ライ麦畑で出会ったらのレビュー・感想・評価
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音楽や映像の美しさ
どこか懐かしい、青春のほろ苦い経験も含め友情っていいな、青春っていいなと思える作品でした。選曲も良かった。クラシックカーが一杯出てきます。やりたい事を一緒に考えて応援してくれる彼女が若いのに出来すぎている!こんなサポートされたら男は出世するに違いない。綿毛を舞わせて駆けるシーンや紅葉の美しい高原への道。サリンジャーも凄く良い人。主人公は兄の死をきっかけに勇気ある男に変わっていきます。でもやっぱり彼女の良いアドバイスは大きい!!
冴えない青年の成長ムービー
男子校でイジメられ、友達もいない冴えない青年が、ライ麦畑でつかまえての舞台化を作者であるサリンジャーに許可を貰うべく、女友達DDと旅するロードムービー。常に寄り添い、時には叱咤し、時には拗ねてみたり、DDの優しさが随所に溢れている。近所の村人たちは皆示し合わせたように、家を教えて貰えない中、ようやく憧れの本人に出会える。結局許可は貰えないが、学校で舞台化し、大喝采を受け、イジメた連中からも一目置かれるようになる。ラスト、置き忘れた脚本をサリンジャー本人が拾うシーンが見たかった。
出会ったね〜
サリンジャーは何冊か読んだが
好きな作家では無いです。(私には合わない)
サリンジャー探し中
にゃんこだらけのお家が良かった‼︎(玄関前にわさらぁ〜って)
一緒に付き合ってくれる女の子が
とっても良い子でした‼︎
「サリンジャー」の向こう側への旅
まず、ディーディーの女神感が最高。いじらしくも活動的で、ちょっぴりエロイ。キスのせがみ方とか震えるくらいに可愛い。気は利くけど、出しゃばらない。母性はある、知性もある、親との関係も良好。染めた金髪もデカパイも要らない、というかDDだって十分大きいでしょ(笑)。この娘、実在感ゼロじゃないかと疑うほどに女神過ぎる。
隠匿生活を送るサリンジャーを訪ねた2回目の面談。彼が「ライ麦畑」を頑なに守ろうとする理由に、ジェイミーは気づいてしまいます。ホールデンはサリンジャー自身。彼が頑ななのは、自分自身を匿っていたいからなのだと。それと、この辺に子供はいるけど「フィービー」が居ない。ジェイミーとディーディーは赤いBeatleでサリンジャーの隠れ家を後にします。ライ麦の脚本を、そこに置き忘れたまま。
ディーディーの存在がジェイミーを学校に復帰させますが、まさにこの二人はホールデンとフィービー。ジェイミーのサリンジャー探しの旅は、恋人と友達を得、兄の死に対する後悔を払拭し、サリンジャーへの共感から更に自らを進化させる旅でした、チャンチャン!
さらっとしてるけど、ふっかーい脚本最高。田舎風景と野暮ったい心象にマッチした70年代カントリー風の音楽最高。主役二人の演技には喝采を送りたい。このサイズ感が大好き。コメディタッチの走り出しから、「アメリカの若者は、70年代の暗黒時代に墜落していくことなく、いかにして機首を上げたのか」、っつーオチに、この時間で持ち込んだセンス。非凡、というか素晴らしい。ほんとに素晴らしい。すごく良かった!
評価できず…
D.J.サリンジャーの名前を知ったのは,浜田省吾のアルバム『プロミスト・ランド』の中の曲「僕と彼女と週末に」だった。
『ライ麦畑でつかまえて』を読もうとしたが,挫折。しばらくして,『ナイン・ストーリーズ』を読むも,あまり理解できず。
この映画を観たら,少しは理解できるだろうかと思ったのだが,疲れがあったのか,退屈だったのか,途中,うとうとしてしまった。
共感できたかなというところは,主人公が自分の兄についての“乖離した”感情に直面するところだった。
こんなライ麦畑オマージュもあり。やっぱりサリンジャーはすごい
本作は2015年製作だが、まもなくサリンジャー本人を描いた「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」(原題:Rebel in the Rye)も公開される。にわかに"サリンジャー映画"が出てきたのは、おそらく生誕100年記念に関連がある(1919年生まれ)。
そういえば公開中の「マイ・プレシャス・リスト」(原題:CARRIE PILBY)の主人公キャリーが、"いちばんお気に入りの本"として挙げたのが、やはりサリンジャーのか「フラニーとゾーイー」だった。
ジェローム・デイヴィッド(J.D.)・サリンジャーと言えば、1951年の発売以来、いまでも毎年世界で10万部は売れ続けている青春小説の名作「ライ麦畑でつかまえて」(The Catcher in the Rye)が代表作だ。
「ライ麦畑~」は、危うい少年の心理を描き、その後の小説や映画、アニメなどあらゆる青春ドラマに影響を与えた。しかしながら、著者であるサリンジャーの強い意思で、公式には一度も舞台化、映画化されていない。また晩年のサリンジャーは長く隠遁生活を続け、どこに住んでいるかも不明なまま、2010年に亡くなった。
なので、「ライ麦畑~」を映画化することはできないわけだが、サリンジャー愛に溢れる本作は、それを意外な手法でアレンジしてきた。
本作は、寄宿学校生活でイジメられ孤立していた少年ジェイミーが、「ライ麦畑~」の主人公ホールデンに自分を投影し、作者のサリンジャーに会いにいく話である。
