ワンダーランド北朝鮮のレビュー・感想・評価
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巧み
ワンカットワンカットに
監督の込めた意味を感じた。
チラッという、大人のカメラ目線を、
とにかく逃さない。笑
作られたものであることを、
色んなところに仕掛けてる。
ただ、皮肉だけでない。
同じ朝鮮の者としての、
深い愛のようなものも感じる。
美しい自然の絵。
人はそこで生きるしかない。
皮肉と、愛と、ユーモア。
色々混じってると感じました。
少し個人的な感想になりますが、
私自身、色々と考えさせられました。
現状維持でいいのか?
うまく社会に、会社に、
収まる。修める。
そこに夢はあるか?
それは本当の夢か?
シナリオ臭い会話
みな共産党の軍人じゃないのか?
生活感のない生活空間。
汚れ、チリ一つない台所。
殺風景な居間。
全部、借り物じゃないのか?
与えられて生きている。
自分で稼いでる人間の目じゃない。
しかし、これは自分も同じでは?
深読みし過ぎかもだか、
それもまた真実。
主人公のように話す人間は、
話す内容も練習された借り物に見える。
少しトリッキーな質問に、
偽りの、取り繕った笑いと、
誤魔化しのセリフ。
就活の面接を思い出した。
若い人に、子供に、そのあどけなさの中に、
真実が見える。
工場での異様な体操 飼いならされた、
死んだ目…。
自分も、会社の朝の体操の時、
あんな目をしてるんだろうか。。。
他人事じゃない。
自分だって、丸め込まれてる。
偽りだらけだ。
会社に、社会に、国の教育に。
借り物の日常に生きてる。
与えられることで、
失ってるものがある。
とにかく、それをこの映画から受け取った。
金。
人間関係のしがらみ、監視。
世間体、偽りの名誉。
そんなもののために生きてる。
模範解答ばかり言ってる、いい子ちゃん。
それは自分も同じだ。
”祖国”のため?置き換えてみよう。
会社のために?親や妻、子のため?
それは本当?本物?
やり直すかな。
ちょっと個人ポエムぽくてすみません。
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