若おかみは小学生!のレビュー・感想・評価
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子供連れに囲まれるのはツライけど
アニメ映画とは。子供と一緒なら「優しいお父さんだね」と温かい視線を向けられ、一人だと「ゲっ、オタ、キモ」と言われ「近寄らないで。あっち行け」視線を突き刺されてしまうもの。
だがしかし、この映画、優しいお父さんもオタも普通の人も、仲良く全員号泣してました、っと思う。
多くの人と同じく、先にご覧になった方々の高評価に興味を持ち、ザ・アウトローをキャンセルして鑑賞。正直、途中ツライ時間帯が有り、赤面後悔必至。ここから号泣に転じるのか本当に、と疑い始めて30分。「あー来た、これか」でハンドタオルで顔を覆って敵襲に備えるも、「ファンタジーと思い込ませて実は現実社会ネタ」の破壊力には全く歯が立たず。全面降伏しました。
ファンタジー仕立ての少女の成長物語。。。先週も見ませんでしたか?その系統!
傑作
恥ずかしながら評判がいいので観ました。絵のタッチや題名はあんまり好みじゃないけど傑作でした。わかりやすいストーリー、伏線もちゃんと回収されるし最後もいい。ても全然お客さんが入っていない。僕が観た時は10人もいなかった。まだの方は皆さん観てください。色々な映画賞を獲ことは確実です。
いい映画
評判が良いので見てきました。
たしかに大人が見ても感動できるという評のとおりでした。
というより大人が見たほうが感動できるという感じです。
作画もさすがに元ジブリの監督・スタッフだけあって、高クオリティです。
話としては大スペクタクルのある話でないので地味ですが、
見て損なし、見ておいた方が良いと言い切れる映画です。
若おかみは霊能力者
Twitterのフォロワーさんのおすすめと、タイムラインに流れてくる評価が高かったので鑑賞。
最初は絵柄から小学校低学年向けの作品だと思ってスルーしていたけど、確かにこの内容ならば年齢関係なく楽しめる作品です。
ただ。『大人も泣ける』って書いてる人が多かったし、自分の観た回でも主に女性で泣いてる人も居たけど、個人的にはそういう気分にはなれなかったな。
幽霊が見えるところとか思いっきりファンタジー側に転んでくれたらエンターテインメントとして観れたと思うけど、登場人物にあまりにいい人が多すぎて自分には逆に違和感が沸いたというか。主人公もそのライバルの娘も小学生にしては妙に物わかりが良いし、こんな小学生居ないよな、やっぱり作りモノなんだよな、ってどこか冷めた目で観てしまった。
とはいえ、作品としてつまらなかった訳ではなく、アニメーション映画としてはとても良質な部類に入ると思う。
温泉のように温かく癒される作品
当初、観る予定ではなかったんだけど、とても評判が良いので気になっていて、このたび、夜の上映回が増えたので、行ってきた
そして確かに評判通り、泣ける映画で、後半は号泣だった
小学生のおっこは交通事故で両親を亡くしてしまい
おばあちゃんが女将をしている温泉旅館に預けられ、暮らし始める…
そんなおっこが、温泉旅館を手伝いながら、明るくひたむきに生きる姿が描かれる
とはいえ、やはり彼女は小学生
両親を亡くしたばかりで、すぐにその事実を受け入れられるはずもない
それなのに、彼女が明るく見えるのは
両親が亡くなった事実を、まだ受け入れられていないから
この映画では、そんなおっこが、様々なお客さんと出会い、人生について学びながら「死」と向き合い、受け入れて成長していく姿が描かれている
そんなおっこを支えているのは祖母の経営する旅館と温泉、そして、そこへ現れる子供の幽霊たちと小鬼
その温泉は「人間も動物も分け隔てることなく神から与えられた温泉」であり、傷ついた人たちを癒すためにそこにある
と、おっこは亡くなった両親から教えられた場所だった
そこで、様々な事情で傷ついた人たちがお客としてやってきて、彼らの要望を聞き、癒されて帰っていくのを見届けると、おっこの心の傷も少しずつ癒えていく
そんなおっこの姿を見て、人を幸せな気持ちにさせることができる人が、本当に幸せになれるんだなと思った
誰もがそれぞれの事情で悲しみや傷を背負って生きている
でも、そんな中でも、隣にいる人の悲しみを少し軽くしてあげたら、自分の悲しみもまた軽くなる
そうやって、たくさんの人を幸せな気持ちにしてあげた人が、たくさんの幸せを得ることができるんだなと思った
生きていて、悲しいこともあるし、失敗もするし、辛いこともあるけれど
毎日、誰かのことを思って、一生懸命に生きていれば、良いこともあるし、人生捨てたもんじゃないって思えることもある
大切なことは、目の前にいる人を幸せにしてあげることなのだ
そして、最後の親子との出会いでは、号泣してしまった
けれど、まさか、そんなことが!
ということが、起きるのが人生だし、試練を乗り越えてこそ、人は成長できるんだなと思った
全編を通して、とても人に優しく温かい映画で、まるで温泉に入った時のように心が温かく癒される映画だった
心が傷ついた人、汚れてしまった人はみんな、この映画を観れば、必ず癒されるはず!
