「かなり攻めてる作品」UNDER THE DOG Jumbled ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
かなり攻めてる作品
2020年の東京オリンピックがテロで中止になったという設定を、2018年の作品に盛り込むことは結構勇気のいることだと思う。そういう政治的にいろいろな反応を引き起こしそうな設定は、最近の日本の映画にもアニメにも見られないものだった。
そういう作品がクラウドファンディングで生まれたことは大変意義深い。企業が金を出しにくい作品をファンの力で支える。本来のコンテンツのあるべき姿を見た気がする。
内容的にもこだわりの強いハードSFで、続きが観たい。家族を人質にされて特殊部隊で働く少女たちの物語だが、かっこよさと少女のもろさが両立していて、これが長編になれば見応えのあるドラマになるのではないか。
バイオレンス描写もかなりハードに攻めている。元はテレビ用の企画だったらしいが、クラウドファンディングの映画だからこそここまで描写できたのだろう。久しぶりに骨太なアニメを観られて嬉しい。
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