「胸が苦しくなる。母が聖人すぎる。」轢き逃げ 最高の最悪な日 ぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
胸が苦しくなる。母が聖人すぎる。
監督水谷豊に惹かれて軽い気持ちで鑑賞。
最初の住宅街を走るシーン、
上から見るアングルで細くて真っ直ぐな道がなく、
いかにも曲がり角から車が飛び出してきて轢き逃げされるんじゃないかと、おっかなびっくりだった。
車に乗り込み待ち合わせに遅れることが確定な様子。
日常的に運転するので、こういう時は焦っても仕方ないのね、
事故る、違反するほうが時間かかるしね。
慣れない脇道なんて危険極まりない。
事故を起こした後の親友()の対応はどうしたものかと。
助かるかもしれないのに逃げるなんて…。
塗料塗って隠蔽…。
会社ではいじめみたいなことして、副社長の娘と結婚できないからと自分の出来の悪さを棚にあげて?
胸がキュッとなって嫌な気持ちになりますね。
被害者の父である水谷豊の狂気がね。
徐々にエスカレートする行動がね。
父が罪を犯すのでないかとハラハラ。
美術館の受付にスマホ忘れるシーンや、受付のなんとかちゃんとは?っていう会話、記憶に残らないような人、
途中から察してはいたが、ここまで狂った人物だったとはね。
見たことないけど相棒とか火サスでありそうな展開かなって。
ありきたりといえばありきたりやが、
手に汗握り、胸が締め付けられるようなハラハラする演出は良かったと思う。
被害者の母の号泣シーンは釣られて泣いてしまうね。
水谷豊の狂気じみた行動のせいで冷静な母に見えていたが、そりゃあ娘が理不尽に命を奪われるなんてね。
誰かを苦しめるために被害にあった人ってまじで救われない気がする。
そんな母が運転手の妻を許すというか諭すというか。
聖人かよ…。
憎しみに囚われず生きるてきな、最近こういうのばっかで、身に染みるね。
森を出る努力をする…。
手に汗握る心臓に悪い映画でした。
25.2.22 ネトフリ