ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間のレビュー・感想・評価
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サムライエッグ と透明人間が良い。
オープニングと合間とエンドの映像は、「こども劇場始まり始まりー」といった感じでテレビ番組のよう。これは小学校低学年向け風。完全3Dデス!!!ポノックさん は3Dやっていくんですかね?本編と相性がいいと思えない。歌はすごくいいけど!
カニー二とカニーノ
台詞なしで、可愛らしいキャラが美しい風景のなかにいるだけでストーリーは全く面白くない。いくら短編といえどもここまで破綻していいの?
サムライエッグ
柔らかさの心地よい作画。同 百瀬監督のギブリーズの野中くんの子供時代のやつに近いイメージ。日常をすごく巧く共感できるように描いてます。関西弁の親子のやりとりもいい!卵アレルギーに負けない主人公に力をもらいます。これが日常って本当に大変。大人にささります。
透明人間
青年〜大人のほうが楽しめる。作画好きアニメ好きには堪らないと思います。動画の線、背景ともに手描き感をのこした仕上がりがマッチ!気持ちよく動く動く!これだよこういうのが見たかったよというかんじ。これだけ静けさや湿っぽさの(雨も降るし)ある短編で孤独を描いているのに、監督の独りよがりにならず、誰でも見やすい作品はないですよ!?山下監督の人柄だと思います。
三作品ともバラバラです。1時間以内で終わります。1400円です。私は親ではないのでお子さん達にこれが受けるかはわからないのですが、アニメーション好きな大人は見本市的な意味で一つでも気になれば見ておいていいはずです。
短編のメリットが出た佳作
いまどき、ちゃんと「子ども向き」作品が観られるとは。
(小学生高学年の子は飽きていて、低学年の子は食い入るように見てたあたりで、ターゲットユーザーについては察していただければ)
「動き」が素晴らしく、画面を見ていて気持ちいい。
短編ゆえに、過度なセリフが入る余地がなく、全てを演技で見せているのが潔い。
ピクサーの冒頭ショートストーリー、セリフあり、ってテイストを日本風にまとめた、と言えばよいか?
特に米村宏昌監督作品『カニーニとカニーノ』の表現が光る。カニの兄妹の表情、水の表現、水棲生物たちの動きや顔つき…
米村監督は、長編になると「宮崎・高畑の真似っこ」感が増すし、セリフだよりになりがちだから、その辺の解消には短編っていい手段だったように感じました。
あと、『透明人間』、センスがおしゃれで気持ちいいフィルムでした。
木村カエラ
カニ
擬人化のカニとそのままの蟹が分けてあったのは?
お兄ちゃんだって泣いちゃうよね
タマゴ
私も子供の頃から未だに
アレルギーには悩まされてます。
大変さはわかる〜
透明人間よかったです。
なるほど‼︎その透明なのね
田中泯さんの声も聞けてGOOD‼︎
どこ向けかわからない映画でした
3篇の短編でまったく異なるものを持ってきていました。
どれもまとまっていて面白いのですが、短編だからか?物語の掘り下げが足りず深みがなく、少々物足りない印象でした。
また、子供向けにするには少々見せたくないシーンもあり、どこ向けかわからない、ターゲットがつかめない作品でした。
どれかといえば透明人間が好みでした。
わりとわかりやすいあざとい手法で主人公の心情を描いていましたが、最近はここまで分かりやすい手法も珍しく、逆に新鮮でした。
盲目のおじいさんが渋く良いアクセントになって主人公がぐっと引き締まって素敵でした。
個性が詰め込まれた作品集
スタジオポノックが描く3つの短編集。作品を観ていると、3人の監督それぞれがスタジオジブリの監督や作品をリスペクトしているのが伝わってくる。3作品以外のOPや作品の繋ぎ目、EDといったちょっとしたシーンも手が込んでいる。少し物足りなさを感じるが、短い時間で温かさがぎゅっと詰まっている作品集だった。
1作目『カニーニとカニーノ』
ちいさなカニをの兄弟の冒険を描いたお話。大きな滴や巨大な天敵は『借りぐらしのアリエッティ』を彷彿とさせる。台詞こそ少ないがカニーニやカニーノの表情が豊かに表現されており気持ちが伝わってくる。冒険でできたハサミの傷は英雄の証。大きな自然で生きるちいさないのちを感じる作品だった。大きなお魚がこわい…。
2作目『サムライエッグ』
