サスペリアのレビュー・感想・評価
全26件中、21~26件目を表示
嘆きの母
「何が何だかよく分からないけどとにかく怖いし嫌だ」というオリジナルのサスペリアから、「恐怖はないけどとにかく凄く強く気持ち良い、話は何となく分かる気もする」なサスペリアに進化。
ホラーとしてはショックシーンが畳み掛けのオリジナルの方が遥かに好みだけど、少なめのショックシーンのインパクトが半端じゃない今作もなかなか好き。
前衛的なコンテンポラリーダンスを「美しい、かっこいい」と思うか、「気持ち悪いけど目が離せない」と思うかでこの映画の受け取り方が割れそう。
私は後者なのでパフォーマンスシーンの全てに胸がザワザワしてたまらなかった。
オルガ退場後のスージーのソロダンス、その衝撃はトップクラス。永遠に観ていられる。
そして唐突で強制的なボディサスペンション。好き。
マダム達は普段はわりと普通の先生然としているけど、彼女たちだけの場になった途端の超ハイテンションが気味悪い。
水面下の派閥争いもチラリと見え隠れしたりして。
スージーの人格がかなり強めなのが面白い。
登場人物が受ける恐怖の追体験というのがほぼないのが新鮮。
もうやめて勘弁してと苦しむよりも、儀式の成功と大きな覚醒を本気で望みながら観ていた。
最後の表情はオリジナルと合わせているように思える。
何よりも強烈な儀式本番、それまでのダルさを大いにふっ飛ばす最高のシーンだった。Isn't Arrrrt!!
醜いを通り越した肉体も立場の変化も血祭りパラダイスも全部好き。
オリジナルで物足りなく思っていたものがここに凝縮されていたと思う。本当に感謝。
ただ、一つだけ、画面を真っ赤にするタイミングはもう少しズラして欲しいと切に思う。せっかくの描写は丁寧に見たかった。
新キャラおじいちゃん博士の立ち位置は絶妙。観客目線に近いキャラ。
一番まともな事を言っているのに無下にされ続けた挙句の最悪の扱い。かわいそうに。
別荘の壁に刻まれたハートマークとイニシャルが切なく美しい。
少しでも救われただろうか。
想像以上に長い上映時間、恐怖演出も衝撃もあまり多く挟まれないのでどうしても間延びは感じる。
ここまで崇高なつくりだとは思っていなかった。
正直求めていたものとは少しズレていたのは否めないけど、これはこれでアリなのでオールオッケー。
「インフェルノ」の要素も所々感じるのが面白い。観てないけど「サスペリア・テルザ」の要素も入っているんだろうか。
魔女三部作を丸ごと解釈して昇華させた形なのかな。
2019.2.1 再鑑賞 追記
I know who I am!!!!!
初鑑賞時にはふんわり追っていたストーリー、改めて考えながら観るとズンと響いてくる。
前回は間延びを感じたけど、今回は一切無駄の無い洗練された流れに感じる。
難解だと思えたシーンも理解できたり、ちょっとしたことを覚えておいて後に答え合わせをしたり。
夢のフラッシュバック、示唆される母親からの抑圧と虐待。
マダム達の言う「私たちの夢を見せている」は洗脳的だけど、それよりスージーの向上心や抑圧された環境からの解放を望む心のほうが強く、洗脳を超えて全て飲み込む強さを感じた。
「ファック(獣の)」と言い切る言葉の強さがたまらない。
再生のダンスを踊るシーンで床に強く引きつけられた時、その地下にマルコスを連れて来ていたらしいけど映される手は最後に出てくる痩身のスージーの式神のような奴のもので。
あの時に彼女を産み出したのかなと思う。
オリジナルと重なるものも多いサラの受難のシーンがとても好き。
足音を聞き、カウントしながら歩くさまに興奮した。
針金地獄は観られなかったけどそれより痛みを感じる公演裏の骨折。絶叫。強引な治癒。
公演後にちゃんとブランと心で会話できているスージーの、完全に準備出来ました感。
その時点から儀式の際までちょっと引いて見えるブランは、想像以上に心意気の強い彼女に少し恐れていたのだと思う。
アンバランスな平穏が保たれなくなる不安も。
大団円の儀式はやはり圧巻。
内臓を手に持って腕をズンズンやる振りと組体操のテノールボイスソングは積極的に真似していきたい。めちゃくちゃクセである。大好き。
脇の踊り子としてガンガンに踊りまくっていた生徒達の翌朝の会話が呑気で面白い。ただの二日酔いならいいのにね。
ジャバザハットババアことマルコスの気持ち悪すぎる肉体、フィギュアにして頂戴。
マザー・マルコスとマダム・ブランの相殺と崩壊、政権交代からの政権交代、I am Mother...の大きな快感に恍惚。
自らの身体を慈しむような姿が美しい。
全身を破壊されてもなお生かされたままの者が求める死を与えてくれる慈悲と、旧体制を支持する厄介者に死を与える容赦のなさの両立に痺れる。
散々な目にあったクレンペラー博士の元へ出向いた時の、「娘達がやったこと〜」という口調からもうスージーは完全に嘆きの母なんだと思い知らされる。
幻とはいえ愛するアンケに会えて博士は少しでも幸せだっただろうか。
スライスした梨はあの後ちゃんと食べたんだろうか。
自分の中で前回より「サスペリア」を期待する気持ちはなくなり、「このサスペリア」に向き合う姿勢になったためか楽しさが倍増して本当に面白かった。
