「エンタメなのに、考えさせられる…」ブラック・クランズマン 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメなのに、考えさせられる…
スパイク・リー監督の作品は、「マルコムX」と「インサイド・マン」しか観ていなかった。もっと人権主義の色合いが濃い作品かと思っていたが、サスペンスや恋愛も描かれていて、すごくおもしろかった。それでも、未だ差別や迫害が続いているのも確からしい。考えてみたら、4作続けて事実に基づく映画を観ていた。人間が頭で考えるより実際に起きた出来事の方が興味深いということなのかな? デンゼルの息子は、体も小柄だし、父親のようなカリスマ性はないが、しっかりと演じていた。アダムは、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたが、「スター・ウォーズ」のカイロ・レンと同一人物とは思えない普通の人感がよかった。残念ながら、私には黒人の言い回しと白人との違いはわからなかった。また、白人の中でもユダヤ人に対する考え方はまた違うということは知らなかったので、その根深さに驚きを禁じ得なかった。 スパイクも年をとったことで、いい意味で角が取れて、万人向けの映画を作ることができるようになったのかな? 有意義な時間を過ごせてうれしい。
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