「2020-14」ジュディ 虹の彼方に かいりさんの映画レビュー(感想・評価)
2020-14
愛を与える側の人間だった彼女が、ようやく愛されていることに気づけたのかもしれない。
ジュディの栄光も描かれると思っていたら、メインは晩年。
お恥ずかしながら、ジュディ・ガーランドのことはほぼゼロ知識、"Over the Rainbow"は聴いたことある程度でしたので、
アル中、うつ病、遅刻、わがまま、、、そんな晩年のジュディと、子役時代のジュディの回想だけでは、なかなか共感できずにいました。
出待ちをしてくれた、たった2人のファンの自宅で、ゲイの男性が涙ながらに告白した辛い過去を聞き、ぎゅっと抱きしめるジュディ。
子供のまま大人になったようで、4度の結婚歴もあるし、愛に飢えているか、愛がわかっていないかなのかなと思っていた自分が恥ずかしくなりました。
彼女は歌で、ショーで、その存在で、見知らぬ人に愛を与えてきた。
愛を知っているが故に、愛を求めているんだと。
不器用な方法しかできなくても、自分が愛を与えるべき存在だと知っていた。
それでも、自分が愛されているかどうかは不安だったのかもしれない。
きっと、最期にようやくわかったんでしょう。
ファンも、自分の黄金期を知らない若いマネージャーもバンドメンバーも、どうぞ歌ってとステージを授けたミュージシャンも、その全てに愛があると。
虹の彼方でも、きっと多くの愛を与え、また愛されているはず。
口をすぼめたり、顔を震わせながら話すのもジュディの癖なのかな。
レニー、素晴らしかったです。
やっぱりステージって素敵だな!早くファンも、アーティストも、何の心配もいらずコンサートできるようになりますように!
かいりさん 私のレビューにコメント共感ありがとうございます。ジユディ 彼女の悲劇は愛されていることに気づけなかった事に由来すると思いました。かいりさんのレビュー とても共感しました!
Fukushima 50の後、気になることがありあれこれと調べ物をしたら、なんだか本当に気になってしまうことが見つかって…。
今思うとそのせいで、このJUDYはいつにも増して注意力散漫だったみたいです。つまり、レビューに書いたこと以外、本当に思い出せないんですよね。
参りました。
比較するのもなんですが、今日の大相撲の無観客興行も、制限時間一杯の歓声も座布団投げもなく、力士の皆さん寂しかったでしょうね。愛し愛される関係はやはりどんな舞台でも人を高揚させるし、生きてることに肯定的になれますよね。
いちいち理屈としては考えていませんが。
かいりさん、たしかに!
年齢的にも今が一番ぴったり合う時期だったのでしょうね~
口元もぐもぐの癖までは知らないのですが、たぶん研究してるはず。
この作品が舞台劇になってることを今日知りました!