劇場公開日 2018年12月15日

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「観ていて少し疲れたけれど…」メアリーの総て 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観ていて少し疲れたけれど…

2020年9月1日
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知的

難しい

萌える

美しい映像。含蓄のある言葉。繊細な演技。吸い寄せられる。
その一方で、ろう人形の演技を見ているような型にハマった硬直感のようなものを感じて、少し疲れた。
こういう演出だと思えばそれまでなのでしょうけど。

「母は強い女だったけれど、愛には脆かった」
人間は完璧ではないのだ。気まぐれだし、愛情も充分ではなく、傷つけ合う。
メアリーは、情熱にまかせてこの真っ只中に飛び込み、失望しながらも強く生き抜いた。そして作品を生んだ。
やはり女は、その気になれば、強く、賢いのだ、と思わされる。

この映画が事実にどこまで忠実なのかよくわからないけれど、あの個性的で奇抜な小説の背景には、並々ならぬ環境があった、ということは納得。

あま・おと