おススメの作品
家族で見たい良作
テレビ放映時は全く興味なかったけど、SNSで話題になっていたので鑑賞。予想以上に面白くてあっという間に終わった感じです。
消化不良のところもあったけど、あとは鑑賞者の解釈に任せるという意味ならとても良いでしょう。
あんな小学生はいないだろう、所詮児童文学だな・・と思ったりしたけど、彼女の抱えているものの深さを考えると、裏側にどんな思いがあったのだろうと想像をたくましくしてしまいます。
ジブリ臭さがちょっと鼻につきますが、観て損はない良作です。小さなお子様がいる方は是非ご一緒に。
後日、モデルになった旅館の宿泊プランをみて、あのサービスにこの対価かと妙に納得したりするのも楽しみ方のひとつですね。
流産
淡々として散漫。
オッコの可愛らしさや健気さに任せた無責任な演出。
個性の強いお客も、フワフワした保護者達も人間には見えない。
10年代の日本アニメ史はもう、「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」「この世界の片隅に」後になっている。
良いものを描こうとしなくていい。
貴方にしか出来ないものを観せて下さい。
大人の方がグッとくる名作
劇場版を観てからテレビアニメ版を観ています!原作のいいところを抜粋しているんだろうけど、映画の脚本がとても良くできていて感心しています。あくまで子供目線でありながら伏線もきっちり回収!温泉地の美しい景色が涙でにじんでよく見えなかったから、もう一回観ようかな…
原作未読
小学生くらいからこの作品は名前だけですが知っており、映画化すると聞いて楽しみにしていました。
レビューも高く、「感動」「泣ける」という評判から、朝一で劇場に見に行きました。
ひたむきに旅館の仕事を覚えて、働く姿が印象的でしたが、ストーリー展開がどこか抜けているような気もしました。
見せ場とも言える「お別れ」のシーン、なぜ幽霊が見えなくなっていったのか分かりませんでした…。
おっこがお客様たちと仲良くなる場面もそれで仲良くなるかなぁ…など、やけにリアル目線で考えてしまったり。原作を読んでこういうことだったのか、と納得したいと思います。
演者さん方の演技や、作画がきれいで好みです。
後半は劇場内に泣いて鼻をすする音が響いていました。ハマる人には本当に泣ける作品なのだと思います。
5歳の子どもが泣いていました
映画館で大人も子どもも泣いていました。
小さな子どもを泣かすことのできる映画ってすごいと思います。
監督のインタビューを読みましたが、「他者のためにがんばることで、人は自分以上の力が出せる」ということをおっしゃっていました。
他人に迷惑をかけなければいい
自分を守れればそれでいい
ともすればそんな風潮もありますが、現実には世の中はそればっかりではありません。
高坂監督という大人が子どもたちに贈ってくれた、素晴らしいメッセージだと思います。
泣きました。
娘二人の愛読書で、公開前からの約束で親子で見に行きました。
私は原作を全く読んでいなかったのですが、小学生の主人公にはあまりにも辛い体験からの始まるお話で……頭から、親目線で見る大人は心揺さぶられるでしょう。
それでも、そんな事実も淡々と明るいタッチの絵でサラリとストーリーが展開していき、笑わせてくれるところもたり、ラストはこれまたこんな事実があったら……とな涙なくては見られない内容でした。
子供たちは、そこまで泣いてませんでしたが😅。
コミカルな児童文学を骨太のヒューマンドラマに昇華させた傑作
長年に渡って子供たちに愛読されてきた児童文学のベストセラーを、原作のコミカルな雰囲気はそのままに、骨太のヒューマンドラマに昇華させた傑作である。
それも「大人の鑑賞に耐える」などというぬるいものではなく、むしろ大人こそが見るべき映画である。なぜなら、本作で描かれているドラマは「仕事を通じての人格的成長」だから。
本作は子供が見ることを前提に作られているが、観客を子供扱いしてはいないのである。
本作は、大人も感動できる子供向け映画にありがちな、原作の世界観を借用して監督が作りたいものを作っているというものではない。「死別した両親からの自立」という、原作に元々あるテーマでありながら、原作では現実的に描くことを意図的に避けていた部分を、映画ではメインテーマに据えて真正面から描いている。しかもその物語は、原作に元々ある設定を丁寧に掬い取って組み立てており、一見すると驚きの展開であるが、どう考えても論理的にこうなるしかないという見事なシナリオである。原作ファンにとってこれ以上のプレゼントはないだろう。
大人を対象とする映画でも、これほどの重いテーマを描くには相当な覚悟が必要なはずだ。だが本作は、それを子供向け映画として描き切った。未就学児には難しいかもしれないが、映画館では、主人公のおっこと同年代くらいの少女も、大学生くらいの青年も、いい年したおじさんも、みな号泣していた。
