チワワちゃんのレビュー・感想・評価
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タイプじゃなかった
バラバラ殺人にあったチワワちゃんということだけしか知らなかったので、グロとか怖いのを期待して見にきたら、全然そういうのじゃなかった。青春時代の感覚や人間関係も自分とはかけ離れていて、共感するところはほとんどなかった。ちょっとしたことで疎遠になる関係性は共感するポイントだったけど、映画全体を面白く感じることはなかった。
単に好みとは違った、というだけです。
役者、特に門脇麦の演技力は目を見張った。
みんなの中にもチワワちゃん
岡崎京子さん原作
読まれた世代なら観てほしい映画。
漫画の世界観、感覚がまんま映像化された印象の作品でした。
チワワちゃん役は、ほんとにキラキラして明るい。
脇をかためた俳優陣もハマってた。
男の子は、ズルくて、いやらしい。
女の子はキラキラ、その時を生きている感がでてた。
10代後半から20代前半にかけての心のむなしさ、もがき、その中で楽しもうとするおさなさを思い出した映画です。
印象的なのは、チワワちゃんがダンスをしてる時の門脇麦ちゃん演じるミキの顔が忘れられない。
90→10年代になっても。
「若さはいつも素っ裸、見苦しいほどひとりぼっち」
昔、このように歌うミュージシャンがいましたが、まさにこんな感情を少し思い出させてくれた気がします。
原作は90年代後半。約四半世紀後の10年代にそれを表現するにあたって、SNSの要素を盛り込んでも大きく内容が変わることがなかったことから、今も昔も若者たちの本質は変わらないんだなぁ、と改めて思いました。
時代と媒体が変わっても、若者たちが求めているものは一緒なんだ、と。
全体通して画や音楽の力が強くて内容や言葉が入ってきづらいのも事実です。内容もあってないようなものなんです。でも、これらも含めて"若者"というものを表現したかったのかな、と思うと合点がいきました。
画や音楽のパワープレイ的なとこがあるので、好き嫌いはっきり分かれると思いますが、観終わっていろいろ思い返すと自分にもそんな節があったなぁ、なんて思い出したりすると不思議な気持ちに包まれてきてまた見返したくなる。そんな後味の面白い作品だと思います。
(´- `).oO(画といえば、作中の携帯のディスプレイの表現の仕方がなかなか新鮮でさすが20代の若い監督だなぁと思いました。冒頭とエンドロールにも凝ってるので並々ならぬ画へのこだわりを感じました。今後が楽しみです。)
初めの方は???、後半は惹き込まれる
はじめの20分くらいはすごく不快。
SNSなどうわべだけのうすい人間で、楽しんだり悲しんだりするのも全部うわべ音楽もうるさく、映像も手持ちで目が回る。
???
チワワが死んでもうわべで悲しんでも、どこか他人事、テレビから流れるニュースと同じ。
PVやMVのようで、最後まで観れるか不安でした。
そこから、徐々に人間性とかキャラクターとが出てきて、映画としても色がついてきます。
SNSやスマホといったツールで、いかにも今風の若者の話に見えますが、本質は昔も今も同じ。
外面だけで、内面や本音はなかなか話させないのは同じかと。
すごいと思ったのは、テンポ。最後まで、なぜか惹き付けられた。前半と後半とギャップが新鮮で、若手俳優陣の魅力に溢れた映画でした。
ただ、キキって、誰?
お前だけなんか違う!
チラシのビジュアルでグッときたジャケ買いである。90年代の岡崎京子の漫画を27歳の監督が撮ったというのだから、すごく面白いかすごくつまらないかのどちらかだろうと覚悟して観たのだが、なんと「そこそこの出来」で逆に驚いた。今はおそらくフィルムで撮らなくても映画が作れるので、自主制作映画からメジャー映画へのステップにほとんど段差がないのであろう。昔は長崎俊一にしても大森一樹にしてもメジャーで撮るというのは良くも悪くも活動屋と呼ばれる古い職人との戦いであり必ずや散々な仕上がりとなって我々を落胆させた。脚本も監督も編集もやるというスタイルはラブレターの岩井俊二あたりからではないだろうか?今回の二宮健もやりたいようにやっていて、特に前半のMV風青春のどんちゃん騒ぎのめまぐるしいカットつなぎは本人がPCで繋がなきゃ出来ない芸当だと思う。そこは素晴らしいし若い役者がことごとく良くて特に新人の吉田志織はチワワそのものである。ただ「遊ぶ」のビジュアルがあまりにMVでストーリー展開にもリアリティが無く、チワワの死も後半のヨシダとミキの関係もきちんと総括されないままでおじさんには納得できません。
映像と音楽が素晴らしいです!
タイトルが可愛かったので観賞して来ました(笑)
感動もしないし共感もしなかったけど自分好みの良い映画でした!
映像が美しく色使いがお見事!
照明も良く光の使い方が素晴らしいです!
作品中に流れる音楽もどれも良いです!
上映開始からのめり込みました!
女優さん達も皆綺麗!
ストーリーを楽しむ作品ではなく、音と映像が素晴らしかった印象!
気になる部分は唯一、みんなタバコを吸いすぎです( ´∀`)
水着のおねーちゃん
やっと今年初鑑賞!
