軽い男じゃないのよ
解説
男女の立場が逆転した世界を舞台に描いたNetflix製フレンチコメディ。常日頃から女性を見下して生きてきた独身男性ダミアンは、街中で頭を打って気絶したことをきっかけに、不思議な世界に迷い込んでしまう。そこは女性ばかりが社会で活躍し、男性は差別的な扱いを受けながら家事や子育てに従事する男女逆転の世界だった。戸惑いながらも、人気女性作家の助手として働きはじめるダミアンだったが……。主演は「歓楽通り」のバンサン・エルバズ。
2018年製作/98分/フランス
原題:Je ne suis pas un homme facile
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2021年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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ジェーンスーさんがアフターシックスジャンクションのラブコメ映画特集で推薦されていたので見る。全然笑えず、笑わそうともしていないシリアスな作り。男女が逆転しているのだが、元はこうだっけ?といちいち頭の中でひねらないと理解できないことが多くて、何が何だか分からなくなる。もうちょっとシンプルにならなかったのだろうかと思うのだが、厳密に逆転を描くとこうなのるのだろう。
作家の彼女がえらいクールでかっこいい。
2021年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
多分、こういう反応は一般的ではないのだろうけど、私はこの映画のラストでショックすぎて涙がでた。
自分は取り立てて、フェミニストっていうわけではないとは思う。
ラテンの国にも長く住んで、女性性を見せつけるかのような女性たち、
女性に口笛をふく男性たちをたくさん見てきた。
それに対して特に嫌悪も覚えていなかった。
アメリカでは女性は比較的対等に仕事をしているように思えるが、
それでも実は男性が、男らしくあらねばというプレッシャーは、日本より強いかもしれない。
仕事の場でも、まずは、外見の美しさや若さに対する感想を口に出されること。
常に脱毛やプッシュアップ下着などで外見を整えることを義務化されること。
ある年頃になってシングルだと親からのプレッシャーがすごいこと。
好きな人から性の奉仕者として扱われること。
そしてそれに甘んじてしまう自分。
片方がsexで満足すれば、もう片方が満足してなくても、勝手に終わってしまうこと。
仕事をやめ、経済力をなくし、家庭の中で立場が弱くなること。
好きなファッションをするとゲイだと思われること。
同じだけの権利を主張すると、すぐエキセントリックな運動家だと思われること。
一人でバーで飲んでいると、たちまちガラの悪い異性につかまって、セックスに利用されること。
男性であれ女性であれ、そんなことがあって良いわけない。
良いわけないのだ。
でもこれは全て、私たちの日常で、ごく当たり前に行われていることだ。
最初は脱毛したり、お尻にプッシュアップのパッドを入れる主人公が面白くて笑って見ていた。
しかし最後ー元の世界に戻ってみると、今まで見慣れた世界がなんと歪んで見えることか。
消費される性。
私たちはこんなにおかしな世界に住んでいたのかと、絶望的な気持ちになった。
救いは、彼女が、彼と一緒にこの世界にきたこと。
前途多難だけど、両方の世界を知る二人だからこそ、同等の権利と幸福を追求できる、新しい関係を築いて行って欲しい。
絶望的な願いではあるけれど。
最初は設定が面白そうだなって観ていたけど、
男女の社会的立場が入れ替わっていき
主に男性に向けて女性が社会で生きる厳しさみたいなのを教訓にしているんだろうけど、どうなのこれ。
入れ替わった世界では、女はみんな男性的で、男はみんな女性的でって、セクシャルマイノリティのこと考えられてる??
それこそいかにも古典的で、逆の世界ではなぜ過剰なほどの自己中心的な男性になるの?
この世界で、男性的に生きている女性のこと少しでも考えたのか。逆の世界では、あり得るって、この世界ではあえりないって言ってるようにもみえるよ。
拡大解釈しすぎかもしれないが、その点少しでもモヤモヤしてしまって、何故かノレナイ映画だった。
2020年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
会社の飲み会でホステスの役割をさせられたり、
見た目のことでとにかく言われたり、
ナンパされたり、
女性だから仕方ないと思っていたがそんな訳ない。
男性がそういう社会を作ってきたからだ。
本作では男女が入れ替わったもので、すべての男女に見てほしい作品。