「この脚本で前田敦子主演には無理があったのかも」旅のおわり世界のはじまり Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
この脚本で前田敦子主演には無理があったのかも
クリックして本文を読む
正直、期待はずれ。前田敦子のTVレポーターぶりは板についてる感じで、通常との落差をつけた演技も悪くは無いと思うし、唄だってまあ下手では無いのだが。また、他の出演者である加瀬亮、染谷将太、アジャス・ラジャポフもそれなりの良い味を出していたのだが。
結局、このシンプルなストーリーの映画を成立させるのに必要と考える圧倒的な歌唱力、主演女優としての魅力やオーラが自分には感じられなかった。ただ前田敦子の主演が前提ということである様なので、脚本の捻りや工夫が足りないということとが言えそう。ロケーションは珍しく興味は持てたが、折角のウズベキスタン全面協力も物語に十分に活かせていない印象。
残念ながら前田敦子歌唱では得られなかったが、エンディングのタイトルバックでの神埼悠美・バイオリン、高木理枝子・ピアノによる「愛の讃歌」には、感動させられた。
黒沢清・脚本監督の2019年公開の日本・ウズベキスタン・カタール合作映画。音楽は林祐介、撮影は芦澤明子、編集が髙橋幸一。配給は東京テアトル。
出演は、前田敦子、染谷将太、柄本時生、アジャス・ラジャボフ、加瀬亮。
コメントする