「歯切れの悪い史実」ピータールー マンチェスターの悲劇 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
歯切れの悪い史実
前世紀のイギリス版天安門事件とでも言えばわかるか?
今の時代にこの映画が作られた意味…
特権階級・富裕層が政治を好きなようにし、全体主義がはびこり、庶民は国に仕えろと命令する時代。
国と為政者はイコールではないはずなのに、政権に逆らうことが国に逆らうことと問題をすり替え、国民を虐げる。
権力者による民主主義の否定は、イギリス、アメリカ、日本など、世界中で起こっている、という痛切な嫌味というか、危険な状況の指摘のために、この映画は作られたと思いました。
政治的メッセージ成分が多くて、重い。
この時の史実としては権力者勝利で終わったため、映画も歯切れの悪いラスト。
だから、エンタメとしては、つらいかな。
コメントする