サスペリアのレビュー・感想・評価
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シネコンで見るカルト映画
一流シェフのフルコースを全部グチャグチャにかき混ぜて、上からモツ煮をぶっかけたような…、そんな映画。
特に終盤の儀式のシーンは強烈!
エログロぐっちゃぐちゃでもう逆になんか笑ってしまいましたw
こんなカルト映画がシネコンでR15扱いされてるとはいい時代になったもんですw
B級カルト映画を題材に、現代風解釈を加えてアップデートした作品って意味では「プロメテウス」を思い出しました。
あの映画も序盤こそ神格化された仰々しい展開なものの、終盤加速度的にB級映画に変貌していくという。
作品の構成も似てるように感じます。
人を選ぶのは確かですね。
原作ファンには賛否割れるところでしょうが、魔女狩りとユダヤ人狩りをかけた裏テーマも興味深かったのでもっと深掘りして欲しかったですね。
あと音響がとにかく素晴らしいんで、その点ではスクリーン映えする映画だったと思います。
あとはティルダ・スウィントンの存在感がとにかく素晴らしかった!
陶器のように人工的な肌、冷たい表情、演じ分け、何もかも完璧でした。
リメイクでも、やっぱり少女は。
ティルダのアニキ出演なので無条件でみました☆
観賞後にネット解説をさんざディグっちゃいまして、、、、 ははあーなるほど それはたしかに面白い、となっちまいましたので自分の言葉でレビュー書くのあきらめました。
時代考証をしっかり入れた・入れまくった・ギウギウ詰め込んだ感は たしかに観る者に理解しづらくさせるかもしれないが、そこは作り込みのチカラワザとして素直に評価できるかなと思いましたし、そして、ここにギウギウに詰め込んだメッセージは、むしろ多くの人が積極的に知ってもいいことではないか、とさえ思いました、、あくまで一解釈としてね。
タバコのシーンが結構ありまして、もしかして何かキーアイテムでは?! と思いましたが、あれも作り込みの一環ですかね、いやいまもこっそり気になってるんですけど。
そして、、、たとえリメイクでも、やっぱり少女は暗闇の先をたったひとりで進むのでありました、もうホントよせばいいのに。ていうかよしてほしい、よしてください怖いです。
すげえものを観た
前評判を仕入れず、オリジナルのリメイクを
期待して観に行ったところ、
最低限の設定は共通するものの、まったくの別物で
ショッキングなシーンなどもなく
しばらくムムッとなった。
そりゃあダリオ・アルジェントも怒るよ。
オリジナル、インフェルノ、テルザと続く
流れにある
オカルトを支える設定を拡げたような作品で、
説明も最低限。
「なんか名前を聞いたことがある」程度で
観にくると戸惑うのではないか。
と書くと残念な感じにも思えるが、
それらの換骨奪胎っぷり、難しさ、
政治的歴史的背景の導入、
そして2時間半という長さを
撥ね退けて余りあるような怪作に仕上がっていた。
トム・ヨークの抑えた劇伴、
終盤の集団ダンスにも見惚れたが、
そこから続くクライマックスが圧巻。
なにかどエライものを観たという印象で
頭の中がいっぱいに。
帰りの電車で考察文などをいくつか読むに連れ、
理解も進み、「もう一度観なければ」
という思いに駆られた…が、
おおむね2週間でほぼ上映がクローズの模様。
確かに全国公開する内容や長さじゃないよなあ…。
決して一人では見ないで下さい
サスペリアオリジナル・・そう・・・映画マニアの父と姉に物心つく前にホラー映画ばかり連れて行かれエクソシストで毎日怖い夢にうなされ何年か後CMでコイツと知り合ったのです・・[決して一人では見ないで下さい]この垂れ込みを見た父と姉のあの不気味な笑顔・・・また恐怖の映画館に連れて行かれる(涙)何日か後・・やって来ました映画館[決して一人では見ないで下さい]3人で来ました!!8歳にもならない僕の心は〈もう今日で心臓マヒでここで死ぬな!!〉何処かでもう死を覚悟してました。そして、奴は始まりました・・・・・??何コレ??一人で見れるやん??ダミアンとエクソシストの方が100倍怖いやん。これがオリジナルの感想でした。そう、今まで劇場に年間40作品足運んで来ましたが、サスペリアオリジナルは何度見ても鼻で笑える期待外れの10本に入る作品でした。
あれから40年くらいかな??リメイクが帰って来るのを知り、幼い自分を笑わせてくれたサスペリアにわずかに期待をよせ、いよいよ公開日劇場に足を運びました!!
