ALONE アローンのレビュー・感想・評価
全16件を表示
色々設定がザル
序盤から設定の詰めが甘くて、見る気が減退する。地雷のアイデアを主題に置きたい余り、その他の演出や作り込みに手を抜いている。
①冒頭の狙撃シーン。「結婚式だから」と狙撃を躊躇う。いや軍人でありスナイパーであり、重要任務にも関わらず、繊細一隅のチャンスで何してんの。ターゲット本人や子供の結婚式と仮に認識出来たならいざしらず・・・。無線で狙撃命令が出ているのに躊躇ったあげく、銃身をフラフラ動かしてスコープの反射を誘発。案の定敵に気付かれて攻撃を受けたら、結局ライフルを乱射するという意味不明行動。軍人の挙動としてはあり得ない。
②地雷原の可能性が示唆されたのに、何の根拠も無く「気にするな」と言い出す相棒が不自然極まりない。逆に「地雷原じゃない根拠」も不出。これも軍人とは思えない。
③主人公が地雷を踏み、本部に無線で救助要請したにも関わらず、本部の有り得ない回答。兵士の救助は何より優先されるのはこと米軍では当然であるはずだが、砂嵐でヘリが近寄れない?別の部隊が52時間後に近くを通るから救助を頼め?どんな軍だよ!その間に敵部隊に見つかり射殺or捕虜になったら?尚、砂嵐は数分で解消。以後快晴。でも救助は来ない。軍の行動としても現実味が無く、益々見る気が失せていく。
④英語が通じるのに会話が通じない現地人。水は持ってきてくれるのに落ちてるバッグは取ってくれない。2日目にも意味不明な会話で煽って来る。この人間の行動にも合理性が無く、見ていてイライラする。最後は哲学的な事を言ってくれるが、ありがたみは失せている。
⑤翌日になりようやく無線が再開するが、救出部隊に遅れが出ていて更に17時間掛かるという。いやヘリは??
⑥多発する回想シーンに全く思い入れが無く、伏線も無い為、感動気に描写されてもシラケてしまう。
⑦そもそもミッションに成功したとして、どうやって帰還するつもりだった?
とにかくあらゆる出来事に合理性が無いので見ていてどんどん気持ちが離れていく。
シンプルなテーマほど、設定は綿密に、慎重に練らなくてはならない。でないとそのわずかなほつれが、より目立ってしまうのだ。この作品はそのいい悪例と言える。
俳優の演技だけは良かったです。
因みに同じような「ワンテーマ」の良作例としては、電波塔に取り残された女性を描いた「FALL」だろう。こちらはシンプルな設定ながらも練られた設定、飽きない脚本に予想外の展開と、とてもよく出来ている。そちらをオススメします。
助かって良かった
引っ張るだけ引っ張っといて、最後は地雷がフェイクだった、ってのは個人的にはナシ。私だったら、脚を吹っ飛ばしたが命は助かってハッピーエンドか、何らかの方法で地雷を爆発させずに解決して五体満足でハッピーエンド。まぁ個人的な願望ですけどもね。いずれにしても助かって良かったと思うよ。あの状態で幻想を観たくらいだから、残りの人生はPTSD発症して家庭崩壊しそうだけども。
この映画に歩みは無い。
すごいと思った。歩かずにここまで冒険が出来るストーリーを考えれるのはすごい。スリルもある。
なぜ評価が低いのか分からない程によくできた作品だと思う。地雷が爆発しないのは、少女のおかげだったと言うのが、ただのギャグで終わらないようにしてあるし。
アニメや漫画なら許せたかも。。。けど面白いとは思わないかも
このワンシチュで100分以上どう持たせるのだろうとワクワクしながら鑑賞。
冒頭の狙撃失敗→逃走→地雷原に突入→踏んじゃうの流れ。
これ、狙撃成功した場合とあんま変わらなくね?場所バレないって事?探されるくね?みたいに若干不安に思いつつ、本筋は違うから!地雷踏んでからが本番!究極のサバイバル!って思ってたらまぁまあ序盤で第三者の助っ人が登場して水を差し入れてくれちゃう。
こうなるともうなんでもありだなぁ…とがっかりしてると後半はなんというか、「一歩踏み出せなかった」人生の回想シーンとサバイバルの緊張感を放棄した現実を交互に見させられる。多分、人生において一歩踏み出す勇気を持つ事の大切さ、とこの現状をリンクさせてるんだと思うけど、そういうテーマとかメッセージ的なのガッツリ言っちゃうんだ、と。。。
100分なんとか一人で工夫やアイデアで生き抜いて、というのを観る側がメタファーとして受け取る、とかじゃなくてエモーショナルなBGMを流して回想シーン多用して漫画アニメみたいに見せちゃうんだ、と。後半はしんどかった。
そもそも「一歩踏み出す」=「死」という状況を作り手が提示し、それに乗っかる形で見ているのに、幻想やフラッシュバックやら野犬敵との無双シーンなど、地雷の事忘れるんじゃなかろうかという具合にどんどんファンタジー色が強くなって来るから最後死ななくても「まぁ、そうだろうね」となるし、何なら死んでも「まぁまぁ、生まれ変わりがあるかもしれないし」ぐらいの気持ちで受け入れられちゃう。
地雷踏む瞬間がピークかなぁ…
こうなるともうなんでもありだなぁ…とがっかりしてると後半はなんというか、「一歩踏み出せなかった」人生の回想シーンとサバイバルの緊張感を放棄した現実を交互に見させられる。多分、人生において一歩踏み出す勇気を持つ事の大切さ、とこの現状をリンクさせてるんだと思うけど、そういうテーマとかメッセージ的なのガッツリ言っちゃうんだ、と。。。
