COLD WAR あの歌、2つの心のレビュー・感想・評価
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あまり好みではなかった
ストーリーや展開は面白いと感じなかったし、共感できる部分も少なかった。
音楽や音には聴き入った。ポーランド周辺の民俗音楽やらジャズなど、メロディーだけで魅せられる。
確かにモノクロ映像での美しさは際だっていたけれど、映像だけで惹かれることはなかった。
こういった愛の形もあるのかなと客観的には捉えられても、感情移入とまではいかない。時代背景の難しさなどが観賞する上で大きな障壁となっていたような気がする。
それにしても、最も強いはずの愛が、あまりつよく見えてこなかったのは、自分の理解が足りなかったからなのだろうか。
最後に思ったのは
49話のドラマを10枚の紙芝居で表現したような映画
監督は倍近い長さの映画を予定していたに違いない。
撮影まで、すべて終わっていたかもしれないが
大幅にカットされたかもしれない映画、観ている者は混乱するのと同時に
登場人物達の”葛藤”や歩んできた道のり等がほとんど描かれておらず誠に残念。
きっとある筈の3時間バージョンをぜひ魅せて欲しい。
観れば、きっと超高評価を与えるでしょう。
昔の白黒映画は黒が多いが
高性能カメラで撮影した白黒映画は白と灰色の世界で
音さえも有色と融合され、とてもきれいな世界感を創っていた。
撮影は上手く、カメラは多くのシーンでは動かずに安定しているのは
撮影への自信からであろう。構図等も良く考えられ成立していた。
しかし照明は力不足で、広い室内で多くの人間が散りばめられたシーンのいくつかでは
メインの人間(ここ以外の証明がおろそか)と周囲大勢への証明への気配り方が違い
その他大勢の人達がグレーでピントが甘く、背景の様に表現され
劇中劇のような違和感のある雰囲気になっていたのだ。
これは白黒映画として”狙った表現”で凄いと思ったが
他の似たようなシーンとも比較したら。。。
照明はどうも高性能カメラの力を見誤ったようだ。
内容的には「気の強い女に惚れると男は大変だ!」
人生を台無しにして、破滅すると
しみじみと思った。
「ROMA]とは違う正統派の白黒映画なので、見比べてみるといいだろう。
共産主義と社会主義を比べる為に「芳華」を観てもいいだろう。
恋も歌も映像も、全てが美しい映画
これはとても切ない映画だった
冷戦時代のポーランドで出会ったピアニストのヴィクトルと、歌手志望のズーラの愛の物語
この話は、監督のご両親の話が元になっているそう
そのヴィクトルとズーラは恋に落ちるが、その後、彼らには様々な困難が待ち受ける
その2人の姿を通して、冷戦下のポーランドの社会事情が見えてくる
東側の事情は、西側の国からしたら、よく理解できない部分があるけれど、彼らの恋を通して見ることで、より現実的に感じることができた
恋愛は多くの人にとって経験のある感情だからだ
彼らに感情移入して観ていると、ピアニスト志望のヴィクトルが音楽を求めて西側へ行くことも、そのヴィクトルに誘われて戸惑うズーラの気持ちも、愛するズーラのために命をかけるヴィクトルの気持ちも、とても理解できるのだ
民主主義の国に生まれていれば、そのまま一緒にいられた2人の恋も、国が違うだけで、複雑になり、命をかけるまでになってしまうなんて
そして、そんな2人の恋を演出する音楽がとても素晴らしい
その歌声は、過酷な時代に翻弄された恋を見事に表現して、心に突き刺さる
そして、映画を見終わった後も、しばらく耳に残り続けた
冷戦のことがよくわからないという人でも、彼らの恋を観ているだけで、当時のソ連がポーランドにかけていた圧力や、自由に恋愛することすら難しかった時代を感じとることができる
画面はモノクロだけど、色がないことを感じさせないぐらい、イキイキと輝いている
映像も、音楽も、彼らの恋も、その全てが美しい映画だった
タイトルなし
俺はバカか?
音楽、音楽、音楽......そして音楽。
ポーランドと言えば、ソルボンヌ大学を首席で卒業し、女性で初めてノーベル賞を受賞した女性、マリー・キュリーを思い出す。彼女の自伝的映画「Madame Curie」は、マーヴィン・ルロイ監督、主演グリア・ガースンのゴールデンコンビの映画。日本ではキュリー夫人として知られているが、彼女の娘もノーベル賞を獲得している。世界初か....?日本の女性は、まだ誰も...。それも人をいじめることで忙しそうなのか?すみません、言い過ぎ!?
主人公のズーラ役のヨアンナ・クーリグは、画面からクラクフの学校で専門的にポピュラー音楽の声楽や演技パフォーマンスを習得したとなっているが、彼女の映画における15年間の移り変わりを監督は繊細に描き切っていて、評論家の方々からは、高い支持を受けているのだが、個人的に蒙昧なものにとっては、ヴィクトルとゾーイの関係が意味不明のものとなるほと、大人の世界を描いている。つまり、監督がシナリオの中で、余計なストーリーをそぎ落としているので、さらに分かりにくいものとなっている。同じポーランド映画では、ミステリアス・ファンタジー・ミュージカル映画「ゆれる人魚(2015)」のほうがわかりやすく、親しみを覚える。ややこしい恋愛映画が好きな方 向きかも知れない。
余談ではあるが、ポーランドではまだユダヤ人のゲットーが存在しているようで、映画産業がお盛んなのがわかるかも......。
amazon.comではプライムビデオで見ることが出来る。amazon studiosの作品は、すぐに観ることが出来るのが、このサイトのメリットと言える。
古びて色褪せた『ラ・ラ・ランド』
大戦後のポーランド。歌手志望のズーラは音楽学校のオーディションに参加、講師でピアニストのヴィクトルにその才能を気に入られて入学、やがて2人は愛し合うようになる。数年後公演先のベルリンでフランスに亡命しようと持ちかけたヴィクトルの提案にズーラは戸惑いながらも承諾する。一足先に待ち合わせ場所に向かったヴィクトルだったが待てど暮らせどズーラは現れず独りベルリンを去る。さらに数年後ジャズバーでピアノを弾くヴィクトルの前にズーラが現れる。なぜあの時待ち合わせ場所に来なかったのかとヴィクトルは詰め寄るが・・・。
全編モノクロかつ画面アスペクト比4:3とクラシカルな50's仕様。美しい歌と踊りを背景に冷戦下の政治情勢で終始憂いを纏った歌姫ゾーラと彼女に振り回されるヴィクトルの姿は、下卑た例えを承知で言うと色褪せた『ラ・ラ・ランド』。90分に満たない短い尺ながら、激しく燃え上がったかと思えば陰鬱な影を落としながら凍りつく感情の機微をエモーショナルに活写、聴いたこともない民謡からオールディーズまでバラエティに富んだサントラの選曲が映像に反して煌びやかでカラフル、いかにも欧州産な荘厳な風格を持った何処までももどかしい恋物語は鑑賞後の客席に豊かな余韻を残していました。
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