感想は・・・惜しい!!ほんまにもったいない!!
全然オリジナルより怖いし、ドキドキしたし、ある意味リメイク違うし、キチ○イだらけやし、これモウチョイ要らん所省いて、レッスン省略して、ラストちょっと工夫したらかなり完成度高いし、シャンデリアやガラスやバリ線等の名場面取り入れたら最高のホラー映画になったと思うし女優さんら縁起良かったし。大満足!!
ガキの時の自分が死を覚悟して見に行き笑って帰って来た映画サスペリア
このリメイク??子供の時見たら[決して一人では見ないで下さい・・]見れません(怖)
オーメンとドッコイ×2ぐらい60点の恐怖でした。
全然分からないけどとにかく凄い
前作(原作?)は未見。
いやあ、ホラーというか美しくグロいというか...。怖いというのとは違う感じがした。
舞踏の身体の動きが何とも得体の知れない感を醸し出していてすごく惹きつけられた。
正直言って物語は前作を観てないせいもあるのかさっぱり分からないというか、時代背景などなどもっと勉強すれば腹落ちする部分が多かったんだろうな...と思いつつも、映像と音楽でひたすら感情に訴えかけてくるというか...主人公の強さに圧倒されるというか...ダコタ・ジョンソン神々しかったな...もう何が何だか全然分からないけど最後すっごく神々しいんですよ...。
ティルダ・スウィントンの演じ分けも凄いというか、この映画唯一と言っていい存在感ある男性を女性が演じているのも興味深い。
グロは苦手ですが
グロは苦手ですが、意味のない拷問描写や何が面白いのかわからないグロ描写はなかったので、最後まで見ることができました
最初30分を乗り切ればグロが苦手な方でも見ることはできると思います
コンテンポラリーダンスを面白いと思えない人が見ても面白くないかも知れないので、それだけ調べて行った方がいいかもしれないです
最初は何を見たのか分からないのですが、何故かじわじわ名作なのかもと錯覚してしまいました
うーん?コメントしづらい。
ダコタとクロエちゃん目当てで鑑賞しました。
深過ぎて暗過ぎてグロで、これで分かる?という問いかけの連続。でも不思議とあっという間にエンディング。章割しているからかもしれないが、目を離せない求心力は恐るべし。
母の沈黙
ダンスアカデミーの魔女マルコスは、少女の身体を容れ物にして甦る。
マダムブランに選ばれたスージーは自分が権力者の容れ物になることを受け入れない。
少女は内なる母性、嘆きの母として目覚め、腐敗したアカデミーを根絶する。
おどろおどろしい魔女の秘密儀式は、ナチスの盲目的な狂気にもテロリスト化したドイツ赤軍にも通底するように思えた。
この時代の背景、自分の外側に広がる権力者に対する忿怒と、罪悪感を抱いて生きていく人々に対する救いの精神に深く感じ入った。
私の理解力不足か?それとも作品の説明力不足か?
