「前情報なしでも十分楽しめる」騙し絵の牙 waisighさんの映画レビュー(感想・評価)
前情報なしでも十分楽しめる
創業一族の社長が急逝、次期社長を巡って権力争いが勃発。専務・東松が進める大改革で、雑誌は次々と廃刊のピンチに。お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も、無理難題を押し付けられて窮地に立たされる...が、実は笑顔の裏にとんでもない牙を秘めていた。
当て書きなだけに大泉洋のはまり方は特に良かった。松岡茉優も翻弄される新人感がよく出て、かと言って出しゃばりすぎず心地よい。
原作未読なので斎藤工の必要性だけはよくわからなかった。
ただ、最近の邦画にありがちな上っ面だけ取り繕うような映画とは一線を画していると言えると思う。
二転三転するだけにご都合主義感はやや否めない。しかし無理のない範囲ではあると思う。
全く先の読めない展開ではないだけに、欲を言えば最後にもう一つ展開があればより評価が上がったかと。
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