劇場公開日 2019年11月15日

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「意欲は高いが映画としては、、、」影踏み joさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0意欲は高いが映画としては、、、

2019年11月16日
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原作は読んでいないけど、たぶん凄く良い小説なんだと思う。主人公が抱える闇とか周りで支えてくれる人達とか、生活感もあって、登場人物を身近に感じます。
では、映画としてどうだったのか?僕としては、何とも微妙。。どこが微妙だったか、ここに3つ挙げます。珍しく長めになりそうです。
1.脚本としてどうなのか?
小説はクサい台詞とか普通だったら言わないような台詞でも、脳内で上手く変換されるからいいけど、この映画はどうなのか?言い回しが気になり過ぎて、ストーリーを追えない。
2.全体の演技のバランス
台詞がクサいこともあって、演者の実力差がハッキリと出てしまっている。冒頭の刑事の台詞に対して「演技下手だなぁ。」と思った方は、そういう気持ちがおそらく最後まで続きます。
あと、キャスティングが。。尾野真千子の幼少期がそうなるのか?もう少し何とかならなかったか?
3.仕掛けが上手くいってない
たぶん制作側として、ここで驚いてほしい!実はこうだったのだ!という部分が、説明不足で上手く機能していない。仕掛けに気付いたとしても、たぶん皆気付くポイントがバラバラで、観客の一体感が生まれてこない。

原作を読んでないからハッキリとしたことは言えないけど、忠実に映像化したのかなと思います。
でも、それでは意味がない。文字だけでは伝わらない部分を上手く映像化してほしい。

兄弟とは、を考えさせられる意欲の高い作品でした。
是非とも劇場でご覧ください。

jo