些細な言葉にも仕草にも気を付けて観るのが楽しい。神経はすり減るけど。
しかし歴史的背景の暗喩に関しては、この物語にそれ重ねてしまうのがどうしても好きになれず。
ブランとクレンペラー博士とマルコス、相反する三人を同じ役者が演じるというかなり示唆的なキャスティングはたしかに凄いけど正直どうでもいい。
何でもかんでも含めば良いというわけでもないと思う。
ダンスの持つ力や魔女達の不気味さ、統一を壊していく一人の女性の成長譚と大いなる目覚め、ビジュアルと映像力、全てひっくるめた気持ち悪くて気持ちいいホラー映画としてそのまま受け入れたい。
何故こんなにリメイク版が素晴らしいのか。
結論から申しますと、私はオリジナル版より好きです。
そして、近年観た全ての映画を上書きしてしまうような強烈な印象を残された作品だ。
本作のリメイク版「サスペリア」はオリジナル版が撮影されていた1977年のドイツという時代背景、ダンスと魔女といった要素がそれぞれ巧みに構成されており、「君の名前で僕を呼んで」での、ギリシャ彫刻を想起させるルカ・グァダニーノ監督の人間の身体の美しさや官能性の表現が、本作ではダンスに置ける人間の身体でのそれに置き変えられ、さらにそのダンスによる官能性と、恐怖・死が対比されている。
監督の持ち味であった表現が、見事にホラー表現として応用されているのを観て、素直に感銘を受けた。
また、ベルリンの壁の目の前に建つ館の配置、ドイツ赤軍によるテロが頻発するというニュースを挟み込むことで、国家や政府という大きな流れに抑圧されたものの存在を意識させている。その象徴のように今回の魔女は設定されている。
こういった背景がしっかりと描かれているため、魔女という虚構の存在が現実のものとして浮かび上がってくる。
ラストに嘆きの母であったスージーによって救いがもたらされるといった展開は、魔女というよりはキリスト的な普遍的な愛を感じた。監督もインタビューでは「この作品は永遠の愛についての物語」と明言している。なのでオリジナル版サスペリアとは思想が全く違う別物の作品だというのがラストで明かされる。
私は日本アニメの「魔法少女まどか☆マギカ」もイメージした。まどマギの新房監督もダリオ・アルジェントのサスペリアに影響を受けた作家の一人で、魔女に食われる(魔女化してしまう)運命にある女の子に、救いの安らかな死を与えるという展開は同じである。あれも主人公はラストで愛を与える存在になる。
しかし、エンドロール、エピローグシーンをみてその考えすらも覆される。
ルカ・グァダニーノ監督はエンディングシーンがとても重要だと至るところで語っている。
クレンペラーは罪の意識から救われたが、同時に愛する妻の記憶も失った。これって、果たして本当に彼は幸せなのか?
唯一無二の母となったスージーは神なのか悪魔なのか。
とても議論を呼ぶ結末である。
エンドロールでスージーが触っていたのは、映画の世界と我々の現実との境界であるスクリーン"画面の縁"のように思った。そして薄っすらと笑みを浮かべるスージー。ぞっとするシーンだ。
また、エピローグシーンはdeadline.comのルカ・グァダニーノ監督へのインタビューより、「その人物は、何かを探している。それが何なのか、ぜひ考えて欲しい。」と答えている。
章仕立ての構成、映画ビジュアルのパッケージングは映画ファンとしては嬉しい限り。未だに干渉後の余韻に浸っている。劇場公開しているうちに何度が足を運びたいと思う。
眠くなった
こんだけ違ってたら別にサスペリアってタイトルじゃなくてもよくね?とか思った。
あと、スージーのダンスがカンフー?とか拳法ぽくて面白かった。クライマックスの連続頭爆発はすごく良かった。ただそこまで長くて退屈。
撮影現場の雰囲気やばそう…ハッ…ハッ…
視界の暴力がやばい
とにかく血飛沫、脱腸、あのフックみたいなやつ、骨折、この描写がくどくて気持ち悪くて吐きそうだった
あの紐の衣装どうやって着たのか気になる
タイトルのロゴデザインがよい!
トムヨークの音楽と映画の雰囲気が合ってた
少し解らんかった!
前作忘れてます。
ゴブリンのサウンドだけ覚えてます。
ダコタジョンソンとミアゴスが、美しい。
ダコタの脚が素敵 乳首も透けてみえてよかよか!
博士フルチンの刑気の毒でした。
本音は、イマイチやったわ!
◯◯系映画が増えている⁈理由
ストーリーを論理的に理解できたか、といわれるとたぶんこういうことかな、というのを加味しても未消化な部分が結構残りました。
しかしながら、おどろおどろしい雰囲気とその世界観を体験するだけでも一見の価値は十分にあると思います。
最近、なんだか悪魔崇拝系の映画、しかも、悪魔が勝ち残るパターンが多いような気がしませんか。
テロとかトランプ大統領とか、帝国志向の強権的な政治(ロシア、中国、トルコ、サウジに日本も⁈)とかの傾向が世界的に強まってきて、地道な努力を要する理性的で自己抑制の効いた交渉や調整をするのが、皆んな面倒くさくなってきたので、うまくいかないことは『悪魔の所業』ということにして納得するしかないからかもしれないですね。
全26件中、21~26件目を表示





