「ラストシーン」ジュディ 虹の彼方に ゆうすいさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーン
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あの観客が一緒に歌い出すショーは、実際あったのでしょうか?
代役を務めた歌手が、急遽、出禁になったジュディに歌わせたり。
本当だったとしたら感動です。
実際は無く、ただ失敗に終わったロンドン公演なら悲し過ぎる。
オズの魔法使いは多くのアメリカ人にとって
格別なミュージカルで、まさに心の故郷のような輝かしい神聖な作品で、
その作品の主演女優と言ったら、
絶対的に清廉で天真爛漫なイメージを保たされて
本人の人格も希望も何もかも抑え付けられて、
子供だと言うのに、働き詰め、
寝る時間すら無く、食べる事も許されない。
眠れないと訴えても誰も聞く耳持たず薬漬け、
唯一の味方であろう両親も頼りにならず。
観客は切り取られた自分を喜んで見ているだけだし。
どれだけ孤独な人生を歩んで来たのだろうと思うと、
実子をあれだけ愛せているだけでも良かったと思わざるを得ませんでした。
ハリウッドの子役って大人になって
酷い人生を送る人が少なからず居るけれど、
周りに親身になって彼女の将来まで考えてくれる人が
一人でも居たら、あんなに心を病む事がなかったのだろうと思うと切ないです。
オズの魔法使いは名シーンを垣間見た位ですが、
この映画を見てから、
彼女が自分の人生を捧げた作品を敬意を持って鑑賞したいと思いました。
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