劇場公開日 2019年8月9日

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「あほくさ映画、 hear, hear!」ピータールー マンチェスターの悲劇 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0あほくさ映画、 hear, hear!

2019年4月1日
PCから投稿

ラストの暴動のシーン、民衆の着ている服が真っ新さら、十数人が亡くなった暴動を描いている映画らしいが.........!
冒頭の簡易裁判のシーンでオーストラリアに流刑が決まるシーンがあることは、イギリス人の皮肉ったジョークか?
この映画、イギリスで起こった暴動を描いているらしいが、オーストラリアに流刑になった犯罪者たちが行った虐殺を描いたほうが面白い映画になったはずなのに......! 数十万のタスマニア人がイギリス人によってマンハンティングに会い、子供の指は、パイプの栓にされ、最終的には、一民族が全滅させられ、最後のタスマニア人の言葉、「私の遺体を山の陰にうめてほしい。」という遺言などさらさら構わず、わざわざ遺体を掘り起こし、博物館に展示した人達がわずか十数人のことにこだわるはずがない。
あのレベッカ・英里・レイボ〇ンのように嘘つきの国民性が表れている映画......。
その当時、フランスでは近代警察が確立していたが、イギリスでは民衆の警察への不信感から設立までには至っていなかったが、ビールより安くて、すぐに酔うことが出来るジンが大量生産できるようになってから、通称"ジン横丁"なるスラム街が誕生し、犯罪の件数がうなぎ上りになったことによって、しびれを切らした政府が、それまでは、警察らしきものはあったが、本格的に犯罪を取り締まるべく、近代警察が日の目を見ることとなった。
この映画はそのような裏の歴史を描かないで、民衆がなぜ暴動を起こさなければならなかったのかにだけ焦点を当てている。そんなことを踏まえれば、この映画全体がイギリス流のジョークなのか?
2時間半を返してくれとは言わないが、amazon.comではプライムビデオで配信中!  ..........あほくさ~。

Naaki