「タイトルなし(ネタバレ)」騙し絵の牙 東鳩さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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主人公の大泉洋が、事件やトラブルが起きる度に勝ち続ける。全く負けない。
ラスト、松岡茉優に出し抜かれた的なシーンがあるが、これは決して大泉洋が負けたわけでは無い。
違う土俵で戦った勝者が2人いるだけの話なのに、予告編で使いやすいような、大泉洋が負けたふうにしてペットボトルを投げつける画が撮りたかっただけだろう。
で、基本的な作劇論で言えば、主人公は次々とピンチ陥って、何度も負け続けて、ラストにようやく勝利や成功をその手で掴むからカタルシスがあるわけです。
これが唯一にして絶対のストーリー展開。
対してこれは、主人公が常に勝ち続ける話。
何の面白みもクソも無い。
豪華キャストのそれっぽい演技合戦とオシャレな画と編集で、クソつまらない話をさも面白い話のように見せているだけで、すごい駄作でした。
吉田大八監督もこんなもんか。
緊急事態宣言で二度も延期してたけど、普通に公開してよかったと思う。
コロナは関係なく、この内容で客は来ないと思います。
製作委員会式の弊害だらけの過去最低のクソ映画。
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REGZA521さんのコメント
2021年3月26日
かなり同感。
原作読んで(義父からの)手紙読むシーンとかお偉いさん達の前でスピーチするシーンとか最後にあっと言わせる逆転シーンとか家族の葛藤シーンとかあれこれ想像して楽しみにしていた自分が滑稽です。
原作者よくこの脚本でOK出したなと。