「瞬間、瞬間を大切に生きる」愛唄 約束のナクヒト とえさんの映画レビュー(感想・評価)
瞬間、瞬間を大切に生きる
これまで人を好きになることなく社会人になってしまったトオル(横浜流星)の運命の出会いを描く
Greeeenが、自らの実話エピソードを元に書き下ろした脚本を映画化した作品
歯医者さんである彼ららしい「生きることの大切さ」を描いている
その脚本には、確かに初々しさも感じるし、どストレートに描いているだけあって、先の展開が手に取るように分かってしまうところもあった
しかし、その中で、私が良いなぁと思ったのは「今、この瞬間を大切に生きる」ということ
何があっても、下を向かず、前を向くということ
ただ、なんとなく、日々を生きていると見過ごしてしまいそうなことも、瞬間、瞬間を大切に生きていると、その「何でもないこと」の大切さに気付かされる
人生は、そんなキラキラした瞬間の積み重ねなのだ
ちょいちょい突っ込みたくたる場面はあったものの、そんな前向きな考え方は良いなぁと思った
そして、主人公トオルが、運命的に出会う少女・凪を清原伽耶が演じているのだけど、彼女がとても良かった
その凪は、日々、詩を書いて過ごしている
「詩を書く」という行為は、とても気恥ずかしいものだけれど、この映画の凪を観ていると「詩を書くって良いなぁ」と思えてしまうから不思議
詩を書くということは、人の感性を豊かにして、小さな幸せに気付くということだと思う
後半は、会場のあちこちからすすり泣きが聞こえてきた本作
(私は1mm も泣けなかったけれど…)
とてつもなくピュアな作品を観たいと思っている人にオススメ
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