「ハリウッドのその薄っぺらさが好きなんだ!」アンダー・ザ・シルバーレイク とえさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドのその薄っぺらさが好きなんだ!
なんだろ。
めちゃくちゃシュールで、わけわかんない映画だったけど
そのわけわかんなさを楽しんだ映画だった!
アンドリュー・ガーフィールド演じるサムは、隣人の美女 サラが、ある日突然いなくなったことに疑問を持ち始める
そして、現場に残された証拠からサラの行方を追い始める…
タイトルにもあるシルバーレイクは、ハリウッドに隣接している場所であり
サムがサラを追っていくと、ハリウッドの裏側が見えてくる
で、この映画を見て感じたのは、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が描く「ハリウッドの薄っぺらさ」
ヒット曲なんて「使い捨てのティッシュペーパーみたいなもの」なんて言われてしまう
ハリウッドでは、毎年のように、あらゆる芸術が生み出されるけれど、果たして、この後、人々の記憶に残る素晴らしい芸術など、どれほどあるのか
陰謀と疑心暗鬼にまみれた
スカンクのオナラの臭いがする街という、こき下ろしっぷり(笑)
ハリウッドの住民が、パリピとホームレスと信仰宗教の信者しかいないっていうのも、面白かった
誰一人、まともな人間がいない
主人公のサムを含めて
まぁ、まぁ、確かにハリウッドの芸術は薄っぺらいかもしれないけど
私はそんなクレイジーな世界が大好きだと思った
この映画の世界観は、デヴィッド・リンチ風であるけれど、私は「ネオン・デーモン」を思い出した
やっぱり、あの聖なる森(ハリウッド)には、魔物が棲んでいるんだな
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