「『ミザリー』風かと思っていたら・・・」告白小説、その結末 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『ミザリー』風かと思っていたら・・・
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終わってみると色んな解釈が出来そうな作品。こういった映画を観終わった後でカフェに入って語り合うのがいいなぁ。でもココアなんかに殺鼠剤は入れないでね!
小説家の熱烈なファンというだけで、『ミザリー』を思い出してしまうのですが、もっと精神的な葛藤があり、主従関係が逆転したりして、最終的には彼女“ELLE”は何だったの?と小説家の妄想世界にやられてしまう。
もしかしたら、ELLEというのがデルフィーヌの分身であり、彼女本人の世界を乗っ取ってしまったような二重人格による不条理も感じられる。顔や年齢がとにかく違うのだから、“成りすまし”なんてのもあり得ないし、パスワードを教えたりノートの存在を教えたりと人を信じすぎる主人公。「ノートが・・・ない」なんてのもわざとらしい。結局はネタに苦しんだスランプ状態が引き起こした架空の存在と想像できるし、骨折したり毒を飲んだり側溝に落ちたりと、自虐的行動も面白かったりする。。
このようなサイコサスペンスはまるでフランソワ・オゾン監督が得意とするもので、ポランスキーの名前を隠していたらオゾン作品だと信じてしまいそうだ。いや、オゾン監督だと打ち明けられていたら、「またかよ!」となりそうだが・・・
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