「繰り返すシーン、進むかループするか。」帰れない二人 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り返すシーン、進むかループするか。
ながいながい感想をたくさん書いたのに全部消えた!!
ので、メモ。
ウイグル自治区に漢民族が移住する話が2回てくる。故郷の山西省大同の炭鉱が落ち目になってきてウイグル自治区にみんな移住になるという噂話が前半に。後半、チャオが列車で出会う漢人の男も学者、事業家のふりをして調子いいことを言っていたが漢民族移住政策でウイグルに行き雑貨屋をしていた、
前半、羽振りの良いビンと一緒のチャオめちゃくちゃ綺麗でカッコいい。胸を張り背筋ピンとして歩く様子がとてもよい。
まさか長江哀歌の、黄色いシャツの夫を探し船で、三峡ダムに来る妻の人と同じ役者さんとは思わず。刑期終えて三峡ダムの船にのる黄色いシャツ白いパンツの彼女のシーン、途中から長江哀歌になったか??と慌てた
ウイグル自治区についてはしれっと核実験のことも触れている
英語のタイトルは、純粋に白い灰、というようなタイトルで、中国語原題は意味わからない。日本語は帰れない2人。、故郷にも心から帰れない、帰る故郷は変わる果て、2人の間柄も切れないけどもといたところに帰れないし元には戻れないという感じ。
資本主義的な変化で変わる街並み、人々。
相変わらず三峡ダムは水位目標上げながら遠くへ住民を強制移住させて街や家を沈めている。そのあたりはどうせダムの水底になるから開発も発展もなく、、、
突然の、円盤UFO宇宙人話をするウイグルの雑貨屋。
途中下車しナンパから逃れたチャオが長江哀歌でも見たようにまた未確認飛行物体と遭遇
チャオは囚われている人、という。
刑務所に囚われ
出てきたら自分から離れてしまったビンに心囚われ
また、雑貨屋は我々は宇宙人に囚われてるとのたまい、
最後までチャオはビンにこころを捉えられたまま
最後は防犯に設置した監査カメラにウイグル自治区のウイグル人さながらにしっかり捉えられて。
さまざまな、監督が好きな、こだわりのモチーフ。長江哀歌との重複。
愛の歌を歌い上げる少年
ペットボトルの水をひたすら飲みペットボトルの大きな存在感とか
いろいろ面白い。繰り返されるシーン、懐古するのか前に進むのか、諦めるのか、諦めないで立ち上がるのか。
社交ダンス、YMCA群舞、ライフシーン、テレビからスマホへ、
時代の変化、エンタメの変化も面白い
三峡ダム 夫婦どちらかが出稼ぎで、どちらかはナンパか売春、、長江哀歌との被りや変化も面白いし、かなりギリギリいろんなこと中国の国内でできるんだなと思う。、