「素晴らしい佳作」A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい佳作
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最初は、なんちゅー低予算の作品だ、って印象。
実際に1000万円ほどしかかけてない低予算映画だったみたい。
尺も1シーンが長くて予算の少なさをカバーしてた。会話もほぼない。
しかし、それがむしろジンワリと良い雰囲気を与えてくれる。
所謂「地縛霊」の話。
地縛霊なので、日本人には馴染みが深い。
しかし、単なる地縛霊ではなく時空を超える。そこが西洋的。
ゴーストは同じ場所で常に「見ている」。場所の記憶と言うか。。
とりあえず西洋的なエクソシストのラップ現象なども起こしてる。
実際にゴーストが皿を投げてる姿は笑えたけど(笑)
時系列がバラバラなので観てる途中で戸惑うが、ゴーストなので時空を超えても別におかしな設定ではない。
輪廻転生っぽいけど、ちょっと違うよな・・時空の時間空間の中で過去と未来が同じ空間になっていて、その空間を自由に移動できると言うべきか。。。
時空を超えた結果、ゴーストは生前の本人を観る。
さらに、「ゴースト」が「ゴースト」になった自分自身を見る入れ子構造にもなっている。
多視座。見ているのに見られている。
面白い構造。
最後ゴーストが消えた瞬間、何とも言えない「感動」があった。
メモに書いてあった内容はわからないが、わかる必要はない。いずれにせよ、ゴーストにとっては未練を断つ内容だったのだろう。
主要な登場人物はたった2人なのに、音楽含め、本当に良い作品でした。
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