこむシーンでは 色々考えさせられてしくしく泣いてしまうくらい悲しくて ずっとこんな感じだったら嫌だな〜と思ったけど、ラストあたりでは悟り開くんじゃないかな?ってくらいフラットな気持ちに😅
でもそのラストに至るまでは、これでもかって感じで感情が揺さぶられたなぁ。終始静かな撮り方なのにさぁ…
劇伴も 通常は環境音(凄く聴こえやすくしてある)メインで ここぞという時に効く音楽入れてくるのがにくいね。
オチは意外とスッキリした!
なんか…不思議な作品だよ〜。
ZENだね!禅!
蛇足:パーティの酔っ払いが語るシークエンス、不協和音ぽい。あそこまで語らせるのってどうなの???
と思ってしまった。でも、あの語りをイライラしながら聞いてたからこそ ラスト15分くらい?の展開を飲み込めたのかな〜
視点と雰囲気が良かった
ストーリーにも絵づくりにも疑問に感じるところが多かったけれど、焦点の当て方と静かな音を絵に絡めながら作り出される作品の雰囲気が非常に良かった。
正直、あまりの静寂ですごく眠かったけれど、つまらないというよりは心地良くて落ち掛かったといったところ。
ホラーではなく一途なファンタジーというところが個人的には好き。
無言の会話の表現にはさすがに苦笑したけれど…
エンドロールを向かえて、もう一度見返したくなった。せめて最初の会話だけでもプレイバック!と思ったものの…頑張って最初から最後まで集中して見ましょう!
時間の流れ
タイトル通りの、そして予想外の壮大な幽霊物語。シーツ被った(そしてなぜか目に穴があいている)幽霊が遺していってしまった妻を見守り、そしてそのまま壮大な時間の流れに残され、ひたすらに流され流され流されて、そして最後の最後でその果てしない時間の円環は儚くも美しく閉じる。
途中でえっこの物語もう終わるんですか、と思ったがそこからの壮大さが凄かった。
台詞も殆どないし(しかし一番重要とも言えることは饒舌に喋らせる)、背景は全く分からないが、とにかくひたすら観てしまった。分かるとか分からないを超えた何かを感じた。
ルーニー・マーラがパイをひたすら食べ続けるシーンはこっちも苦しかった。
幽霊、当然全く表情がないのだが、目に穴があいているのと立ち回りだけであんなに情感豊かになるのね...。
ラブストーリー?
なんなんだこれは!?
個人的には面白いけど、人に勧めるかというと、どうかな。瞑想とかスピリチュアルなものに興味ある人には、良いのかも。静かで動きのない長いカットが多いので眠くはなるけど、興味深い。「2001年宇宙の旅」の終盤、ボウマン船長の年老いた自分との邂逅シーンのような眺めが、全編に渡って続く。
何故か角が丸く切れた 4:3くらいの箱から撮った画。ブラウン管テレビのイメージなのかな?
全編とても静かで、環境音や風の音、雨の音、家鳴りなどをBGMに、昔懐かしいシーツに目の位置に穴が空いた幽霊が、だまって元いた家をさまよい歩きます。
最初は最愛の妻を見つめるだけでしたが…。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」以来のケイシー・アフレックが良かった。印象そのままで、素朴な感じが良いですね。ま、ほとんどシーツ被ってましたが。ルーニーマーラは、「LION」以来。夫を弔った日に、知り合いが置いて行ったパイを、5分くらいひたすら食べ続けるシーンがあるのですが、悲しすぎて食べるしかない必死な感じが、素晴らしい演技でした。
でも、最後にあの紙何が書いてあるのか気になって気になって、仕方ない! 究極のラブストーリーだと思いたいけど、おーい、どうなんだー!?