好き嫌いしちゃいけませんと言われるが、臆病な性分故にホラーは極力避けたいというのが本音である。つまり、私は“ホラー弱者”である。にも関わらず、私は本作を見て、怖いという感情は抱かなかった。
様式美と言えば良いだろうか。どこか美しく、どこか冷たいバレエ学校の雰囲気や魔女たちの意味不明な会話に不気味さはあり、特に前半でスージーがバレエ学校の入口をくぐるシーンのカメラワークは70年代の良質なホラーを見ているような気分になる。しかし、物語が進むにつれて、私は本作の怖さを見失った。そして、クライマックスの戦慄の魔女たちに宴にすら、恐怖は感じず、他人事で事態の収拾を見守るだけしかできなかったのだ。
オリジナルを未見というのもあるだろうが、私は“魔女リテラシー”が低いが故に本作を怖いと思えなかったのでは、と考えるようになった。ハロウィンこそ魔女のイメージがあるが、少なくとも魔女文化に慣れている欧米人が受ける本作の印象は私が感じたものと随分と違ってくるのではないか。
はっきり言えば、魔女たちの狙い、目論見がイマイチ理解できないのだ。しかし、私は“分からないこと”こそがホラーの本質と考えている。怖いと感じなかったのは私の理解力不足か?それとも作品の説明力不足か?賛否が分かれそうな作品であるが、本作の意味を理解した人と一緒に飲み語らいたいとも思っている。それもまた映画の醍醐味なのだ。
2019年ベストムービー!⭐️✨
ホラー映画好きは、今年外せない1本でしょうね…
…というか、ここにホラー名作がまたひとつ誕生です!(笑)
*ダリオ・アルジェントのオリジナルを観て予習する必要は全く無いですね(笑)色々とオマージュ的なものはありますが、逆に知らない方が、この新しい『サスペリア』を楽しめると思います。
*心臓の弱い方は観ない方が良いと思います。
やっぱり……
テンポ良く見ることができる。
複線も多くある。
一度では分からないと思う。
でも、二度、見ようとは思わない。
やっぱり、長い……
内容的にはホラー、スプラッターというよりミステリー。でも、グロいシーンはあります。
ホラーというより前衛芸術
ホラーを見に行ったらいつの間にかおじいちゃんの感動物語で終わったって印象。
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怖いシーンよりグロいシーンのが多いし、話もナチスドイツやらドイツ赤軍やら結構ドイツの歴史知らないと分かりにくい。
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正直ホラーだ🎶みたいなテンションで挑んじゃったから、画面はずっと暗いし2時間半という長さで結構しんどかったな。
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でも終盤の儀式のシーンはなかなか見応えあるし、音の響いてる感じとかは映画館じゃないと楽しめない感覚だからそこは一見の価値あり。
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絶対に1人では見に行かないでくださいって予告で言ってたけどほとんど一人映画の人で座席が埋まってたから安心して見れたよ(笑).
恐ろしい
サスペリアオリジナルも観たこともなく、ティルダスウィントンの3役とか何の情報もいれずにライトな気持ちで観にいったので、観ている間はずっと なんちゅう映画を観に来てしまったんだ… って感じでした。
とにかく恐ろしすぎて、目を背けてばかり…トラウマになりそうで。
もう二度と観ない!と思ったけど、一晩たったら、又観てみようかなと思ってしまう不思議な映画。
グロすぎ残酷すぎなんですけど、アートだと言われるのも納得できる美しさがあるからなんですかね。
深い意味とか時代背景とかそういうのは全く分からないんですが、目と耳で感じる美しさみたいなのは凄かったと思います。恐ろしいですけど。ダンス、有名な女優たちの迫真すぎる演技、イメージ崩壊なんてなんのその。なんですかね。凄い。
改めて、ティルダスウィントンの彫刻的な美しさには思わずうっとり。なんて。
あと単純に世界観が凄すぎて一気に映画の世界に浸るので、ある意味、現実逃避な映画です。怖すぎですけど。
