「ヒトはヒトを赦せるか?」パウロ 愛と赦しの物語 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒトはヒトを赦せるか?
クリスチャンではありません。予備知識は、安彦良和の「イエス」「我が名はネロ」くらい。私、パウロおじさんに、会ったことも、話したこともありませんが、その思いを、海を越え、刻を越えて知ることができるなんて、映画とは、ありがたいものです。
悪をもって悪に向かうなかれ。先ず、汝の平和を行うべし。なるほどね。
原始仏教に、八正道があります。正しく見る、正しく聞く、正しく考える…こういうのが、八つあるから、八正道。日日是精進することで、ヒトは苦しみと向き合うことができる、受け止めることができる、共に生きていくことができるそうです。なるほどね。
では、ここで問題です。正しさって何です?。例えばイスラエル。未だに旧約聖書とコーランが、ロケット弾の翔ばし合い。お互いを傷つけ合う。そして、それぞれが声明、私達は、正しいことをしている…。
お寺のお坊さんいわく、偏らない、わだかまらない、赦しの心が仏の心。なるほどね。ただ、博物館の仏像でもない私が、その境地にたどり着くかどうか…。そんな異教徒の私を、パウロおじさんはどうお考えなのでしょう。ルカ兄さんは、どんな福音を授けてくれるのかしら。
ヒトの種の寿命が尽きる前に、ヒトはヒトを赦せるのでしょうか…。
以上、解答の存在しない、私の妄想コーナーでした。
平日の昼に、満席でした。みんな、救いを求めているの?。そういう私が、一番の欲しがりやさんですが。異教徒だけど…。
追記
たぶん、アメリカ映画「ジーザスキャンプ」。時空を越えて、個人的信仰から、集団的宗教になった、キリストの教え。併せ観ることで、何かが見えてくると思います、たぶん。
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