本作では、映画的省略の技法を駆使した見事な演出によって、このようなマジックを実現している。物語の始まりとなる悲劇では、視聴者に考える隙すら与えない突然のクラッシュ。宙に浮いている不思議な少年。空っぽのマンションに「行ってきます」と挨拶をして出かけるおっこ。たったこれだけのカットで何が起こったのかを説明し尽くしている。凡庸な映画であれば当然ある葬式の場面のような説明的描写は一切無い。それは単純に、無くても視聴者には理解できるから省略したというだけではなく、おっこの主観的記憶が飛んでいるから描写していないとも考えられる。この省略によって、観客は否応なしに何があったのかを考えさせられ、観客の意識はおっこの意識に同期していく。
この映画は全編がこの調子で進行していく。エンドロール含めてたった94分の上映時間に、可愛らしい(幽霊ではなく)ユーレイや魔物たち、一癖も二癖もあるお客さんたちとのドタバタといった、子供たちが大好きなものをいっぱいに詰め込んで、おっこの成長を描いていく。
彼ら不思議なものたちはおっこを見守る存在であり、魔法や超能力のような都合の良い道具は一切登場しない。困難を乗り越えるのはあくまでもおっこ自身の努力であるから、大人が見ても極めて納得感がある。
監督によれば、90分という上映時間は厳守であったそうだが、その制限があったおかげで、おっこの1年分の成長を90分に圧縮して叩き込まれたような視聴感を得られる作品に仕上がった。
他者の人生を圧縮して叩き込まれるような視聴感、自ら選んだ訳でもない人生を受け入れていくヒロイン像、アニメーションとして徹底的に突き詰めて画面を作っていること、辛いことがあっても幸せに生きていくことが死者へ報いることなのだというメッセージなど、『この世界の片隅に』に非常によく似ている。SNSでは『この世界の片隅に』を熱烈に支持した層から本作を支持する声が上がり始めたのだが、それも当然であろう。
大人が見ても子供が見ても、明日からの人生に、何かを持ち帰ることができる。なぜなら、本作のクライマックスで観客が目撃するものは、「人の人格の最も高潔な姿」だからだ。
良い映画は辛い現実を忘れさせてくれるが、素晴らしい映画は辛い現実に立ち向かう力を与えてくれる。本作はまさしくその「素晴らしい映画」である。有限の時間を人生から切り取って映画を見に行くのだから、「素晴らしい映画」を見るべきではないのか。この映画を見ないというのなら、他に見るべき映画など存在しない。
(以下余談)
・本作は、9月まで放送されていたTVアニメ版の映画化ではない。同じ原作を元に別々に映像化を進めた企画であり、制作会社こそ同じだが社内の別のラインで制作されている。キャストは概ね同じだがスタッフは監督以下全然違う。なのでTVアニメ版を見ていなくても映画の視聴には全く問題ない。
TVアニメ版は、より原作に忠実で、大人が見ると可愛らしくてほっこり癒されるストーリーである。
・本作は、子供をターゲットにしているはずなのに、子供には難しいのではないか、という声もあるが、可愛らしいキャラクターと楽しい演出で飽きることなく見られるはずである。楽しそうに見ている子供たちと、目を真っ赤に泣きはらした大人たち。これが本作の劇場での風景である。
公式サイトに載っている高坂監督のメッセージを見ればわかるが、本作は哲学的な考察に裏打ちされており、実は結構難しいことを語っている作品なのだ。もちろんそんなことが子供たちに理解できるわけがない。だが本作の「物語」は確実に子供たちに残り、今後の人生で辛い現実にぶつかった時の道しるべになるはずだ。
・本作を公開初日に見なかったことは痛恨の極みである。本作は直感的に面白そうだと思ったし、アヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション部門にノミネートされたことも自分の勘の正しさを裏打ちしていて、見る映画のリストに入っていたが、原作挿絵以上に目を大きくして可愛らしさを強調したキービジュアルの前に、劇場は子供たちでいっぱいに違いない、もう少し遅い時間の上映があったら見に行こう、最悪配信で見ればいいや…などと思ってしまった。その日映画館に来ていたにもかかわらず。
しかしあまりの傑作ぶりにTwitterではバズり始め、その一方であまりの不入りに上映を打ち切る館が出始め、しまった早く見に行かなくてはと焦り始めた2週目には台風襲来。
3週目にようやく見に行けたが、既にネタバレに出くわした後だった…
・本作に対する批判として「成長が描かれていない」というものがあるようだが、むしろ成長「しか」描かれていないように思う。原作が20巻かけてやろうとしたことを90分に詰め込むに当たって、主人公の成長を描くのに必要ない要素はすべて切り落としたという印象だ。
全ての映画監督が模範とするべき映画
王道なストーリー展開で、露骨に観客のウケを誘うようなテクニックなどは無いのに、何故これほどまでに引き込まれる映画が作れるのか。
1コマ1コマの構図の丁寧さや、考え抜かれたセリフ選び、随所に観られる細かな作画のこだわりなど、1回見ただけでは味わい尽くせない魅力がこの映画にはあった。
上映映画館が少なくなっているのが非常に残念。
また今週も観に行こう。
全169件中、101~120件目を表示