何を見せられているんだろうと
ただ美しい映像と音楽、不協和音のような展開が連なって意味が分からないのに見終わった後はすっきりとした気分になった
傑作か駄作か、よくあるホラー映画か、受け取り側によってかなり変わってくる作品
決してカップルでは見ないでください
今作鑑賞前、せっかくなのでオリジナル版を観ましたが、狂ったように赤い照明とゴブリンのやかましい不気味音楽で押し切った力押し作品で、ストーリー自体ははっきり言って無いに等しかったです。
本作ではオリジナルでほぼ無意味だった「バレエ団」という設定を膨らませたり、東西が分かれておりナチスの残党も未だ目立った時代背景を取り込んだりと、かなり挑戦的なリメイクをやっており、オリジナルとはだいぶ違った作風になっています。上記の真っ赤っかな照明やギャリギャリした音楽も無くなっています。
で、肝心の面白かったか否かですが、オリジナルの「ストーリーが滅茶苦茶」という点だけはなぜか忠実に引き継いでおり、ラストの乱痴気騒ぎまではただひたすらに退屈でした。あのシーンやこのシーンが伏線や暗喩なのは理屈では分かるけど、特に面白みには繋がっておらず。主要人物がやたら増えたせいで話もわかりにくくなってます。
グロ描写もラストの大騒ぎまではほぼ皆無、そのラストも照明のせいでなんかおとなしく感じました。
結論、意欲は買うけど正直微妙、という評価です。
乳首やち〇こ、半裸・全裸がバンバン出てくるのでカップルでの鑑賞はおススメしません。
人類が築くカルト集団の愛憎を描いた傑作
期待以上の素晴らしい作品だった。
興味深いのは本作が魔女ホラー作品ではなく、過激思想を持ったカルト集団をテーマに感じた点。ホラーとしてだけ期待すると、序盤は確かに肩透かしになるかもしれない。恐怖展開はまったく起こらず、スローペースで、本筋と関係ないとの批判もあるようだが、本作のテーマを暗示させる社会情勢を描いている。第二次世界大戦後もナチス残党が暗躍する政府に対し、過激な左派がテロ行為を行う危うい状況。カルトな正義であったナチスの幻影と、新しいカルトな正義である赤軍の衝突。
そうした時代背景を描くことで、理想を掲げ、疑似家族を形成し、信じる者たちのエネルギーによって惨劇を繰り返す人間の普遍的なテーマが内包していることに気づかされる。魔女の舞踏団を、そうした人類史上、万国津々浦々、生まれては消えるカルト集団のメタファーとして表現する想像力に脱帽。
宗教、国家、会社。愛と憎しみが入り混じり、疑似家族としても形成され、時に正の、時に負の、狂信的なエネルギーとなって変革と破滅を繰り返す。まさかサスペリアのリメイクにこんな壮大なメッセージを受け取るとは。
本作は決して深淵なストーリーということではなく、終盤、聖母を受け継ぐ、泥臭い跡目争いみたいな展開になるのも非常に面白い。神がかってたキャラクターが愛憎を感じさせ人間臭くなっていったり。愛情を注いで育てる母子の話でもあり、一人の期待の新人が成り上がるスター誕生の物語とも言える。それを示すNOT ARTの絶叫!アート映画じゃねぇーんだよ!って言うことをメタ的に言ってんのかな?とか、ディテールの解釈なんかもいちいち楽しめる。
映像表現としても斬新なシーンが何度もある。第1に起こる残虐な展開も、もしかすると何かのオマージュかもしれないが、暴力描写の発想が売りでもある北野武映画ファンもびっくり。舞踏でヤってしまうとは。。一大フィナーレとなる儀式パフォーマンスは、舞台芸術としても素晴らしい。肉体と光と音で観客を圧倒する。
トムヨークの音楽も冴えてて、魔女ミーティングで、投票していくとこに音楽が重なっていくシーンとかレディオヘッド感あって単純にアガる。それぞれのキャラクターもはまってるし、裸でぐちゃぐちゃになったり体当たりすぎる。
ダリオアルジェントは激怒らしいが、ま、まったく別物だから無理もない、、、何の遠慮もなく自由に製作した感じがあって、シガラミなく金だけは潤沢にあるからなのか。amazonスタジオの今後が楽しみだ。
賛否あるのも頷けるし、痛みを露骨に描くシーンが盛りだくさんなので苦手な人もいるだろうが、是非、映画館で観るべき1本。
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