「成長物語なのかな」愛唄 約束のナクヒト やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
成長物語なのかな
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私、清原さんの事を最近まで果那だと思っていました。果耶さんなんですね。
その清原さん、見る度に感情表現が上手くなってる気がします。
この映画だと、屋上のシーンでの表情が特に良かったと思います。
それから、脇の役者さんの人選が上手かったと思います。
特に、母親役の富田さん、財前さんが映画を引き締めてくれた感じで。
脇がしっかりした事で、若い三人が力を出せたと思います。
それでですね、三人が若い力を発揮したこの作品、私は恋愛映画と言うよりも成長物語と感じました。
人は死ぬまで成長するのかもと。若い人の場合は特に。
そして、死を直前に迎えたからこそ、出来る成長もあるのかもと。
さて、この映画、「よくある余命もの」と言われると、そうなのかもしれません。
でも、よくあるって事は、それだけ需要があるって考えられませんか。
人々は忙しい日常の中で、やりたい事や今できる事、これからできる事、それらを探したり考えたりする機会が少なくなっている気がします。
実現させようとすれば、さらにハードルが上がります。
劇中の三人の場合、死に直面した事で、それらを見つめ直すきっかけになりました。
そして、こういった映画を観る事が、そういう事を考えるきっかけになる人も、いるんじゃないかなと。
そんな時、ストレートなありふれた映画の方が、よりきっかけになりやすいかも。
ありふれた映画の需要って、そういう部分もあるんじゃないかと思いました。
あと一言、夜の海は綺麗だったな。
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