「原作未読だが小説邦題だけでゲスい想像しててごめんなさい。」追想 なおさんの映画レビュー(感想・評価)
原作未読だが小説邦題だけでゲスい想像しててごめんなさい。
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原作のあらすじを知った時には、なんでそんなことになっちゃうのか、あらあらまあまあ童貞処女だもんね焦っちゃったのかなあ、プークスクスと艶笑譚っぽくかるーく考えていたのだが。
二人の間の深く暗い溝に、男女間の/階級間の違い以上のそれに、仄めかされるその原因に、そして二人とも無意識にお互いの地雷踏みに行くというか傷抉りに行くのやめてあげてと悶絶しながらなすすべもなく観ているだけしか出来ない自分の立場に、ただうなだれるしかないのだった。
からの、ありえたかもしれない未来を想像させて切なさ遣る瀬無さいやこれで良かったのかもと複雑な感情を引き起こす後日譚からのエンディングに救われた。いやアレがないとダメージ大きすぎですもの。
『ベロニカとの記憶』でもそうだったが、「調子に乗ってやらかす浅慮な若造」にピッタリのビリー・ハウルと、むしろ上品清楚というか潔癖で禁欲的なこちらの方が本線なのかシアーシャちゃんのメイン二人が好演だった。
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