劇場公開日 2019年11月15日

  • 予告編を見る

「異なる視点だが…、」影踏み ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0異なる視点だが…、

2019年11月16日
iPhoneアプリから投稿

一人の泥棒と、その過去、そして取り巻く人々の物語だ。
警察側ではなく、泥棒側の視点で事件を見つめようとする異なる視点は、修一の悪人とは異なる人間性もあり、物語に別の深さも与えてると思う…、しかし。

この原作は、修一と中耳に住みつく亡くなった一卵性双生児の弟啓二のやり取りを中心にした複数のエピソードを描く、短編小説集のような物語だ。
その一部を再構成して映画化した作品だが、原作と比較すると、今ひとつだった。

横山作品の好きなところの一つは、登場人物の会話だ。

耳の奥に声だけで住みつく啓二を映像として、どうやって見せるのか興味があったが、原作のような声だけで登場する啓二と修一の会話のテンポや、両者の葛藤は出てなかった気がする。
また、ピックアップされたエピソードの中には、対比される火災の事件などもあり、ひねりを少し排除しても、原作をもう少し活かして欲しかったところもあった。

興味のある人は原作を読んでください。
映画を観た後でも十分楽しめる作品です。
僕は、原作の影踏みは大好きです。
そのせいで、評価は少し低くなりました。

ワンコ
NOBUさんのコメント
2019年11月25日

 原作は10年以上前に読んでいますよ。なので、前半ぎりぎりストーリーに付いていけました。
 で、監督の意図を与したうえで、私としては低得点の3.5です。

NOBU
Bacchusさんのコメント
2019年11月21日

そうなんですね。
来月新幹線出張が重なるので移動の時に読んでみます。

Bacchus