卵アレルギーを持つ主人公のシュンが卵と向き合うお話。絵はまるでたまごのような柔らい雰囲気。個人的にシャトルランの場面の音楽がまるでシャトルランのようでお気に入り。お母さんのダンスシーンからはアレルギーの息子を守る力強さと包み込む優しさを表現しているように感じる。
3作目『透明人間』
1作目、2作目と比べて少し暗い雰囲気で始まる。誰からも認識されない主人公を見ていると少し怖いような悲しいような気持ちになる。透明人間は赤ちゃんを救った英雄。赤ちゃんは透明人間を救った英雄。色々と考察することができ、もう少しじっくりと観たいと感じる作品だった。
ポノックの実験的プレゼンテーション
スタジオ・ポノックの劇場第2作。"ポノック短編劇場"と銘打たれた、今後シリーズ化しそうなパッケージである。「カニとタマゴと透明人間」は、それぞれの短編タイトルをつなげただけだ。
短編3作がセットにされた60分(20分弱×3)で、3作それぞれのタッチがすべて異なり、監督アニメーターの実験的な作品になっているが、ストーリーはお子さま連れ向け。
しかしそのポジショニングは、"実験場"、はたまた"ポノックのプレゼンテーション"とでも呼ぶべきものになっている。
短編で実験的なチャレンジをするといえば、ディズニー/ピクサーである。興行長編作品と同時公開される短編は、若手アニメーターたちのチャレンジの場だったり、3DCGの技術的な挑戦だったりする。
上映中の「インクレディブル・ファミリー」でも、中華系カナダ人で、ピクサー初の女性監督であるドミー・シー氏の「Bao (バオ)」がセットになっている。
食べようとした"肉まん"から手足が生え、愛息として育てていく母子のストーリーだが、食べ物を主役した斬新さ、その質感やシズル感のリアリティが驚きだ。
話を戻そう。ひとつめの「カニーニとカニーノ」は、川底で生活する擬人化されたカニの兄妹が、父親を捜して冒険する。舞台である川の表現において、3DCGを駆使した、生きた水の流れを再現している。そこに手描きアニメーションをハイブリッドした変わった映像を見ることができる。
「サムライエッグ」は、テーマが"こどもの卵アレルギー"という異色の設定だ。ジブリで高畑勲監督の右腕として活躍した百瀬義行監督作品。
そして「透明人間」の山下明彦監督は、キャラクターの表情で演技をつけるアニメにおいて、あえて"顔がない主人公"に挑戦した。「ハウルの動く城」(2004)の中心アニメーターのひとりである。
2013年の宮崎駿の引退宣言以降(2017年に撤回)、日本アニメ界はポスト・ジブリをめぐって群雄割拠だ。オリジナルメジャー作品も、細田守や新海誠、山田尚子、はたまた湯浅政明や片渕須直などなど、人的にはアニメ界の未来は明るく見える。
一方でジブリを事実上引き継ぐのが、ジブリのアニメーター100人以上が移籍したスタジオ・ポノックである。人的ソフトはジブリそのものであるため、そのキャラクターデザイン、画風、ファンタジー性は、正統的な継承者となっている。
映画は実写・アニメに限らず、製作コストとの闘いである。才能ある実力ソフト所帯であるポノックの台所事情は分からないが、"宮崎駿"の看板があってこその投資がままならないのは想像に難くない(日テレは細田さんだし)。
このプレゼンテーションみたいな短編作品が生まれた背景が透けてみえる。もちろんピクサーのような余裕はない。60分で1,400円は応援投資でもある。
(2018/8/25/TOHOシネマズ日比谷/ビスタ)
透明人間が良かった
透明人間の予告映像で見ることを決めました。
楽しめた順は1.透明人間、2.サムライエッグ、3.カニーニとカニーノ
・カニーニとカニーノ
水のCGが綺麗。美術も素晴らしい。(美術はジブリで見飽きているといえば見飽きている気もするが・・・)
ただ、カニの話す言葉が中途半端に人語に似せていて違和感があった。いっそ口パクだけで何も話さないくらいでも良かったのでは。
また、ストーリー展開や芝居がありきたりで想像を超えるような場面があまりなかったのがちょっと残念。
ちなみに見る前はカニーノが男の子の名前だと思ってました(笑)
・サムライエッグ
暗くなりかねないテーマを柔らかいタッチの作画と優しい色で描いていて、とっつきやすい。個人的に面白いと思ったのは、ダンスのシーンと最後の走りのシーン。ダンスはカッコよさと躍動感(あとエロス)があった。ただ、逆に言うと他のシーンからは浮いちゃっていたかも。最後の階段ダッシュは死を意識したときの懸命な走り、その熱量が伝わってくる。
・透明人間
