「子役、越後獅子の哀しみ」ジュディ 虹の彼方に きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
子役、越後獅子の哀しみ
【子役哀史】
「おかしいな?
レニー・ゼルヴィガーが出てると聞いたんだが・・
はて、カメオ出演だったかなー?」
腰、抜かしました。
坂本スミ子もびっくりの役者魂、魅せてもらいましたよ。
で、
「エンドロール」。
この曲はオリジナルだろうか、ガブリエル・ヤードとクレジットにあるが。
客席に静かな余韻を許し、永遠のアイドル ドロシーへの悼みと感謝を味わわせてくれる時間。
ありがちな“途中で賑やかな曲相に変わるエンディング”にしてくれないところが、映画界が彼女をどれだけ大切に想っていたか、それを重々解らせてくれる。
【伝記映画の難しさ】
「伝記物」は賭けだ。
往年のアイドル像を傷つけてしまう作品は、それは実像と虚像が膨らむほど難しいチャレンジだ。
(記憶に新しいキリストの伝記映画「最後の誘惑」では、映画館の焼き討ちや、スクリーンに駆け寄っての切り裂き妨害、さらにバチカンの動きも引き起こったゆえ、驚)。
でもこれだけ時を経れば、ドロシーを愛した世代も十分に人生の酸いも甘いも味わっただろうし。
ドロシーファンも、人間ジュディ・ガーランドを直視して、共感の出来るところまで歳をとっただろうし。
・・そのタイミングを見計らっての、満を持しての公開だったのだろう、と想像してみる。
音楽家にとっては将来の進路を決定付けた「オーケストラの少女」(1937/米)が有名。そして
世界中の映画ファンたちにとっては「オズの魔法使」。
彼ら、彼女ら自身の記念碑的な作品として制作されたのだろうと、思いを巡らしてみる。
そしてイギリスで作られた本作をアメリカの映画人たちも、きっと完成のニュースをじっと息をころして待っていたに違いない。
アカデミー賞受賞。
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【ライブ】
ライブステージで、客席から沸き上がる合唱。あれこそがライブならではの呼応ですよね♪
新型コロナウイルスで、生の舞台が総キャンセルの今、アーティストとショービズ界には受難の時代です。
僕はクラッシック畑の人間ですが、録音はやはりライブに限ります。スタジオ録音にはない場の気配に総毛が立ちます。
woman don't cry とか、レゲエのボブ・マーリーを生まれて初めて聴いたときには、あの長い長い前奏の客席のざわめきだけで、なぜかボーカルが始まる前に僕は既に滂沱の涙でした。
ステージに立つジュディに、投げつけられるブーイングも喝采も、舞台が生で生きているからこその絶景です。
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DVDで鑑賞。
特典の「本人インタビュー」では、馴染みのあるブリジット・ジョーンズに戻ってくれていてホッとしますよ(笑)
「1年に1回、家族みんなでテレビで見る『オズの魔法使』と『ジュディ・ガーランド』はアメリカの文化そのものなのです」とインタビューの彼女の弁。
レニー•ゼルウィガーさん、
ブリジット•ジョーンズやピーター•ラビットの作者役が雰囲気ピッタリと思っていましたが、
本作もですし、
もっと若い頃でしょうか、ちょっと細くてラブロマンスのヒロインされていました。相手がトム•クルーズだったか、超イケメンの方でした。本作は2回観ても気づきませんでした。
きりんさん
詩のような美しいコメントを頂戴して、恐縮しつつ嬉しくありがたく
思っております。
きりんさんこそ大事な指を酷使なさいませんでしたか?
(私は元気になっております。)
鍵盤と格闘し、自分の心と戦ってきた・・・
思い出します、そんな日々を・・・もうすっかり過去形で、
今は楽しみとして聴いたりみたりの日々ですが、そんな日々を
思い出してちょっと郷愁に浸りました。
今は映画好きで、平凡なところと変わり者の部分をなんとか取り繕って
生活者として生きております。
また、お付き合いよろしくお願いいたします。
心温まる返信、本当にありがとうございます。
コメントと共感(猫は逃げたにまで)ありがとうございます。
「マイバッハ」は観ました。
とてつもなく不屈のピアニストでしたね。
若い頃の演奏、神でしたね。段々と身体が不自由になっても
不屈・・・感動しました。
「ピアノマニア」は下調べしたところ、とても興味津々、観たいです。
ところが今、AmazonプライムとNetflixで、宅配レンタルしてないんです。
TSUTAYAディスカスにはあるんですけれど、
なのでいつかアンテナを立てておくときっと観れると思います。
貴重な情報ありがとうございます。
「猫は逃げた」はどことなくユーモラスで面白かったです。
ありがとうございました。
こんにちは。
共感ありがとうございます。
きりんさん、
クラシック畑の方でしたか。
実は私、恥ずかしいのですが、音楽(ピアノ)専攻しました。
ところが全然音楽に詳しくないのです、トホホです。
「猫は逃げた」にまで共感ありがとうございます。
猫ちゃんがふてぶてしくて、面白かったです。
宜しかったらご覧下さいませ。
きりんさんへ
こちらもコメント、有難うございました!
古いハリウッドのダンスって、やはり見惚れるくらいの素晴らしさです。が、現代のダンスも、日本では紹介される事が稀なだけで、素晴らしいんです。
URBAN DANCE CAMP
WORLD of Dance
keone and mari madrid
この辺りでYoutubeで検索してみてください。ハリウッドのレジェンドの魂が、ちゃんと引き継がれていてほっとしますから!
きりんさん 再び、おはようございます。
私事ですが、昨日、「アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい」
と言う、アンナ・カリーナのドキュメント映画を観たのですが、
彼女が幼き時、”映画館でジュディ・ガーランドのミュージカル映画、特に「スタア誕生」に感動し、ジュディ・ガーランドに魅了された”というセリフとともに、ジュディ・ガーランドの姿が映し出されました。
デンマークで生まれた、アンナ・カリーナにまで、影響を与えていたとは・・。矢張り凄い女優さんだったのだなあ・・、と思いましたよ。
きりんさん、昨日の私の行動を見ていましたか?
”朝、会議(涙)→会社近くのミニシアターへ・・。”
では、又。
きりんさん、おはようございます!
やっぱりライブが一番です。といいつつも、年に1回行くか行かないかのペースですが・・・
ギターの売れ行きがそんなに凄いんですかぁ~なんとなくわかります。俺も買おうと思ったくらいですから。
ただ、弾いてないギターもあるので、新しく買うとそのギターたちがかわいそうで、不憫で・・・しかも、弦を全然張り替えてない。また弾こうと思ってます。
コメントありがとうございます。
レニーの圧巻の熱演と歌声でしたね。
10年も書いてると、時々以前のレビューを見返したりして、本当に日記みたいになったり、より映画を楽しめる事が出来たり、いいもんですね(^^)
コメントありがとうございます。
12月に開催の、やっと当たったライブチケットがあるのですが、中止にならないことを祈ってます。この季節、毎日のうがい手洗いに加えて、検温まで習慣になりました。
きりんさんも、ご自愛ください。