「匂わせる妙」バーニング 劇場版 十ロ九さんの映画レビュー(感想・評価)
匂わせる妙
物語の派手な部分
アクションの核心部分の
一切を省く
そこから匂い立つものは
まさに
存在があることを意識するのでなく
存在がないことで意識されることで
現実に立ち現れる存在
ヘミの言葉に皮肉にもリンクする
そして
三者三様のグレートハンガーは
どこか空虚で
各々の行動が
果たして満たされうるものを求めているかどうかすら
解らない
つまり
すべてが不安で不穏で地に足がついていない
燃やし
消失した事実だけが
明確な事実
しかし
その事実を持ってしても
彼らの満たされぬ渇望を埋めるものではないようだ
コメントする