「こども」誰もがそれを知っている suiさんの映画レビュー(感想・評価)
こども
「16年間一滴も飲んでいない」
「16年経って、やっと必要としてくれた」
この台詞が妙に印象に残った。
16歳の少女が、事件の契機であり、アレハンドロの希望であり、パコの喜びでもある。最も重要なものを取り上げることで場に生まれる混乱、炙り出される本質。一つの操作で同心円上に波紋が広がっていく。方法論として面白い。
自分を必要とする者がいることは人生の喜びだ。私はこどもを持っていないが、持てばより共感できただろうか。
実際の夫婦を起用することに意味があったと思うが、この有名人たちの認知度が自分の
中では甘いので、ピンとこなかったのではないかと残念だ。
コメントする