愛と執着と幽霊と人間
米国テキサス州の片田舎。
郊外の小さな一軒家に住む若い夫(ケイシー・アフレック)と妻(ルーニー・マーラ)。
夫は、まだ芽が出ていない音楽家。
ふたりが暮らす家では、突然大きな音がするなどの不可思議な現象が起きていたが、幸せな日々を送っていた。
そんなある日、夫が自宅前で自動車事故に遭い、他界してしまう・・・
といったところからはじまる物語。
その後、他界した夫が霊安所の冷たい寝台から白いシーツもろともムックと起き上がり、自宅へ戻ってくる。
彼自身、死んだことがわかっているのかいないか、それはわからないが、ただもう一度、愛しいひとと一緒にいたい、妻と心を肌を交わしたいと願っているが、それは妻に届かない・・・と展開していきます。
で、こういう展開だと、ははぁん、どこかで妻が気づいて、再び愛おしかった日々の記憶が蘇り・・・というようになるだろうなぁ、なんておもっていたけれど、そんなことにはならない。
もう、ほんとにそんな安易な展開にはならない。
なので、ストーリー的には、ここいらあたりでギブアップするひとも出るだろうし、それ以前に、ワンシーンワンシーンが長い(ひとによっては、なんと無駄な描写かと思うほど長い)ので、開始早々、5分くらいでギブアップするひとも多いことと思います。
けれども、そんな長い長いカットは、生きていることの証のようなカットで、普段、わたしたちがおこなっていることに他ならず、この長い長いカットがないと後半の演出が活きてこないのです。
映画はその後、妻はゴーストとなった夫に気づくこともなく、家を出ていきます。
夫は家から出ていけない。
日本的な幽霊だと、宙を飛んでいけばいいんじゃない、とも思うが、なにしろ霊安所から「歩いて」戻ったのだから、自動車に乗った妻についても行けないし、妻がどこへ行ったなどは見当もつかない。
そういうわけで、夫は家にいるしかなくなってしまい、愛する人が戻ってくるのをひたすら、ただひたすら待つだけになる・・・
と、まぁ、なんともはや、切ない物語。
けれど、時は、時間は、ゴーストの夫を取り残したままま過ぎ去っていく・・・
住む人は変わり、家自体も変わってしまう。
しかし、途中、夫のゴーストは別のゴーストの姿を家の中でみてしまう。
そのゴーストが言うには、「誰かを待っている。でも、それが誰かも忘れた」と。
その別のゴーストは、家が解体されるときに、一緒に消えてしまう・・・
このシーン、結構、驚きました。
けれど、考えるに、それは、「執着」が何かによって消し去られてしまったから。
ここに至って、この映画の主題が出てきます。
さて、その後・・・
ここからはストーリーは書きません。
ビックリするような展開です。
時間は、さらにさらに早く流れていきます。
前半の長い長いカットが活かされます。
長い長い時間の旅、長い長い自分の思いだけを閉じ込めた旅の終わりにゴーストが見つけるもの。
それは画面には明らかに示されませんが、それは妻からの愛と感謝と別れの言葉だったのでしょう。
その言葉は、観るひとが「感じて」くれればよいのだと、監督のデヴィッド・ロウリーは言っているのだ思いました。
監督と主演ふたりは『セインツ 約束の果て』でも組んでいますが、今回も滋味深い味を出しています。
とても好みの映画でした。
ただし、終盤、この映画の枠組みの(ような)観念について話すシーンがあるのですが、ちょっと、説明しすぎな感があったことを付け加えておきます。
色んな、誰かのゴーストストーリー
若い夫婦に訪れた悲劇。
不慮の事故により、夫を亡くした妻と
愛する妻を残して、この世を去った夫
妻を演じる ルーニー・マーラの食事をする
シーンがとても素晴らしかった。
本編94分と短いながらも、時間の描き方や
妻を想う夫の気持ちの移り変わりが
素敵な作品でした。
ところどころ、少し長く感じてしまう
シーンもあったので、好き嫌いが
別れる作品かと思います。
終始、静かな
セリフが殆んど無く、終始、静かな中でストーリーが展開(?)していく。奥さんを愛していて、幽霊となって彼女をみ守り、嫉妬し、やがて成仏する。シーツを被り、表情もわからないが、動きだけで感情を示すため、難しい役どころですね。
難解…。 正直全く理解出来なかった…。どうゆうこと? ベートーベン...
難解…。
正直全く理解出来なかった…。どうゆうこと?
ベートーベンの話とか、隣の家のゴーストとか、何を意味してたんだろう。見守る温かい感じではなく、かといって後悔だけでもない。難しい…。
物凄く台詞も少なくて画面も狭くてカメラのレンズから見てるみたいだった。ふしぎ…。
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