「緊張感を維持し続けて、予想外のカタルシスに満ちたクライマックスへ」ハンターキラー 潜航せよ Jinketaさんの映画レビュー(感想・評価)
緊張感を維持し続けて、予想外のカタルシスに満ちたクライマックスへ
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最新鋭軍備の水中及び海上でのリアルな戦闘シーンを見事に再現している。
それは、探査用シースキャンであり、自動化魚雷やミサイルであり、攪乱用囮装置等。潜水艦なので、レーダーと音を頼りに分析・類推・決断を正解し続けるしか
生き残る術はなく、経験と冷静で正確な判断力が不可欠な現場である。
それを次々と接近する魚雷やミサイルの距離をm単位、秒単位で刻むことで決断を迫り、回避することで劇的な緊張効果を生んでいる。
前半の氷海に隠れるロシア潜水艦の場面では、自動化魚雷の索敵能力限界が分かるし、その限界を知った上で水深を12mに固定する事で命中させる応用力もすごい。
米露ともに潜水艦が沈没し、遂に米大西洋艦隊と露北方艦隊が出動・対峙する中、
露大統領が米潜水艦内で死亡するまで0.1秒と、第三次世界対戦不可避の状況から
起死回生の露駆逐艦による迎撃により逆転。一息つく間も無く、2個のミサイルが発射され元凶の露国防大臣のビルに命中し木っ端みじんとなる。
米艦長がトマホークでの応戦を止める決断をし、露駆逐艦が解決した事で核戦争を回避。
稀に見る見事なクライマックスであり、多少のご都合主義も同じく木っ端みじんとなる程の剛腕であった。
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