「安心せい、ミネウチじゃ」多十郎殉愛記 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
安心せい、ミネウチじゃ
あと、特筆すべきことは日本一の斬られ役・福本清三が出ていることくらいで、ストーリーがどうでもいいくらい中途半端。幕末の話なので長州の浪人、そして新選組と見廻組との殺陣が冴えている。弟が両目を斬られ、おとよと二人で逃げていくシーンもチャンパラと交互に描かれているものの、なんだか付け足しただけの感じ。
20年ぶりにメガホンを取った中島貞夫監督。日本伝統のちゃんばら活劇ではあるが、ストーリーに力が入ってないのが残念なところ。大人数を相手にする多十郎のシーンは凄みがあるし、竹光だと思っていたら日本刀に代わっていたとか、伝統的な時代劇によくある光景は懐かしさも感じられた。
結構斬られているのにふんばって戦い続けるサムライ。極端なガニ股で構えるところも懐かしさが漂っていた。
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