死んだ人を色んな人の証言で辿っていくというよくある話を今時の映像で見せてるんやろうけど、その映像もMTV風で既視感があり、おじさんにはちょっと…後半は少し落ち着いて撮ってけど、このドキュメンタリー風も既視感が…
青春を味わえる作品です
"パリピ" "リア充"という言葉すら古くなりつつある現在で、ここまで彼らの本質に寄り添った映画も珍しいと思う。
浅くて上っ面の関係だって本物になる瞬間はあるし、バカ騒ぎせずに地味に遊んでるからって深い関係とも言えない。
原作はたしかに古いけれど、本質って変わらない。
うまく現在風にアレンジしていると思います。
SNSが生まれて大きく変わったと言われているけど、相変わらず連絡取れない人は取れないし、疎遠になる人はなる。
チワワちゃんに説得力をもたせた吉田沙織さん初め、全ての役者さんに拍手したいです。
花束が"小さい花"ではなく、バラなどの花々だったところが、個人的にはツボでした。
映画とか本とかだと覚えていられるけど、現実はスルッと忘れられるただの言葉にすぎないよなぁと思ったり。
(もしかしたらそんな意図のある演出じゃないかもしれないけど)
とにかく全ての若者、もしくは若者だった人への映画だと思います。
エロも結構ありますが、音楽がとても良いので映画館で見てほしい作品です。
青春そのもの
チワワちゃんが殺されたってことはまぁこの作品ではあまり意味のないことなのかも…
ただチワワちゃん演じる吉田志織ちゃんのキラキラ感、スタイルの良さ、可愛さはハンパないです。ヒロインにピッタリ!
時折、さとう珠緒に見えますが笑
吉田くんこと成田凌は本当にエロいなぁ、ヤレる女なら逃さずヤるという役、この2人本当に付き合ってるんじゃないかと思うほどの絡みでした。
二宮監督、岡崎京子作品をまさしく再現してるなって感心。時々出てくるコミカルタッチな演出、浅野忠信さんとチワワちゃんの上半身裸のシーンはクスッと笑ってしまいました。
あの10代後半から20代前半のあの高揚感、熱量、駆け抜けていく青春って感じで、毎日がワクワクして楽しかった時を懐かしく思い出しました。ただそこにはあっという間に過ぎていく儚さがあり、自分という人間の存在価値がわからなくなったり、そんな不安定な頃でもあったなぁと思いました。
『私達の青春の自爆テロ』
観ていて何かに似ているとずーっと感じていたが、何のことはない以前上映の『リミット・オブ・スリーピング ビューティ』を撮った監督である。そりゃあの映像効果や編集そのままで、或る意味“ルック”が同じな訳である。原作が岡崎京子ということで益々親和性が強くなったと思う。
で、評価はというと、何一つも響いてこない、本当に空虚な作品である。多分、それを狙っているのだろうし、そもそも原作者自体の冷静でシニカルな目線での馬鹿騒ぎを俯瞰で観る世界を語る話なのだろうから当然なのかもしれない。原作未読なので映画との相違は不明だが、やはり同じ原作者でも『リバーズエッジ』の方が断然深みが感じられる。
“新しく仲間になった華がある女の子を寄ってたかって食い物にする”といっては語弊があるし、本人自身の性格も影響があるから被害者でもない。嫉妬、羨望、裏切り等々、まぁ若い頃というか人間として生きていれば、しかもあれだけの親密なサークルがあるならば、それだけその負の側面も大きいだろうと容易に想像につく関係性である。勿論、平成8年から平成31年に時代を変えているのだからああいう“パーリーピーポー”、“リア充”なんてものを過剰に演出させて、水着で騒ぐ映像は華やかさ、馬鹿馬鹿しさ、若者ならではの堕落さが、スタイリッシュな映像効果で見せるのは今風だ。で、結局それ以上の観客への訴求がなんなのかが汲み取れない。それは、門脇麦を以てしてもかなり過酷だ。
では、テーマはなんなのか?軽い青春の懺悔なのか、それとも、今後事務所が売り出したい新進気鋭の俳優達の顔見世興行なのか、それは誰にも分らない、空を掴む話なのである。
いずれにせよ、水着なんていうサービスは地上波でも出来るのだから、片っ端から出演者は“脱げ!!”と訴えたい。スクリーンに叫びたいのはそれだけである。
追伸:映像演出で、スマホが掛かってきた時やラインがあったときに、人物の横に寄り添うにように同じ大きさで画面が現われ、階段を下る際も人間と同じような動きで降りていくというシーンは、今後のドラマでの演出として非常に斬新さを感じ、多分これが一番リアリティを感じられて、尚且つスマホ画面も鮮明に見える方法であると感心したことを付け加えておく。
自分が何者かだった時代
自分が何者かだった時、自分の感性が全てで、ルールだった。
武勇伝を大袈裟に語り、飲み交わした。
騒いだ。
キスをした。
セックスもした。
楽しかった。
悩みも打ち明けた。
でも、猜疑心や、嫉妬もそこかしこに転がっていた。
チワワが死んだ。
悲しい。
本当に?
チワワは、一体誰だったのか。
何も知らない。
いや、誰も知ろうなんて思ったことなんてなかった。
死んだってしょうがないくらいに思ってたんじゃないのか。
埠頭に立って思う。
チワワは、鏡に映った自分だ。
チワワは、何者でもない自分自身と同じなのだ。
輝いていたと思っていた時は、瞬く間に過去に押しやられ、殻だけが残る。
そして、自分が何者でもないことに気づいて、悲しさを覚え、涙が流れるのだ。
好きではないけど中毒性あり
終始小洒落てて癖のある色彩や表現が多用されてて監督のグイグイ来る感じが伝わる。今のリアルな若者っぽい言動や会話でナチュラル感がある。でもそのナチュラルさを出す演出がわざとらしい違和感があって、気持ちが良くはない。
ビジュアル表現に拘って作ったMVといった感じで、つまらなくもないけど何も心は動かなかった。いつも岡崎京子原作の映画作品は強烈なインパクトがあったのに、これは無かったのは残念。
ただ、正直この作品を好きなわけではないのに、気になってしまう、また観てみたくなってしまう、そんな中毒性があったりもするので、不思議。
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