劇場公開日 2019年8月23日

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ドッグマンのレビュー・感想・評価

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4.0のび太とジャイアンにしか見えなかった…。

2019年7月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

怖い

これを観ようと思っている人は要注意。

犬好きな人は絶対見ちゃいけない。

観たら絶対後悔すると思う。

犬にとってはストレスに感じたんじゃないかと思う部分が結構 あったので…。

そもそもの話。

この映画で、何を感じ取ったらいいのかよく分からなかったといのが、正直な感想。

どんな印象かというと、『リアルドラえもん』。

主人公はいじめられっ子ののび太で、近所に住むヤク中の男は、見た目も行動もジャイアンそのもの。

俺のものは俺のもの。

お前のものも俺のもの。

そんな言葉を言っていそうな雰囲気。

ヤクのため、金のためなら、どんな暴力事件をも起こす、町中から嫌われている男。

ジャイアンのお母さんみたいな、肝っ玉母さんがいるのに、ヤクにハマりまくっているから、もう性根の腐った男。

犬を愛する心優しい男が、どうしてここまで彼をかばっているのかよく分からない…。

一体二人に何があったのか?

彼を友達だと思う、主人公の頑なな意思は一体何か?

いろんな疑問が浮かぶけれど、答えは全く最後まで分からないまま終わるから、なんだか消化不良でした。

ただ、かなり過激な映像がバンバン流れるので、全く飽きはこなかった…。

むしろ、この先どうなるのか、ひたすら心が不安になっていく映画でした。

でも、最終的に、何も救われない。

心の底から、何も感じ取れない、寂しさとモヤモヤだけの残る映画だったことは確か。

唯一の救いは、主人公が犬を愛する優しい男だってこと。

犬たちが彼を慕う姿が唯一の観ていて、心が温かくなれました。

たまにはこういうマニアックな映画も良いかも…。

自分が猫好きでよかったと、犬好きだったらちょっと耐えられなかったかも…。

そんな気持ちになった映画でした。

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ガーコ

5.0ドラえもんがいない街で爆発する虚しい怒り

2019年3月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

廃墟のような小さな街でペットショップを営むマルチェロは別れた妻と暮らす娘に会うことが唯一の楽しみの優しくて気弱な男。その人あたりの良さで一定の信頼を得ている彼の悩みの種は友人のシモーネ。毎日どこかで騒動を起こす厄介な乱暴者のシモーネに突然呼び出されてはコカインを買いに行かされたり、空き巣の手伝いをさせられたりの日々にうんざりしていた頃、シモーネからまたある相談を持ちかけられる。必死で抵抗するマルチェロだったが仕方なく引き受けてしまい、それをきっかけに彼の人生は一気に暗転する。

要するにドラえもんのいない『ドラえもん』。”お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの”を貫くシモーネに支配され、どこでもドアがない絶望的な街の中で追い込まれていくマルチェロの姿がものすごくイタイ。遂に怒りを爆発させるマルチェロの魂の叫びすらも屍のような街に吸い込まれる、その乾いた陰惨さが実にラテンな不快感に満ちていて印象的でした。

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よね