「爽快のち、絶望が降るでしょう。」ブラック・クランズマン バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快のち、絶望が降るでしょう。
潜入捜査モノとして秀逸な作品でした。
実話ベースと言うことですが、原作未読なので、どの程度脚色されているかは不明です。
ですが、まずKKKに黒人が挑む、それも間接的にバーディでって設定がまぁワクワクしますし、よくできてるなーって感心しました。
エンタメとしては申し分無し。
ただ、結局世界は変わらず今もなお、、、。暗澹とします。
一泡ふかせるのが民族の精一杯なんだろうか?つねに、外界に銃口を向け続けなければならないのか?
思想は繰り返し、憎しみは憎しみを生む。
虚しさだけが残るラスト。
KKKの映画鑑賞風景、老黒人のお話、
現代のさほど昔ではない時代の話です。
人間はとことん残酷になれる。
この作品を見ると、ラストのごく最近の映像を見ると、絶望感しかありません。
けど知らなくてはならないし、知る必要があります。
なぜ、違いを尊重できないのだろうか?
、、、できるのもできないのも人間なんだろうな。
さて、バイデン氏になるアメリカをスパイクリー監督はどう描いてくれるのだろうか?
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