主人公は外見が透けているだけではなく存在を周りから認識されていないし、物理的に浮いてしまう。存在感がなさ過ぎて質量もないということかな?(それにしては浮力が強すぎる気もしたが)
あとは途中出てくるオッサンは透明だったのだろうかとか、ペンを拾ってあげたときに一瞬存在が戻りかけた理由とか、色々と考えるのが楽しかった。ただし、アクションとテーマ優先でストーリー展開は若干無理やりな感じはしたので、出来ればそこもじっくり作ってほしかった。
(以下あふれる感想垂れ流し)
鉛筆っぽい強弱のある線画が味があってとても良い。浮遊感のある動き、営業の媚をうるときの芝居、透明な顔を滴る液体、予告映像にもある「透明な人間の体内を通ってカメラが頭から靴まで引いていく」というアイディア、疾走感を出しつつも見辛くない動き、それら全てを魅せるだけの画力、アニメーションの面白さが詰まっていると思う。そもそも透明なものをアニメ―トするという試みがワクワクするのでずるい。
最後に一言:
最初の2本のスタッフクレジットはもっとゆっくり流してほしかった。
あそぼ あそぼ ちいさな英雄 あそぼう
腹七分目 もう一品 食べれるよ。
美味しい日本料理を頂きました。
良かった。ほっこりしました。
「サムライエッグ」半泣きなりました。
エンドロール
クレジットに『感謝 高畑勲』
嫁さんと観てきました。
(インクレディブル・ファミリーを見たかったらしい)
(なんで一人で見に行くん?て怒られた)
見所はED
正直映画化する必要があったのか?と思わせるほど3作ともストーリーが薄かったです。恐らく各監督の技術の練習という意味合いで作られたのでしょうか。
今後もシリーズが続くそうなので、続編に期待したいと思います。
正直物足りない
昨年、メアリと魔女の花で長編アニメ映画デビューを果たしたスタジオポノックが今年は短編集を劇場公開。メアリが中々惜しい作品だっただけにポノックには期待しており、短編集とは言え観ないわけにはいかない。
まずは【カニ】だが、小さな川に住むカニを擬人化したお話。なんて事ない小さな川底が、小さなカニ目線だとまるでファンタジー世界のフィールドのように見える演出はお見事。
同監督作品である『借りぐらしのアリエッティ』などもそうでしたが、普通の風景を人間と違う目線の主人公視点で見せる事で異世界に頼らずファンタジー世界っぽさを出すのが上手い方です。
映像面もジブリを思わせる手描き風の美しい背景。今後もこの方向で続けて欲しいです。
時間が短いので内容的には超絶シンプル。登場人物は全員カニ語を話し、日本語は一切でないのですが、殆ど名前を叫ぶだけで強引に会話を成立させており、どうせならもう少しカニ語を作り込んで欲しかったですね。
2本目の【タマゴ】は卵アレルギーの男の子の話。ファンタジー要素は一切無しで、アレルギー持ちの子供のお母さんは大変だなぁという話。正直『ちいさな英雄』はさすがに大袈裟なテーマだと思う。
3本目は【透明人間】の生活を描いた作品。透明である事以外に色々特性があるようですが説明は一切無し。まぁ観ていれば大体分かります。三本の中で一番、短編はキツそう。時間が足りない。
三本とも各監督の個性が出ていて中々良い出来だったと思うけど、三本合わせて1時間未満という短さもあって正直映画館で観る作品では無い。動画見本市とかのイベントで公開するような作品という感じ。
次はまた長編アニメを作って、その次も長編アニメを作って、いつかジブリの後継となって欲しい
小さな体に大きな勇気
主人公が蟹、アレルギー持ちの子供、透明人間。三作品とも、私が見たことのない題材で新鮮でした。
物語は短いですが、その分簡潔にまとまっているし、声優には有名な役者さんが起用されていますが声に違和感を感じることもないし、音楽も良かったです。見終わったあとは絵本を読んでもらったような、暖かい気持ちになれます。
余談ですが、私は蟹を飼ったことがあるくらい蟹が大好きなので、あの兄妹が可愛くてたまらなかったです!
ポノック最高❤
○カニーニとカニーノ
カニの家族の物語で、楽しめました。米林監督作品なので冒険物の要素が盛りだくさんでした。
○サムライエッグ
タマゴアレルギーの男の子の話でした。お母さんの声が、尾野真千子で関西弁なので親近感を覚えました。
○透明人間
透明な男のはかない話。シュールではかなさが自分的には好きな作品でした。
ペンギンハイウェイとは、次元がちがうくらい面白しろいです!
短編ですが、何を描きたいのかわかりました!