ホールデンを彷彿とさせる主人公ジェイミーが学校を抜け出し、成長していく姿は、「ライ麦畑~」へのオマージュ映画といえる。兄へのトラウマや、思春期の心の葛藤、性の目覚めなどが描かれる。
しかも本作の面白さは、実話をもとにしていて、ジェームズ・サドウィズ監督が実際に体験した出来事をベースにしているということ。
インタビューでサドウィズ監督は、"サリンジャーに会いに行くまでの描写のうち85%が実際通りの描写です。それ以降は99%実際通りの描写になっています。」と語っている。
そう、"本当にサリンジャーに会えた!"のである。
映画では、アカデミー助演男優賞も受賞したことのあるクリス・クーパーがサリンジャー役を演じており、そうなると俄然、シーンの見え方も変わってくる。
これまで漏れ伝わってきたサリンジャー像は、町で"ジェリー"と呼ばれ、大人から子供まで愛されコミュニティに溶けんでいただけでなく、住民の間では彼の私生活を口外しないことが暗黙の了解になっていたという。そのあたりの様子も映画では描かれているので、興味深い。
主人公ジェイミー役は、最近「ジュマンジ ウェルカム・トゥ.ジャングル」(2018)に出演したアレックス・ウルフ。公開順が逆になってしまったが、本作(2015)のほうが若い(古い)。
(2018/10/31/新宿武蔵野館/シネスコ/字幕:山門珠美)
王道の青春映画♪
「ライ麦畑でつかまえて」は実は未読で、「攻殻機動隊 S.A.C.」の中にこのタイトルが出てくるので知ってるぐらいですがw
「ライ麦畑で…」に感銘を受けた少年が、舞台の脚本にする為の許可を得る為に作者のJ.D.サリンジャーを探す旅をするお話しに牽かれて観賞しました。
感想はと言うと面白い♪ 良い作品です。
主人公のジェイミーが作品に感銘を受けて、“この作品を舞台化したい!”と言った感じの思いは10代の頃に大好きな作品に出会った事がある方なら、1度は思う衝動ではないでしょうか?
勿論、それを実現するには知らなかった現実にぶち当たって断念する事が殆どですが、大人になった今から思うと世間知らずな行動だったけど、真っ直ぐな熱い思いだけで行動した衝動は本物で、それが青臭くても甘酸っぱくて懐かしい思いでもあります。
そんなジェイミーに共感します。
演じるアレックス・ウルフがなんかさえなくも真っ直ぐな男の子を演じてますが、アレックス・ウルフって実は41歳なんですね。実年齢を知ってビックリw
ステファニア・オーウェン演じるディーディーがとても良い女の子♪
真っ直ぐだけど、結構無鉄砲なジェイミーを確りと支える女の子で素朴で可愛い。そしてちょっとオマセw 自分だったら、我慢は無理だったかなとw
サリンジャーを探す旅を達成出来たのもディーディーのおかげといっても過言ではない。
若い頃にこんな子と付き合いたかったなぁw
クリス・クーパー演じるJ.D.サリンジャーは人付き合いが嫌いで少し変人に描かれてますが、言ってる事は物書きの人とすれば至極全うで、厳しい言葉の真意に小説家としてのプライドと相手への思いやりがあって、作品に必要なスパイスになってます。
作中にサリンジャーが出てなかったらただ青臭いだけの作品になってたと思うので、ジェイミー以上にディーディーとサリンジャーは必要不可欠ですね。
結果的に「ライ麦畑で…」を舞台化してしまった事にその落し前をつけにジェイミーが直接サリンジャーに再び会いに行くシーンは個人的に感動しました。
別に言わなければバレないのに、怒られる事に逃げずに改めて会いに行く姿勢は昨今の“著作権なんか知ったこっちゃねえ!”と言う輩に爪の垢を煎じて飲ませてやりたくなりますw
ラストのシーンで脚本が車から落ちて、結果的にJ.D.サリンジャーが受け取らなかった脚本がサリンジャーの家前に置かれていたのは、置いてきたも同然なのでジェイミーの嫌がらせに見えなくはないかな?と個人的に思ったりしましたがw
最近観た「500ページの夢の束」もスター・トレックが大好きでオリジナルの脚本を届ける為に旅をすると言うストーリーでしたが、夢に向かって行動すると言うのは好きなんですよね。
いろんな事を思い出して、共感して、懐かしく感じますし、頑張ろうと言う気持ちが沸いてきます。
半世紀前のアメリカの綺麗な風景と心地好いBGM。真っ直ぐなストーリーと可愛い女の子。
10代の男の子の夢と希望と現実と恋愛がギュッと詰まった素朴な良い作品です。
改めて観たい気持ちもありますが、その前に「ライ麦畑でつかまえて」を読んでから再観賞したいと思います。
お薦めです♪
そーゆーテーマではないのかもしれないけど
すごく恋したくなる作品でした。
ディーディーがガンガンくるから、すごい羨ましかったなんて事はどーでも良いのですが、
全体的にはもう少し押しが欲しかったです。兄の事もなんとなくは予想は着きましたが、そこにもっと深く展開していければもっと泣ける映画になったと思います。
まあ主人公たちの目的がサリンジャーに会う事なので、そこを長くやってしまうとなんの映画かわからなくなってしまうので仕方ないですかね。
全体的にはまとまっていて、濃すぎず薄すぎずで見やすかったです。個人的にこういう青春映画が好きなので良かったです。
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