100分なんとか一人で工夫やアイデアで生き抜いて、というのを観る側がメタファーとして受け取る、とかじゃなくてエモーショナルなBGMを流して回想シーン多用して漫画アニメみたいに見せちゃうんだ、と。後半はしんどかった。
そもそも「一歩踏み出す」=「死」という状況を作り手が提示し、それに乗っかる形で見ているのに、幻想やフラッシュバックやら野犬敵との無双シーンなど、地雷の事忘れるんじゃなかろうかという具合にどんどんファンタジー色が強くなって来るから最後死ななくても「まぁ、そうだろうね」となるし、何なら死んでも「まぁまぁ、生まれ変わりがあるかもしれないし」ぐらいの気持ちで受け入れられちゃう。
地雷踏む瞬間がピークかなぁ…
よかったけど、
前半まではおもしろかった。
ただのサバイバルかと思いきや、まあ、最後まで見られたけど、砂漠では幻影とか妄想?、回想みたいなのが繰り返しあって、ごっちゃで、そこでの登場人物やらシーンが多くて、「あ、まだ結局ひとりなのね」みたいな混乱もありうんざりもした。
そこまでは入り込めなかったなあ、個人的には。
で、結局、地雷だと思ってたのは違ってた、ってことなの?(笑)
個人的に好き
渋く冷静なスナイパーが、長時間の緊張状態で、重なる危機に対処し生き残ろうとする内容は熱い。極限状態で自分の過去を反芻し、精神が削れて幻覚を見始める、その中でも狙撃の腕は衰えず、兵士として動くのはかっこいい。
個人的には前に進んで爆発するのも美味しいと思ったけど、役者がとてもかっこいいので見てて飽きない。声優が好きな人は吹き替えがたまらないと思うのでオススメする。
自分の過去、弱さとの向き合い
きっかけは地雷を踏んで命の危機にさらされることだが、極限の状況で過去の弱さや自分の弱みと向き合い、常に一歩前へ進むことが出来てなかった自分を知る。
ラストの片膝ポーズにあれ!?っと思い考えてしまいました。
もしかしたら実は一歩を踏み出した時点で爆発して死んでしまってるのではと。死んだ事に気づかない主人公の幻覚なのではと。または、実はまだ地雷を踏んだままで幻覚を見ているのではと。
動けないシチュエーションでの
葛藤と妄想の繰り返しを見せられて、こちらも疲れてくる。
後半疲労トラウマ的な妄想が重なる為、現実感が無くなり、シチュエーションが活かされている気がしない。
米軍の兵士が暗殺任務とかやってたらPTSDとかなるんだろうな。
しかし、暗殺成功したらしたで、報復のテロが繰り返されるだけで、争いの種は尽きない。
時間の無駄
初めはハラハラドキドキで楽しかったです。
ですが楽しかったのは初めの数十分ぐらい、その後は序盤で相方が亡くなりそのまま最後までずっと砂漠で跪き続ける姿と幻覚を見せられるだけ。
"一歩を踏み出す大切さ"を伝えたかったのだと思いますが流石に話の展開が無さ過ぎて途中で見飽きてしまいました。
これを観る暇があったのなら年末の大掃除でもした方がよかった…ヽ(;▽;)ノ
男性的なリジリエンスをフルに描いた骨太な文学的作品
全ての悲しみは 全ての苦しみは この一歩のためにあった
一見戦争もののようですが、喪失と希望の再生というリジリエンスresilience のコアを描くサイコスリラーでとても良い映画でした🎦
かなり残酷なシーンもあります
喪失のトラウマが記憶の断片として
散りばめられながら
核心となる喪失のコアへと
そしてその先の和解と赦し
希望の再生へ導かれる心理描写を
Mine地雷を踏むその瞬間を象徴として
ギリギリまで削ぎ落としながら
かつ浅くならぬよう
よく練られている
まるで絵画のような映画でした
アナと雪の女王は女性的なリジリエンスを描いているとすると
この映画は
男性的なリジリエンスを描いているのかもしれません
ここからはネタバレです
幼児虐待、家庭内暴力、愛されることを望みながら悲しみに包まれた幼少期のトラウマ、愛する人を破壊してしまいそうになる衝動との葛藤、人生に絶望し軍に自らを投じる男性の心理描写、そしてその原因のコアとなる父への赦しと和解。それがストーリーの中にフラッシュバックとして散りばめら様々な記憶と体験の断片がある一つの答えへと繋がり、地雷を踏む、跪くという象徴で綴られるかなり考えられた映画でした。
文学作品的要素をスリラーとしてまとめていて骨太なエンターテイメントに仕上がっていると感じます
アーミーハマーの振り幅がすごい
ジャコメッティも君の名前で僕を呼んでもこれも同じ人なんて全然わかんなかったよ!1か月前は爽やかな金髪の青年だったのに!!(笑).
.
話のオチとしては、ええ?この約2時間なんだったの!?ってなる(笑)(笑)何度も一歩踏み出す勇気とか言ってたけどそこほんとに伏線だったのね!?(笑).
.
一歩踏み出して死んだ方が楽になれるし、天国行けるよっていう宗教上の違いの話だと思ってた(笑).
.
あと、その一歩踏み出す下り含めて全部幻想で助かったと思ったらまだ砂漠にいたバッドエンドを想像してたらちゃんと平和に終わりました(笑)(笑)最後らへんその嫌な予感が止まらなくてドキドキした(笑).
全16件を表示