もう少し、時間をかけて欲しかったです。残念です。
綺麗で癒され、最後は渋かった。
「ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間」鑑賞。
*概要*
米林宏昌監督手が立ち上げたスタジオポノックが、新たに送り出す短編レーベル「ポノック短編劇場」の第1弾。
「カニーニとカニーノ」
*概要*
カニの兄妹の冒険を描いたファンタジー。
*声の主演*
木村文乃
鈴木梨央
*感想*
全体を通して、絵がとても綺麗で、キャラクターも可愛かった。セリフのほとんどは名前や喘ぎだけでしたが、十分話しは解ります。
どうしてカニなのに人間なんだ?って若干、疑問に思いましたが、感動も味わえたので、良かったです。(^^)
「サムライエッグ」
*概要*
たまごアレルギーに悩む少年と母親の愛情を描いた人間ドラマ。
*声の主演*
篠原湊大
坂口健太郎
尾野真千子
*感想*
見た瞬間、衝撃受けた。それは何かというと、絵です。カニーニとカニーノとは全然絵のタッチは違いますが、なんかこう…癒される。主人公の男の子がめちゃめちゃ可愛くて、タマゴが食べられない苦悩が細かく描かれ、それプラス母親との愛情もしっかりと描かれていて、ほっこりしたし、めちゃめちゃ良かったです!
「透明人間」
*概要*
誰にも見えることがない透明人間の青年の孤独な奮闘を描いたアクション。
*声の主演*
オダギリジョー
田中泯
*感想*
ん~この短編はイマイチでした。どうして透明人間なんだ?あの老人は一体何者なんだ?意味不明なことが結構ありましたが、絵は好きです。渋くて、アクション面はそんなになくてあまり面白くなかったです…。
個人的には「サムライエッグ」が一番好きです!\(^^)/
小さくたってみんな英雄ばかりだよ!
完成披露試写会の日が誕生日だなんて!
アニメ映画大好き女としては、運命的な日になりました(^^)
なんてったって、スタジオポノック作品なのですから面白くないわけがない!(笑)
短編が3作品ありますが、どれもこれも粒ぞろいの名作ばかりでした。
スタジオジブリでお馴染みの米林監督。
高畑勲監督の右腕だった百瀬監督。
宮崎駿監督の中心を担った山下監督。
どの監督の作品も、とても素晴らしく甲乙付けがたいのが難点…!
『カニーニとカニーノ』は、ジブリ美術館の短編映画から飛び出してきたかのような名作!
水の流れ、水の粒、光の反射、その自然の美しさを、ここまでアニメで鮮明に描けるのかと驚きました!
観ているだけで圧倒される、そんな魅力的な作品でした!
『サムライエッグ』は、いのちの強さを描いた作品。
柔らかなタッチで、高畑勲の『かぐや姫』のような雰囲気かと思いましたが、内容は現代を生きる少年の息吹のような命の尊さを感じます!
母と子が奮闘しながらも元気に生きる姿に、生きる希望と勇気をもらえました!
途中、思わず涙ぐむ感動シーンもありますので、感動したい人にはオススメです!
『透明人間』は、前二作とは打って変わってダークな印象。
突然透明になってしまった男の日常を描いた物語です。
透明人間って憧れますが、いざなってみると意外シビアな世界。
苦労や悲しいことがたくさんあるのが現実なのかもしれません。
大人の世界観を楽しみたい方にオススメ。
今回は完成披露試写会ということで、たくさんのゲストが登壇されました!
一番印象的だったのはなんと言っても、木村文乃さん!
あの溌剌と笑顔と、可愛い発言に終始メロメロでした(^^)
隣にいた鈴木梨央ちゃんとの仲良しな雰囲気も素敵でした。
隣にいた尾野真千子さんの姉さんっぷりも良い味出してます(笑)
さらに隣にいた坂口健太郎さんは、若い女性のの黄色い悲鳴に、終始困り顔(笑)
そして、田中泯さんの渋い独特の雰囲気にも圧倒!
それぞれの特徴が存分に現れた和やかな試写会でした。
それぞれの作品のキーワードを元に、作品の魅力を語ってくれた監督の方々、そしてキャストの皆さんに拍手!
さらにさらに、スペシャルゲストとして、木村カエラさんも登場!
このポノックのエンディングの音楽を作ってくださり、その場で歌まで歌ってくださいました!
元気一杯の雰囲気と、可愛い歌詞にウキウキワクワクしちゃいました(^^)
これからのスタジオポノックがますます楽しみにってくる、そんな素敵な作品の数々ばかりです。
最後に…。
実は高畑勲さんがこのポノックの4作品目を製作途中だったとのこと。
惜しくも亡くなってしまったのが残念でなりません。
プロデューサーも、高畑勲さんのことを悼みつつ、作品の完成の喜びを語っていました。
幻の4作品目観たかったなぁ…。
草葉の陰から高畑勲監督が、この作品の完成喜んでくれていることを願っています。
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